ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

さよなら田中さん

2020-04-30 16:43:55 | 

 

コロナの陣中見舞いにと友人が本を二冊送ってくれました。その一冊が、

「さよなら田中さん」(鈴木るりか著 小学館)

これ、12歳の少女が書いた短編集です。

出版されたのは中学生になってからだそうですが、とにかくびっくり。
語彙が豊富で、物語性があり、サクサク読める。次はどうなるのだろうと、読まずにいられない。

こういうのは天性の才能なんだろうなあ。

昔、某予備校で小論文の添削のアルバイトをしていたことがあって、その時にも感じたのですが、文才というのは天性の部分がかなりある。

必ずしも有名な進学校の生徒の論文がいいわけではない。むしろ型にはまっていて面白くない。

全く無名の高校の生徒が書いた小論文で、こちらをうならせるものに出会うと、やっぱり天性の文才ってあるのね、と思わずにはいられませんでした。

鈴木るりか、という作家はまさにそう。

もちろん、子どもの感性で書いたものなので、大人たちが絶賛するほどではないのだけど、それでも面白い、ぐんぐん読ませる、なるほどねえ、そうきたか、と思わせる、その力量は大したものです。

短編集ですが、田中花実という母子家庭の少女が主たる主人公で、この子のお母さんが傑作。

工事現場で働いている作業員で、大食いなのにガリガリに痩せている。母子家庭の悲哀といったものはなく、どんなことでもカンラカラカラと笑いとばしてしまう底力がある。

もちろんフィクションです。これをフィクションとして小説にしあげる力量は並大抵のものではない。

何より若さからくるエネルギーに満ちていて、読んでいるだけで、こちらもエネルギーをもらえる、そういう小説です。

子どもって本当にエネルギーの塊だもの、そこに文才が加わるとこうなるのね、というお手本みたいな本です。

どちらかというと、少し漫画チックかな。
「ちびまる子ちゃん」を彷彿とさせる人物造形、随所にちりばめられた笑いとその描写力。とにかく筆力がはんぱない。

花実ちゃんのお母さんが、落ち込んでる三上君にこういうシーンがあります。

「もし死にたいくらい悲しいことがあったら、とりあえずメシを食え。そして一食くったらその一食分だけ生きてみろ・・そうやってなんとかでもしのいで命をつないでいくんだよ」

まさに名言です。

「ちびまる子ちゃん」を小説にしたような雰囲気でありながら、人生の悲哀、裏面まですくい上げて、さらりと書き上げてしまう力量はまさに脱帽ものです。

これからが期待される作家です。要注目。

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美しき緑の星

2020-04-27 11:35:22 | 映画

 

この映画を知ったのは3年ほど前のこと。
友人が「見たいけど見れないのよね」と言っていた映画です。
なにしろヨーロッパじゅうで発禁になったというのだから、それ聞いたらますます見たくなるよね。

どうやって入手したかは不明ですが、友人が入手してくれて友人宅で見ました。それが、

「美しき緑の星」
https://vimeo.com/162824634?fbclid=IwAR0Xw2yQ93hGdaUFyLDzSOhPcjteI6juJM6d8h4UE-sx9FzmERLwM8aykps

ものすごくシンプルなメッセージ性をもった映画です。

もっと自然に生きようよ。

これがなぜ発禁になったのか全く不明。

つまり、これが公開されることを恐れた人たちがいるということですね。

見てみたい、と思うでしょ。もちろん宣伝効果をねらって発禁にしたわけではなく、大真面目にこれが公開されることを恐れた人たちがいたようなのです。

謎は深まるばかり。

ストーリーはシンプルで、コミカルです。

地球より3000年も進化している星の住人(フランス人に見えるが)の一人(女性)が、進化が遅れている地球に派遣されます。

この星からは、かつてイエスやバッハも地球に派遣されたそうです。イエスは殺されてしまったけど。

地球に派遣された女性は、そこで地球独特の奇妙なものや風習にであい、彼女と出会った人たちは、本来の自分に目覚めていくというストーリー。

彼女の目線で見ると、地球で起きていることは奇妙なことばかり。

排気ガスをまき散らす自動車や会社勤めのサラリーマン、喧嘩ばかりしている家族に嘘つきの政治家や医者など。

それらを非常にコミカルに描きながら(笑える!)、見る者に現代という社会のありように疑問を抱かせ、覚醒することを促す。

そういう映画です。

一部には、これはスピリチュアリズムの映画でアセンションがどうの、といっている人たちもいるようですが、そういうのと関係なく、

とにかくシンプルで面白い映画です。

未来人たちは地球と似た星の草原で暮らしています。

部族(のような集団)で草原で暮らし、家はなく、夜も草原で眠ります。そして、子どもたちはみんなで育てます。

この人たち、テレパシー能力を持っていて、距離と時間を超えてどこにでも行くことができ、どことでも通信することができるのですね。

だから、地球にイエスを派遣したけど殺されてしまった・・のです。

地球て何て野蛮で遅れた星なんだ!
でも、地球人たち一人ひとりは愛すべき存在でいとおしい、という風にも描かれています。

なんかね、見ていると、人間、こんなふうでいいんだなあ、と思えてきて、すごくリラックスできます。

コロナ騒動の最中なので、特にそう思うのかもしれないけど、もっとシンプルに生きようよ、そうすれば、地球もあの星と同じように「美しき緑の星」になれるよ、と教えてくれます。

この映画を作った人、コリーヌ・セロー監督のインタビューもぜひご覧になってください。
https://www.youtube.com/watch?v=tmmBcdh7v0A

こちらは映画の解説です。
https://sonkyo-zine.com/belle-verte/

外出自粛で退屈しているあなた、この機会にご覧になってはいかがでしょうか。

(猫もシンプルにゃ)

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新型コロナ(6)

2020-04-24 11:33:36 | 新型コロナ

新緑の美しい季節になってきました。

去年の今頃、友人と公園でピクニックをしたなあ・・と思い出しました。

桜の季節はもう終わっていたけど、たまにはピクニックもいいよねとお弁当持参で新緑の中で半日過ごしました。

まるで体じゅうが緑に染まり、日差しをたっぷり浴びた植物になった気がしたものです。その夜、新緑に囲まれている夢まで見ました。

今年はコロナのせいで外出自粛とかいって、外に出るな、のオンパレードですが、でもね、天気のいい日には外に出ようよ。

太陽の光をあびないとビタミンDが欠乏します。ビタミンDはカルシウムの吸収に必要なので、私のような骨粗鬆症の人には必須ビタミンです。

そればかりじゃなくて、外に出たり、人と会ったりしないと、だんだん鬱気味になってきますね。

一方で、このゆったりとした時間は貴重でもあります。

私は元来一人でいるのが好きです。一人でいれば安全だし、寂しいと思うこともあまりないのですが、たまには人に会いたい。

日本語レッスンも最近はオンラインでするようになりました。

オンラインはちょっと会話がずれるし、やっぱり生とは違うけど、それでも顔を見ながら話ができるのはありがたい。

SNSもさかんで、毎日誰かと交信しています。

それでも、やっぱり、生がいいよね、と思う。

直に人に会うことって、こんなに大事だったんだ、と改めて思っています。

とはいえ、なかなか直に会えなくなっている。こりゃどうしたことか。

このひと月ほどの間で、直に会った人、確実に8割減です。

「外に出るな」「家にいろ」の掛け声がすごいからね。

でも、思うのですが、医療現場は確かに大変かもしれないし、岡江久美子さんのように突然亡くなる人、自宅待機中に亡くなってしまう人もいるかもしれないけど、

この世界規模の外出規制って、本当に役に立つのか? 

ともどこかで感じています。

なぜなら、新型コロナが流行して以来、他の病気はどうなっちゃったの? 

と非常に疑問に感じるからです。

年間の病死者の数は、新型コロナどころの騒ぎじゃない。

以下の図は「In Deep」というブログから拝借したものですが、

これを見ると、2016年に世界じゅうで心臓血管病で亡くなった人の数は1765万人にものぼります。一方、新型コロナの死者数は2020年4月時点で18万人。交通事故死の134万人より少ない。

詳しくは「In Deep」をご覧になっていただきたいのですが、

この記事を書いている岡氏は世界規模での外出自粛は人々の命を脅かすものだ、とも言っています。

なぜなら世界的なパンデミックのせいで、今や世界規模での食糧危機が迫っているからだ、というのです。

今、私たちがこうして平和にのどかに暮らしていられるのも、様々な国から食糧を輸入しているおかげであり、様々な国々で働く人たちに依存しているからでもあります。

日本はもとより、世界中の食糧生産者、流通に携わる人々・・いろいろな人たちのおかげで、私たちの暮らしが成り立っているわけで、

そこに襲い掛かってきたのが、今回のパンデミック。

この結果はいずれじわじわと私たちの生活に影響を及ぼしてくると思われます。

外出規制が新型コロナ封じ込めに本当に有効なのかどうか、私にはよくわかりませんが(だから自粛していますが)、これは今後の世界のありようを大きく変える出来事であるには違いないと思います。

新型コロナ、今後も注視していきたいと思います。

というわけで、人には会わないけど、公園の木々や花々には毎日会いにでかけています。

皆さん、

外に出て、日を浴びて、散歩しましょう!

(おいらもお外出たいにゃ)

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10 Giraffes

2020-04-21 09:49:50 | 天気輪

おはようございます。

今日ご紹介するのは、私たちが新しく立ち上げたブログ、

10Giraffes

https://10giraffes.com/10-giraffes/?fbclid=IwAR1qabKDgJGnHnePPVFTL22IiulxFqREV2HHCHaeOhf77-3vXcDMWx9WM_Y

 

私たちというのは、私とベンジャミンで、彼は私の英語の先生です。

そして、以前、ベンは私の日本語の生徒でもありました。

つまり、私たちはお互いに先生であり生徒であったわけ。

彼はアメリカ人で、すでに20年以上日本に住んでいるので日常会話は支障なくしゃべれます。なので、今はもっぱら私の英語の先生です。

今年の初め、何かの拍子に私は彼に「天気輪」のことを話しました。

「天気輪」というのは、昔私が発行していた個人誌のタイトルです。

1988年1月に創刊にしたので、もうかれこれ32年も前になりますね。

Time Flies.

年賀状がわりにと友人たちに向けて作った手書きコピー印刷の小冊子で最初は6部でした。

それが、伊方原発の出力調整実験のあたりから、全国的に反原発運動が盛んになってきて、私も「天気輪」で原発特集を組んだりして、

国立のムラサキツユクサという市民グループとお付き合いするようになり、

にわかに「天気輪」が広がっていったのでした。

最終的には100部までいった記憶がありますが、当時は私の人生の中で一番忙しくまた波乱に満ちた時期だったので、最終号が何号なのか残念ながら覚えていません。

長い年月の間に引っ越しを重ねたので、なくなった号も多く、最後は何となくうやむやのうちに終わった気がします。それどころじゃなかったもので。

・・というような話をベンジャミンにしたところ、彼は興味を持ち、ぜひ見せてほしいといいました。

そこで、茶色く変色した昔の「天気輪」の一部を見せて、中身を少し解説したところ、

Amazing!

ぜひ二人でブログを始めようじゃないか、と言ったのでした。

「天気輪」の記事を紹介しながら、ぼくたちがいつも話しているようなアメリカと日本の文化の違い、民族性、言葉の壁、文学や映画について発信できる場を作ろうじゃないか、というのです。

でも「天気輪」はもう30年以上前のものだし、記事だってかなり古くなっているし、と私は躊躇したのですが、彼は、

いやいや、古くないよ。面白いよ。その「天気輪」の解読なんか最高だよ。

というのですね。

「天気輪」というのは、ご存じの通り、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に登場する山の上にたっている塔(らしきもの)の名前です。

ここからジョバンニとカムパネルラは銀河鉄道に乗って銀河を旅するのですね。

でも、宮沢賢治はこの「天気輪の柱」については詳しいことは何も語っていません。

そこで、私は想像力を巡らせて、

「天気輪」とは何か、という記事を数回にわたって連載したのでした。

また、「天気輪」にはエッセイ、創作、詩やドキュメンタリー風の記事などいろんなジャンルの記事を載せていましたが、その中の詩だけを集めたものが、

「ないない島」(明眸社 2015年)

これは表紙を変えて「ゆうきえみセレクション」としてAmazonkindleで発売しております。興味のある方はぜひ購入してくださいませ。
https://www.amazon.co.jp/%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%AA%E3%81%84%E5%B3%B6-%E3%82%86%E3%81%86%E3%81%8D%E3%81%88%E3%81%BF%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E3%82%86%E3%81%86%E3%81%8D%E3%81%88%E3%81%BF-ebook/dp/B0859VKX1R/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%AA%E3%81%84%E5%B3%B6&qid=1587433031&s=digital-text&sr=1-1

現在、99円均一なのでお買い得です。

という宣伝は置いておいて、

10 Girffesについてでした。

これを読むと、すごい、英語堪能なのね、と思われるかもしれませんが、私の英語はあいかわらずの片言英語です。ベンが想像力を駆使して理解してくれています。

この記事をどうやって書いたかというと、

 私が日本語で書く。
    ↓
 それをGoogle翻訳にかける。
    ↓
 それをベンがまともな英語に書き換える。

という風にして出来上がったものです。

最初はやはり私たちの自己紹介、そして「天気輪」の紹介から始めていますが、

いずれは、もっと多彩な記事をアップする予定ですので、

ぜひ、英語が堪能な方、あるいは英語は全然ダメという方も、Google 翻訳のような機能を使って翻訳して読んでみてください。

32年前には想像もできなかったようなことが今は簡単にできてしまいます。

インターネットは本当に便利です。

たしかに危険性もはらんでいますが、

それを自覚しつつ、大いに駆使して、世の中に発信できるのは悪いことじゃないと私は思っています。

「天気輪」の中の記事に、

「メディアを我らに」という記事があります。当時はコピー印刷くらいしか伝達手段がなかったので、多数の人たちに向けて発信できるメディアがあったらどんなにいいだろうというようなことをかきました。

今ではだれでも発信できますね。

このブログだってそうです。あの頃からは想像もつかない躍進です。

私たちはついにメディアを手にいれたのですから。

でも、それをどう使うか、使いこなすかは私たち自身にかかっているのだと思います。

「10Giraffes」をあなたの「お気に入り」に入れていただけると嬉しいです。

 

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時をかける少女(1983年版)

2020-04-19 09:33:30 | 映画

二年ほど前に尾道を訪ねたとき、尾道にゆかりのある人って多いのねと思いました。

志賀直哉、林芙美子、小津安二郎、新藤兼人、大林宣彦と著名人を列挙したらきりがないほどです。

尾道の町は山際にへばりつくように家々が建ち並び、急坂や階段が多いので、ここを毎日上り下りして暮らすのは、足腰は鍛えられるだろうけど、きついだろうなあ。

でも、だからこそ、山の上からの眺望はすばらしく、穏やかに凪いだ海は人々の気持ちを癒す力を持っているのかもしれない・・と思いました。

先日他界された大林宣彦監督も尾道出身です。

で、大林監督の尾道三部作の一つ、

「時をかける少女」(1983年)

をたまたまTVでやってたので見ました。

原田知世がかわいいなあ、とか、昔の尾道ってこんなだったのね、とか、あのお寺の階段は私が子どもの頃住んでいた愛媛の小さな町のお寺の階段にそっくりね、とか、いろんなことを思い出させてくれました。

1983年といえば、今から40年近く前の映画ですが、むしろその古さが味があっていい。

テンポが少し遅いし、ラベンダーの花ってこれでいいの? というのがあったけど、全体的にとてもいい映画でした。

アニメ版の「時をかける少女」が私は大好きで何度も見ていますが、基本的にストーリーの構成が同じというのも実感しました。

でも、やはり現代版のほうがスピード感があってストーリーがぐいぐい進むところが面白い。

それにしても、原作者の筒井康隆ってやっぱり天才ですね。

この作品が発表されたのは1967年、今から半世紀以上前です。あの時代にタイムリープものを書くなんて先進的です。

フィリップ・K・ディックが「高い城の男」を発表したのは、1963年なので、この頃からすでにタイムリープやパラレルワールドものはあったようではありますが。

やっぱり、クリエイター達は未来から何らかの情報を得ているにちがいない。

どこか雲の上に、宝島のような、あるいはドラゴンボールに出てくるカリン塔みたいな塔があって、時々そこに行っては未来の情報を仕入れてくるんじゃないのかなあ。

1983年の「時をかける少女」では、深町君は2600年代から来たということになっていますが、

今の世界の状況を見ると、果たして人類は2600年まで生き延びることができるのか?

アニメ版の「時をかける少女」でも、未来に何やら恐ろしいことが起きているようだし。

小松左京もそうですが、SF作家たちが描く未来というのは、ほとんど希望のない暗い未来で、それって今の現実を反映しているんでしょ、とは思いながらも、何%かはやはり雲の上の宝島(あるいはカリン塔)から・・

ともかく、

この映画、最初はのんびりしていますが、少しずつ速度をあげていき、中盤以降は急転直下、深町君が実はこの時代の人間ではないことが明かされます。

主人公の芳山和子(原田知世)・・ちなみにアニメ版では主人公マコトの叔母さんという設定です・・が秘かに恋する深町君は実は未来人だった・・

いってみれば、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」みたいなストーリーですが、

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は1985年ですね)

思春期の揺れ動く少年少女の気持ちを表現するのに、一見堅固に見える時間の流れが実は不安定なのだ、というこの手法、私は好きです。

ちなみに、私の友人の一人は、思春期の頃、見ているだけで時計の針を止めることができた、と言っていました。

こうした一種の超能力というのは、もしかすると人間にもともと備わっているものなのかもしれません。

また、映画の中で、深町君がこういうシーンがあります。

「時間て過ぎるものじゃなくて、やってくるものなんだ」

時間は過ぎるのではなく、未来からやってくるものである・・これも最近よく聞かれるようになった気がします。

半世紀以上前からそう言われていたのか・・

ちなみに、アインシュタインは手紙の中で、

「過去、現在、未来、というのは幻想である・・」

と書いているそうですが。

やっぱり筒井康隆はカリン塔あたりで情報を得ているにちがいない。きっとそうだ。

私は昔から時間SFやファンタジーが大好きで、一度書いてみたいと思って書いたのが、

「約束の庭」(1995年 ポプラ社)

なんですけどね、あんまり売れなかった。

よかったら図書館でどうぞ。Amazonでもまだ売ってるようです。
(ちなみに、Amazonを覗いてみたら「約束の庭」中古本で400円くらい。残り3冊。絶版なので、もう手に入らないと思います。お早めにどうぞ)

(カリン塔の場所、教えてほしいにゃ)

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