桜が終われば、ツツジかな・・・。
近くの自転車置き場のツツジを撮ってみた。
最近あまり鯉のぼりを飾らないらしい。
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そういえば、鯉のぼりの季節になっても見かけなくなったなぁ・・・。
マンションが増えたせいもあるかな。
この季節になると、ほぼ毎年思い出す事がある。
ねこ吉が幼稚園の頃の話。
ねこ吉は、難波幼稚園というキリスト教の幼稚園に一年通った。
二年保育がすみれ組。一年保育がゆり組とひつじ組。
ねこ吉はひつじ組。ゆり組の方がよかったな。
毎日、母親に幼稚園の近くまで送ってもらってた。
帰りは決まった場所までグループで先生に送ってもらい、母親が迎えに来てくれたような気がする。
そんな毎日だったのに、その日は何故一人で歩いていたのか思い出せないけど・・・。
確か小学校の横の道。
ねこ吉はドブ川だと思っていたけど、側溝ではなかったかと思う。柵も無くて危なくて今なら考えられないわ。
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小さな子供だったせいか、大きくて深くてハマったら大変と思っていた。
そのドブ川に沿って、毎月もらうチャイルドブックを小脇に抱えて家に帰ろうとしていた。
向こうから自転車に乗ったオッちゃんが来た。
ねこ吉が右によけると自転車も右。
左によけると自転車も左。
どっちに行ったらいいのか判らず走ったら、オッちゃんはそのままドブ川に自転車と一緒に突っ込んだ。
多分、ねこ吉は呆然としていたと思う。
その内お巡りさんもやって来て、オッちゃんと自転車を引き上げていた。
ドロドロのオッちゃんが這い上がって来た。
オッちゃんの救助に忙しく、怪我もしていないねこ吉に気付いてなかった様子。
「オッちゃん、生きてはるわ。」
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ホッとしたねこ吉はそのまま家に帰った。
家でチャイルドブックを開いたら、紙で出来た緋鯉が一枚入ってた。
当然、緋鯉と真鯉が入ってると思ったねこ吉は、「あそこで落としたんや。」
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と母親に言い、
母親は探しに行ってくれ、無かったので幼稚園の先生に「真鯉が入っていなかった。」と言いに行き・・・。
帰ってきた母親は、「初めから緋鯉しか入ってなかったんやて。」といった。
この年になっても、何で緋鯉だけだったのか納得がいかない。
そして、オッちゃんすいませんでした。
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泥だらけになってどうやって家に帰りはったんやろ?
60年以上前の話である。