柳原良平さん逝く
この名前を聞いてピーンとくる人は数少ないかもしれない
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港ヨコハマ、船、そしてお酒をこよなく愛した、柳原良平船長が逝ってしまった
オイラが働く港、とくに横浜港に関連した作品(切り絵)を多く遺している
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船長は、自ら「船キチ良平」と称するほど船が大好きだった
子供の頃から港を訪れては船を眺め、そして描いていたという
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絵描きでありながら船長と呼ばれる所以は、大手邦船会社である、商船三井、佐渡汽船、
太平洋フェリー、そして、東海汽船から「名誉船長の称号」を贈られているからだ
また、街でよく見るコンテナ
MOL(商船三井)のコンテナを抱えたワニの絵も船長がデザインしたものであり、
コンテナを抱えるワニ・・・というユニークなデザインは国際的にも有名である
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さて、船長は初めから絵描きではなかった。美大を経て、船会社専属の画家を目指す、
しかし、求人がなく、壽屋(現サントリー)の宣伝部に入社、同宣伝部で開高健氏、
山口瞳氏とともにトリスウイスキーのCM制作にとりかかる
そして、船長が描いたアンクルトリスのキャラクターは一世を風靡することになる
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その後、サントリーを退社、精力的に船や港をテーマにした作品の制作を開始するが、
船長は、「横浜の住人」になることを決め、晩年まで山手にお住まいだった
こうした関係から、横浜土産の定番!ありあけのハーバーの包装も船長の作品である
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手前味噌になるが、オイラもハマの港が大好きだ
船長の数ある作品に触れる機会が多々あったが、不思議なものでオイラと目線が一緒!
つまり、船長は本物の「港人」であり、オイラは船長の作品が大好きだ
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1枚だけではあるが、先生の「切り絵」がある
その絵は、横浜港に入港した貨物船で仕事している光景であり、港湾関係者であれば、
どんな仕事なのか一目瞭然でわかる!世の中で、唯一無二のオリジナル作品だ
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船長が描くいろんなタイプの船。その船体は、かなりデフォルメされて描かれている
しかし、それが、本物よりも本物らしく見えるのが不思議でしょうがない!?
どれだけ船が好きなのか?僅かな特徴、微妙な差をも見逃さない船長の眼力!
2015年8月17日没、奇しくも、その日は船長の誕生日だ。生没同日
生没同日といえば、幕末の英雄!坂本龍馬も同じだ