この一帯の草原は、夏になると濃い海霧に覆われており、常に湿度が高く、冷涼から
亜高山帯に近い気象条件にある
そのため、春から秋にかけて、多くの高山植物を楽しむことができる
画像は“エゾスカシユリ”とばら科の“オオダイコンソウ”だと思う・・・
ヒオウギアヤメは高層湿原や湿った草地に生える多年草
しかし、厳しい環境のなかで咲く花々はなんとも美しく愛おしい
ちなみに、このあたりを「チンベ」若しくは「チンベの鼻」という
アイヌ語で「熊の皮を干すところ」「崖のあるところ」という意味があるらしいが、
あやめヶ原の先端まで行くと“サスペンスドラマのクライマックス”に出てきそうな
断崖がある
オイラが初めて此処を訪れたのは5月中旬だった
釧路から根室への移動途中のこと
釧路から根室までは岬と花の霧街道「北太平洋シーサイドライン」を走ることが多い
その名の通り、90%以上の確率で霧が立ち込め、国道44号線に比べれば距離も長く、
車は殆ど走っていない
だからこそこの道がお気に入りで、他の車の流れを気にせず、その日の気分でゆっくり
だったり、それなりのスピードでも、自分の好きなペースで走ることができる
稀に天気がよければ、“かなり得した気分”になれる!!
時間に余裕のあるひとは「北太平洋シーサイドライン」をお奨めする
さて、厚岸市街から10キロほど“霧多布”寄りに進んだところで、「あやめケ原入口」の
看板を見つけた
どんなところなのか?
原始の踊り木「ダケカンバ」の林を抜けていく
これまでに目にしたことがない、なんとも幻想的な光景がどこまでも続く
その先に広々とした駐車場、しかし、時期はずれなのか?人の気配はまったくない
駐車場に車を停め、遊歩道を進むと一気に草原が広がる!!
とはいえ、時期が時期なので、牧草は枯れており、木々も寒々としていた・・
早いもので、あれから約2カ月が経とうとしている
そして、ついに!!約30万株あるといわれる“ヒオウギアヤメ”の大パノラマを見た!!
その日は道東特有の霧がでており、隅々まで画像に収めることができなかったけど、
それなりの雰囲気は伝わるんでないかい!?