国分寺の駅ビルに隣接したCocobunji5Fには様々なイベントのための集会室やホールがあります。
先日はここで「宇宙トークイベント」があったわけですが、今日は「断捨離」のトークイベントに参加してきました。
参加費2000円はちと高いなあと思いながらも、「どんなんじゃろ?」と好奇心で参加しました。
「断捨離」という言葉は、やましたひでこ氏が商標登録した言葉です。
やましたひでこ氏については超有名な方なので、皆さんご存じかとは思いますが、
この「断捨離」を巡っては、商標登録されているとは知らずに使った人が、やましたひでこ氏に商標権侵害で訴えられるという事件も幾つか発生しており、なかなかシビアな商標登録ではあります。
さて、
今回のイベントは、そのやましたひでこ氏が率いる「断捨離®トレーナー」チームによるトークイベントです。
全国で139名の「断捨離®トレーナー」がいて、東京の多摩地区だけでも6名のトレーナーがいるそうです。
その中から今日は4名のトレーナーの方が来てくださり、
テーブル(それぞれ6~7名)毎に一人ずつトレーナーがついて、参加者のお宅の片付けの悩みなどの相談に乗ってくれる、というイベントでした。
第一部では、トレーナーたちがいかにしてトレーナーになったか、トレーナーになるビフォー、アフターの自宅の写真なども見せてくれて楽しいトークではありましたが、正直言ってこのトークは必要ないと思った。
参加者の大半がシニアあるいはアラフィフ世代の専業主婦たちで(男性も若干名いたが)夫や姑との間に何らかの確執がある人がけっこう多いなあ、という印象でした。
私のテーブルでは、7段飾りの雛人形をどうやって捨てればいいかとか、家族の人数分以上ある布団や頂き物の大きな食器類をどうやって捨てればいいか、などの話題が出ました。
7段飾りの雛人形とか人数分以上のお布団とか頂き物の食器類とか、うちには全く無縁のモノたちで、やはり経済的に豊かな層の人が多いような印象でした。
経済的には豊かだけれど、モノが多くて片づけられないので、断捨離を学びに来たという感じかしら。
我家では、独立した子どもたちのモノがまだ大量に押入れを占領して困っているのですが、それに対してトレーナーはこう言いました。
「娘さんに片づけてもらいたいんですね。つまり、娘さんに期待しているわけですね?」
「はい」
「でもね、期待というのは依存の一種なんですよ」
え、そうなのか?
誰かに期待する、というのは、誰かに依存しているということなんだそうです。
断捨離では、時間軸と自分軸を大事にする、という目標を掲げているのですが、
この「依存」は、他人軸であって自分軸ではない、ということになります。
子どもたちが自分たちで片付けてくれることを期待する、というのは、とりもなおさず、私の中に子どもたちに対する依存心があり、子どもたちをコントロールしようとしているのだと。
へえ、そうなのか・・
ここがね、「断捨離」のシビアなところで、私はイマイチ好きじゃないなあ、と思いました。
まあ、たしかに、そうなのかもしれないけどさあ・・
家族って互いに依存しあうものなんじゃないの~という感じかな。
この一言を聞いただけでも、やましたひでこ氏の断捨離って、あんまり人にやさしくないなあという印象ですね。
こんまりメソッドの方が好きだなあ・・
って、こんまりメソッドにも挫折したのですが。
やっぱり、基本的に人に優しいほうがいい、と私は思う。
人に優しい人なら、「断捨離」という言葉一つで訴えたりはしないでしょ、とも思う。
とはいえ、自分軸で物事を考える、自分は本当はどうしたいのかを自分に問いかける、という姿勢には賛成です。
日本の主婦たちは、長い間自分を大事にしてこなかったから、自分を大事にするのは我儘で自己中心的であるという教育を受け続けてきたから、だからこそ、自分軸を取り戻そう、というスローガンは主婦たちの心に響くのでしょう。
そして現在、「断捨離®トレーナー」になった主婦たちは方々で活躍して、成果を挙げているようです。
この人たちのおかげで、家が片づいたという人も多いでしょう。
それって、つまり、多くの人たちはモノを持ち過ぎてるってことよね。
で、私は、もう少し先のノマドくらいになりたいなあ~とひそかに思ってるのですが。
ま、思ってるだけなんだけど・・
というわけで、今年こそモノを捨てて身軽になるぞ!
と性懲りもなく考えている私ですねん。
(何年前から同じこと言ってるにゃ?)