夕食に卵焼きを作ろうと、買ってきた卵を取り出したら賞味期限が印刷されていました。
今まで賞味期限をパックに書いてあるものや、卵にシールが貼ってあるのは見たことがあるけど、こんなのは初めてです。
小さい頃市場に行くと「玉子屋さん」というのがありました。
鶏肉は売らずに卵だけ売っていました。
そこにはたくさん卵がモミガラの上に大きさ別に置いてありました。
買いに行くと玉子屋のオバサンは卵を白熱球にかざして調べてから
新聞紙に包んでくれます。
あれで腐ってないかどうかが判ったんでしょうか?
玉子屋のオバサンはツルッとした卵のような顔をした人でした。
スーパーで買物をするようになって市場に行くことはほとんどなくなりました。
今では「玉子屋さん」なんてないでしょうね。
娘が1年生ぐらいのとき宿題のプリントに「何処で買うか?」を答える問題が出てました。
ほかのものは忘れましたが「醤油は何処で買うか?」の問題に
娘の答は「お醤油屋さん」と書いてありました。
「間違ってるでぇ!『お醤油屋さん』なんかあれへんよ。
そやけど何処で買うんやろ?」ねこ吉はスーパーで買ってるけど・・・。
娘が学校で教えてもらった答は「酒屋さん」でした。
ねこ吉は酒屋さんでお醤油を一度も買ったことがありません。
何でもスーパーで売ってるから、「○○屋さん」は少なくなったでしょうね。
千葉に住んでいた頃、ねこ吉はフライを作ろうとして卵が無いことに気づきました。
仲良くしていた向かいのTさんに卵を1個貸してもらいました。
それを聞いたたぬ吉は
「返すときは大きい卵返すんやで!」
と言いました。
「わかってるよ。何で?」
「昔近所に『息子が受験勉強してるからチキンラーメン作ったけど卵が無いねん。
奥さん貸して!』と言うていつもうちに卵借りに来るオバハンがおってん!
返してくれる卵はいつでも貸した卵より小さいねん!」
何時の時代も厚かましい人っているもんやね。
印刷された卵の賞味期限から、いろいろなことを思い出したねこ吉でした。