真顔で何かをしてゐるといふのは、本人は大真面目で取り組んでゐることである。笑ひごとではない。
しかし、その行動が傍から見てると滑稽ならば、可笑しさが増幅されてしまふ場合がある。
写真はパントマイム芸人の加納真実さん。真顔で観客に「つきあって」「交際して」と書かれた紙を顔前に突き出す等の滑稽なパフオーマンスをする人である。
この可笑しさはぜひ自分の目で確かめてもらひたい。男性の方は上記のパフオーマンスの餌食になるか、引きずり出されて加納さんの出したゴミを清掃させられるかもしれないが…。
加納さんの芸を観て、「怖い」「笑顔が見たい」といふ感想を持つ人もゐるが、怖さを上回る面白さを実感できるだらうし、「恋」と題するパントマイム中に笑顔が見られることもある(パントマイム終了後、投げ銭をした人一人一人と握手するときは笑顔だ)。
(2007年10月、台東区上野公園、ニコンNewFM2,タムロン70~210㎜F4~5.6)
(参考ブログ)
「静岡マニア」http://blog.livedoor.jp/migik0mania/archives/51079030.html
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写真を撮ることを生業とする者および趣味とする者誰しもがいい写真を撮りたいと思ふのは当然のことだらう。
私がパントマイム芸人のバーバラ村田さんの写真を初めて撮つたのが今年4月の慶応大前であつた。このとき3回だけシヤツターを切つたのだが、3枚ともいい表情を捉へたものではなく、撮影者自らいかりや長介の如く「駄目だこりや」とつぶやかざるをえないやうな出来であつた。
その翌週、横浜市中区で開催された大道芸イベントでもバーバラさんの写真を撮つた。このときの写真は、いい表情を捉へてゐるものの、光線の当たり具合が悪く、陰がかかつた写真となつてしまひ、またいかりや長介の真似をするはめとなつてしまつた。
いい写真が撮りたいと意地になつた私は、それから中一週で二度バーバラさん出演のイベントに足を運んだ(友人からはいい歳をして追つかけと揶揄される始末)。
そこで撮影者が納得のいく(他人がどう思ふか知らないが)写真が、この写真を含めて撮影できた。
ブロマイド風に撮れたと自己満足の一枚である。
(2007年5月、新宿区内藤町・新宿御苑、ニコンNewFM2,タムロン70~210㎜F4~5.6)
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このタイトルを見てピンときた人は、サユリストか珍盤マニアだらうか。二十年程前にフジテレビ「笑っていいとも」で話題になつたので、さうでなくともご記憶の方もをられるだらう。
「鹿のフン フンフンフーン黒豆や」といふ歌詞が含まれる歌である。
吉永小百合が唄ふ「天満橋から」(佐伯孝夫作詞、大野正雄作編曲:1965年)のB面として発売されたのが、この歌「奈良の春日野」(作詞、作編曲はA面と同じ)である。
奈良の鹿は人に馴れてゐる。観光客が鹿せんべいを買ふと、せんべい欲しさにその人をとり囲んでしまふ。
中にはこの写真のやうに、買ふのを待ち構へてゐる鹿もゐる。
(1994年2月、奈良市春日野町、ニコンNewFM2,タムロン28~70㎜F3.5~4.5)