この映画のことは知っていたのですが、まだ見てなかった。
ようやくディズニー+で見ました。
もっと早く見ればよかった。
「オデッセイ」(リドリー・スコット監督 2015年)
主演はマット・デイモンです。彼いいよねえ。「グッド・ウィル・ハンティング」が大好きです。
「インターステラー」でも彼は一人取り残されますね。そういう運命なのか?
宇宙でたった一人取り残されたら、人間は一体どうなるんだろうか・・
「ゼロ・グラビティ」ではドクター・ストーン(サンドラ・ブロック)が人工衛星のデブリで破壊されたスペースシャトルから逃れて、一人で生き延びて地球に生還します。最後までハラハラドキドキの連続で、宇宙空間で放り出されるとあんなふうに回転し続けたりするのか、と思った。
また「パッセンジャー」では人工冬眠から90年も早く目覚めてしまった宇宙飛行士ジムが一人じゃ寂しいからと、人工冬眠から強制的に目覚めさせた女性オーロラ(ジェニファー・ローレンス)を恋人にしちゃいますね。ちょっとおバカな映画だったけど。
宇宙でたった一人になったら、人間はどうやって生き延びるんだろうか。果たして生き延びれるんだろうか。
それに対する答えが「オデッセイ」には詳細に描かれています。
火星の中継基地やローバーやロケットなどがすごく詳しく描写されていて、リアルな宇宙サバイバル映画です。
実際にこんなことが起きるかどうかはわからないけど、人間の適応力や知性、技術というのは凄いもんだと改めて思いました。
何しろ火星では水を作るところから始めないといけない。
そんな過酷な状況の中で、マーク・ワトニー(マット・デイモン)はジャガイモを育て、地球から迎えが来るまでの日数を計算し、あらゆる努力を重ねていくのです。
その一つひとつが実に興味深く面白い。
最後に、地球に帰還した彼は、宇宙飛行士候補生たちの前でどうやって生き延びたかについて語ります。
「まず始めるんだ。問題を一つ解決したら、次の問題に取り組む。そうして解決していけば、帰れる」
もちろんそんなに簡単じゃないのだけど、これは人生で起きる諸問題にもあてはまりますね。
未来を不安がるより足元の問題を一つひとつ解決していく。
「アナと雪の女王2」でエルサをなくしたアナが絶望の中から立ち上がるシーンがあって、いつもそこで泣いてしまうのですが、アナが歌う歌の中にこんな台詞があります。
And do the next right thing. (次にできることをしなきゃ)
そして、
next breath/ this next step/ this next choice is one / that I can make
(次の一息を、次の一歩を、私の選ぶべき次の選択は一つだけ)
と続きます。
いやあ、映画って(映画に限らず物語って)いろんなことを教えてくれますね。
「宇宙兄弟」全42巻はまだ読み途中です。