ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

「木蓮幻想」の表紙絵もChat GPTで作ってみた。

2025-01-26 12:49:49 | 

Chat GPTで電子書籍の表紙を作る、第3弾として、以前出版した本、
「木蓮幻想」
の表紙を描いてもらいました。

画像

なかなかいいでしょう!

現在、amazonで発売中ですが、これ表紙画像が少し小さいのです。


ChatGPTで描いてもらった絵にパワポでタイトル付けたのですが、サイズがどうも違うらしい。
でも、「猫の手もかりたいワニのゴードン商会」や「龍の谷へいったさやか」と同じサイズで作ったはずなのですが。

その時々で絵の大きさが違うってなぜだろう?
何か間違えているんじゃないかと思うのですが、どこをどう間違えたのかさっぱりわからない。

ついでに言えば「龍の谷へいったさやか」のタイトルが白抜きで、作者名が入っていません。これも修正したいのですが、また一からやり直しになりそう。

これが素人の限界なのか・・
所詮、私には無理なのか・・

かなり落胆しておりますが、でも、何とかしたい。

Kindleの本は他にまだ2冊あるので、さらに表紙絵を作り直していきたいと思っています。でも、この程度じゃあ売れないかしらねえ・・

「少しのことにも、先達はあらまほしきことなり」ですが、もう少し頑張ってみます。

ちなみに「木蓮幻想」の冒頭部分を掲載します。これは大人向けの小説です。
興味を持たれた方はぜひAmazonでお買い求めくださいませ。250円です。

「足元を風が通りぬけたのでふりむくと縁側の向こうに木蓮の影がゆらいでいる。みっしりと繁った葉が初夏の日差しの中で影を濃くしている。こちら側の暗さが額縁のように庭を縁取り、鮮やかに緑を際立たせている。ほうっと息をつき思わず見とれる。私の視線に気づいて木蓮は梢を少しふるわせる。  
 この世でのいちばん最初の記憶は縁側から見た庭だ。縁側の向こうは光にあふれこちら側の座敷は暗く、その暗がりの中から私は縁側の方へ這っていく。たぶん一歳の記憶。あんたはよく縁側から落っこちたんだよと祖母は言っていたが、その祖母も十年前に死んだ。暗がりの中から光の方へ這っていくのは生命の本性だろう。未だに這いつづけてまだ光の中に出られないでいるけれど。こちら側の暗がりは延々と続く。手に取れるほど間近に見えるのにそれはいつでも百年先のように遠い。陽炎のように。逃げ水のように。触れようとすると逃げる。ほらそこにあるのに。ついと逃げてまた百年先へ。現実なんてそんなもので光に届くはずもない。そう考えそうになる自分を奮い立て這いずり、けれども光はまだ遠く・・・

ゆうきえみ. 木蓮幻想: ゆうきえみセレクション1 (p.1). Kindle 版.」

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「猫の手も借りたいワニのゴードン商会」チャットGPTの表紙絵・第2弾

2025-01-22 10:41:23 | 

チャットGPTによる表紙絵第2弾として、前回と同じくKindle本の中から、

「猫の手も借りたいワニのゴードン商会」

の表紙を描いてもらいました。

これが現在のKindle本の表紙です↓

これじゃ、幼児向け絵本だと思われても仕方ない。

ミステリー仕立てなので、ワニはシャーロック・ホームズ風、猫はワトソン風に描いてほしいと頼みました。

たしかに、シャーロック・ホームズだ。

でも、事件を解決するのはどっちかというと助手の猫のシロテの方なのですが。

「ウォレスとグルミット」みたいな関係かな。このアニメも大好きだなあ。

ストーリーは、ワニのゴードンと助手のシロテが住む町に不可解な事件が頻発する。家の中に大量のトカゲが出現し、イモリやカエルも出現して、住民たちはパニックになる。住民たちは、トカゲやイモリは町はずれにあるザワザワ森から逃げてきたと噂し、ザワザワ森を伐採せよとの声が上がる。しかし、ザワザワ森に棲んでいるフクロウによると、森を伐採するなんてとんでもない、この森こそが町を守っているのに。おそらく森を伐採しようと企んでいる者がいるに違いない・・そこで、シロテは原因を突き止めるべく、町はずれに住むフクロウの魔法使いを訪ねていくことに・・
というようなストーリーです。

これも表紙を変更して出そうと思っていますが、パワポに取り込んでタイトル入れたりするのがけっこう面倒です。

前に一度やってるから出来るはずなんだけど、すっかり忘れてるもので、最初から学び直さないといけない・・

とここまで書いて、そうだ、Chat GPTにタイトルも入れてもらおう! と思って、改めてタイトル付きの表紙を依頼しました。その結果がこれ↓

なんでやねん??

最初の絵にタイトル付けてって言っただけなのに。

絵柄がすっかり変わっているうえに、何語かわからない文字が・・

Chat GPTもまだまだだなあ。有料版にすればいいのかもしれないけど、けっこう高いのよね。

というわけで、なかなか前に進まないのですが、Kindleは出来るようになれば面白いです。

誰でも出版できるので。ネットで検索すると電子書籍の出版方法がたくさん出てきます。

ぜひお試しあれ。

そのうち出版社や編集者も廃業になるかもなあ・・

PS :最初の絵柄でパワーポイントでタイトルを作ってアップしてみました。反映されるまでに72時間かかるそうです。完成したらまたお知らせします。表紙がしっかり完成されているかどうか、まだ心もとないのですが。ダメならまたやり直します。

 

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チャットGPTの進化が凄い

2025-01-21 10:46:28 | 

数年前にKindle本を数冊出しました。

若い頃に書いた小説などで未熟な作品が多いのですが、個人的に思い出があるのでKindleに残しておこうかと思って。その中の一冊に、

「龍の谷にいったさやか」

というファンタジーがあります。

桃の花の祭りの日に少女さやかが桃畑で龍の三郎と出会い、龍の住む国に行くというお話です。

ちょっと「パフ(Puff the magic Dragon)」の日本版のような話です。

全部自作なので、Kindle本の表紙が難しく、ただの桃の木の絵柄になってしまいました。

これじゃ中身が全くわかりませんね。

チャットGPTが絵を描いてくれると知って、さっそく依頼してみたら、冒頭のような絵が出来上がりました。

なんてこと!

AIはこんなことまで出来るのか!!

道理で最近、PC上にCGっぽい絵柄が出回っているわけだ。

この絵が数秒で出来上がってしまうことに驚きあきれ、また少々ビビっています。

しかも、最初に描いてもらった絵が少しイメージと違っていたので(さやかの着物が白で構図も少し違いました)依頼し直したら、すぐに修正した絵を描いてくれました。

これが最初に描いてくれた絵↓ これもいいんだけどね。

AIがここまで出来るなら、イラストレーターは廃業するよね。ついでに物語作家も廃業するかも・・

今はまだCGぽい絵柄ですが、そのうち人間が描いたのかAIが描いたのか区別がつかなくなる日が来ることは間違いない。

これからAIが発展して人間にどんどん近づいていくと、世の中からどれだけの職業が失われていき、どれだけの人が職を失うことになるのだろうか・・

文章添削士なんて、もしかすると真っ先に仕事を奪われてしまう職業の一つかもしれないなあ・・なんて思いました。

物語作家の創造性だの個性だのも、だんだん怪しくなってくるような気がする。

書きたい物語はあるのだけど、AIに勝てるかなあ・・・

(「龍の谷へいったさやか」はAmazon Kindleで購入できます。表紙を替えようと思っているので購入する方は少し待ってくださいね)

(おいらはCGじゃないぞ)

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『死はすぐそばに』アンソニー・ホロヴィッツ作

2024-12-29 20:16:26 | 

久しぶりに、アンソニー・ホロヴィッツのミステリー、

『死はすぐそばに』(創元推理文庫)

を読みました。例の探偵ホーソーンのシリーズです。

今回はご近所トラブルの末の殺人事件。

ご近所トラブルの描写から始まるのですが、これが実に細かく描写されていてね、

まるで事件が起きたロンドン郊外のリッチモンドの高級住宅街に迷い込んだ気分になります。

ご近所トラブルというのはどこでもあるのだなあ、というのが最初の印象で、非常に親近感を感じました。

ところが、このミステリー一筋縄ではいきません。

今回はこれまでのホーソーンシリーズとは一味違って、時系列が二つ存在するのです。

これ以上はネタバレになるので、書かないでおきますが、事件が起きた時系列とアンソニー・ホロヴィッツ自身がこのミステリーを書いている現在という二つの時系列が交互に登場してくるのですね。

つまり、物語というのは、作家が過去のどこかの時点で考えたものであると同時に、作家がこれを書いている現在という時系列も存在するわけで、ここではそれが同時進行的に語られるのです。

こう書くとすごく複雑で読んでいて混乱しそうなのですが、それを混乱させることなく見事に読者の前にさらけ出して、しかも肝心なところは上手に隠しておく、というアクロバティックな手法は見事と言う他ありません。

アンソニー・ホロヴィッツはまた新たな手口を思いついたのね、と思いました。

いつものように最後まで一気読みでした。

しかも、今回は登場人物たちの描写がものすごく細かくて、没入感が半端ない。

面白かったなあ。

最近あまり読書しなくなったのですが(なんせ目が悪くなってきて字がよく見えないので)、やっぱり本は面白いと改めて思いました。

ながーい年末年始に暇を持て余している人は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

 

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「青ノ果テ・花巻農芸高校地学部の夏」伊予原新著

2024-10-17 14:00:51 | 

たまたまTVで見たドラマ「宙わたる教室」が面白かったので、原作者(伊予原新)の別の小説

「青ノ果て・花巻農芸高校地学部の夏」(伊予原新著 新潮文庫 Kindle版)

を読んでみました。

これ、思いがけず宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」にまつわる話でした。

しかも花巻農芸高校の生徒たちの青春ストーリーです。

以前、ここで紹介した「この夏の星を見る」辻村深月著(2023年7月24日の記事参照)

にも共通するテーマで、私はよく宇宙とシンクロするなあ、と思ったのですが、それはさておき、

私も若い頃、宮澤賢治にハマっていた時期があって、何度か花巻も訪れています。

当時はまだ宮澤賢治記念館のようなものはなく、まだ健在だった宮沢清六氏のお宅を訪ねて、当時の写真など見せていただきました。

「銀河鉄道の夜」に登場する「天気輪の丘」とはどこなのか、そして、「天気輪」とは何なのか、という話も散々友人たちとしました。個人誌「天気輪」を出していたのもこの頃のことです。

この本の中で圧巻なのは、やはり宮澤賢治論でしょう。

天気輪の丘はどこで天気輪の柱とは何なのか、イーハトーブとはどこからどこまでをいうのか、カンパネルラが死なない世界はあるのか・・

花巻農芸高校地学部員たちは、こうした疑問を胸に、夏休みに宮澤賢治の足跡をたどる旅を始めるのです。

その旅の中で、主人公壮多、壮多の幼なじみ七夏、転校生深澤の3人の関係が明らかになっていく、というストーリーで、最後の方はかなりドキドキさせられます。

「銀河鉄道の夜」の登場人物たちと重なる彼らの運命や如何に?

という感じでね、なかなか面白かった。

宮澤賢治の童話や詩のエピソードがいっぱい散りばめられていて、賢治ファンにはたまらない小説だと思います。

「宙わたる教室」は、これもまた理科の先生が登場する話なのですが、舞台は定時制高校。私も昔定時制高校に勤めていたことがあるので、なつかしいなあと思いました。

というわけで、伊予原新の他の小説も読んでみようと思っています。

 

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