「福島第一原発収束作業日記 3・11からの700日間」ハッピー 2013河出書房新社
現場作業員による3・11からの「生」の手記
「国民に不安を与えないため」として政府が情報を隠して不安を与え、
ハッピーさんの情報がその不安をかなり拭い去ってくれた。
(政府・専門家たちは、国民をバカにするのではなく、納得させるべきだったね)
ツイッターのつぶやきをもとにまとめた作業員目線の思いと記録
現場の人たちは津波にが来ていたことに気付かなった、ホースに穴を開けたのは『チガヤ』という植物などという信じられない事実も知ることができる。
状況がわからないままの作業、無責任でいいかげんなマスコミへの憤り、場当たり作業、基準値(管理区域レベル、避難区域)への疑問、モニタリング(マスコミは独自モニタリングを!)への疑問、ストロンチウム、プルトニウム、除染への疑問
東電社員入れ替わり、現場無理解による衝突
政治家(細野)のスケジュールの都合に合わせた(嘘)報道。事実を捻じ曲げて政治都合に現場を合わせようとする。
事故であるのに通常の工事としての扱い(予算がないとか)への不信・不満、収束への東電からの切り離し提案。本当に収束させるために必要なことは、破たん処理だろう。今も続くコスト優先。ほとんどのトラブルが人災。
あてにならない図面。(これが凍土壁にこだわる理由か?)
ロードマップ、「収束」の疑問(否定)、「国の全力」への疑問、現場検証はやらないのか?
除染すべきは政治家や官僚の心!
他の原発だって破損はあったはず。
原発事故のせいで助かるはずの命がどれだけ失われたのか。
労働環境、賃金、被曝量、将来への就業保証などの不安
次の地震や津波に怯えての作業
作業員不足による、労働者の質と安全意識への懸念(放射線防御、マスク、教育)
現場から本店への連絡の省略(役所的事務と現場の意識解離)
役所の土日休みは福島第一原発関係でも同じ、書類の受付は月曜になってから。
勝俣・清水など、元責任者たちは天下り再就職している。
ちがうだろ!現場に来いよ!(P157)
汚染水問題は当初からわかっていたのに場当たり的で、根本的な解決を図ろうとしていないのがわかる。そこから東電がわざと海へ流して知らん顔をしていた姿が浮かぶ。知らなかったことにすればいいと思っていたのか。
設備はすべて仮設のまま。耐放射性、劣化。