ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

ブランブル・ケイ・メロミスの絶滅

2016-10-07 20:30:54 | 自然



「パディントン」について書いた後で、そういえば、ネットにこんな記事があったと思い出しました。
「ブランブル・ケイ・メロミスの絶滅」
 (「ひかたま≪光の魂たち≫」http://shindenforest.blog.jp/archives/61715995.htmlを参照させていただきました)

ブランブル・ケイ・メロミスというのは、オーストラリアの北にある小さな島に生息するげっ歯類(ネズミの一種)のことです。
ブランブル・ケイというのは島の名前で、そこだけに生息する小さなネズミです。
このブランブル・ケイ・メロミスが地球温暖化の海面上昇によって、彼らの生息地であった小さな島が水没したため、住処を失って絶滅したというのです。

なんか他人事(ひとごと)ではないなあと思いました。

そういえば、絶滅危惧種はどうなってるんだろうかと思い、これもネットで調べてみると、まあ、大変な数いるんですね。

「絶滅寸前。数十年後いなくなるかもしれない絶滅危惧種動物」というサイトに写真入りで出ています。(http://ailovei.com/?p=32265)

現在の生存数、10,000体以下の動物
 スマトラオランウータン(7300体)/ クロサイ(5000体以下)/ オサガメ(3000体以下)/ スマトラゾウ(2400~2800体)/ テキサスメクラサンショウオ(1100体以下)/ マウンテンゴリラ(880体)/ クロアシイタチ(800体)/ アラリペマイコドリ(779体)・・・

500体以下
 アメリカシロヅル(約500体)/ メキシコオオカミ(約400体)/ スマトラトラ(400体以下)/ カリフォルニアコンドル(356体)/ マウントグレアムアカリス(約300体)/ クロスリバーゴリラ(250~300体)/ シシバナザル(200~250体)
/ ゴガシラネズミイルカ(150体以下)/ ヨウスコウスナメリ(132体)・・・

100体以下
 シルキーシファカ(100体前後)/ オオミミコウモリ(100体)/ アモイトラ(30~80体)/ マルケサスヒタキ(50体)/ アムールヒョウウ(50体以下)
/ジャワサイ(25~50体)/ カイナンテナガザル(20体以下)/ シャンハイハナスッポン(2体)・・・

野生ではほぼ絶滅したと思われる動物
 ヨウスコウカワイルカ/ シロオリックス/ ハワイガラス/ クロスッポン/ シフゾウ・・・

これらはごく一部で、全世界で絶滅の危機に瀕している生物は2万種以上、日本国内だけでも1500種以上に及び、しかも、一年間に4万種以上の生物が絶滅しており、そのスピードは加速しつつあるというから驚きです。

これらの大半が、人間による森林伐採、密漁(密猟)、環境汚染、ビニールやプラスティックゴミの影響、生息地を追われて適応できなくなった等の理由で絶滅に瀕しているというのです。

人間というのは何と罪深い生き物だろうか・・・


また、こんな記事も見つけました。

「ブルドックが危機。遺伝的に似すぎ」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160804-00010001-nknatiogeo-sctch

ブルドッグは人間が人工的に交配を繰り返してできた犬種です。100年以上人工的な交配を繰り返した結果、遺伝的多様性が極めて低くなり、ひ弱で病弱な種になってきているというのです。

健康な、全く別の地域で育ったブルドッグ139匹のDNAを調べた結果、ほぼ同じゲノムが発見されたそうです。
ブルドッグは元々68匹の集団から出発した交配種で、100年という時間が経過して、その脆弱性があらわになってきたのだそうです。

つまり、人間が自分たちの趣味のために人為的につくった種は長続きしないということですね。

特にペットの交配はさかんで、いろんな犬種や猫種が作られていますが、彼らはいずれブルドッグと同じ運命をたどるのでしょう。


人間もまた地球に生息する一つの種に過ぎません。私たちの行いはいずれ私たちに返ってきます。
(日本人なんて特に、絶滅危惧種指定もそう遠くないような気が・・)

彼ら絶滅危惧種たちの美しい写真を見るにつけ、なぜ彼らが絶滅しなくてはいけないのかと心が痛みます。

彼らは警鐘を鳴らしているのでしょう。
命を懸けて警鐘を鳴らしている彼らの声に、私たちはもっと耳を傾けたほうがいいと思います。

人類は地球の主ではないのですから。
いずれは人類も絶滅し、地球は再び平安を取り戻すのかもしれません。
だとしたら、せめて他の生き物たちの邪魔をしないで生きる術を見つけることが、人類の喫緊の課題でしょう。

私たち人間は、数は多いし、悪さもいっぱいしてきたけど、何とかここで一緒に暮らさせてください、と彼らにお願いするのが筋でしょう。
そうしないと、次に絶滅に追い込まれるのは間違いなく人類になると思います。


とはいえ、都会生活に慣れきった私は、今から田舎暮らしというわけにもいかず、体力も追いつかず、たぶんここで朽ち果てることになるんだろうなあ・・・
その前に、せめて海辺で美しい夕日など眺めたい・・と思う今日この頃です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする