テツの部屋B

アメリカ留学中の見聞録→日本国内の山登り記録+日常の覚え書

Yosemite旅行(1日目)

2010-02-24 | 旅行
朝6時半ごろB&Bを出て、BARTで空港まで行き、レンタカーを借りた(7時半)。車でB&Bに戻り、荷物とチャックとフランクをpick upしてから学会に行った。車は、学会会場の近くの有料駐車場に駐めた。

MacKinnonのtalk終了後、すぐにYosemiteに向かって出発した(1時45分ごろ)。運転はWadeでテツはナビ。GPSを持っていたが、それにしてもSFのような大きな町では道が複雑だ。Wadeがぺらぺらっと聞いてくることに対して、なかなか簡潔かつ適切に答えられない。しかもチャック・フランクが後ろからやれ真直しろだの右折しろだのGPSは頼りにならないだの、やかましくてしょうがない。だんだんいらいらしてきた。町から抜けた後は、テツ以外の3人の間で、マシンガントークが始まった。すっかりバカンス気分のチャックはテツにも分かるようにゆっくりはっきり話そうなどという気はさらさらないらしく、普段はたいてい言っている事が分かるのに、この旅行中はほとんど聞き取ることができなかった。フランクはドイツ語訛りがあり、何を言っているのかほとんど分からない。Wadeはこの年配者2人に完全に歩調を合わせていて、これまた早すぎて聞き取れない。結果、SFからYosemiteに着くまでの約4時間の間、3人が機関銃のように話している中、テツ一人が押し黙っているという、拷問のような時間が続いた。実のところ、これは全く予期していなかった。というのも、チャックとは夏に一緒にユタ旅行に行ったし、Wadeとはよくハイクに行っている。会話に困ることなんかないだろうと高を括っていたのだ。しかし、よく考えてみると、ユタ旅行に行ったときは、チャックとベッキー以外は子供たちだったのでチャックが政治や経済の話をすることはなかった。また、そもそもあまり一緒に行動しなかったので、チャックと話し続ける状況はほとんどなかった。Wadeとハイクに行くときは、いつも2人で行くので、Wadeが他の人と高速英会話をすることはありえない。今回のYosemite旅行では、複数のアメリカ人と一緒に旅行するというシチュエーションが決定的にbad ideaだったのだ。しかも、当初はWadeと二人で行く予定だったのに、チャックを誘ったのは自分だ。自業自得なので、怒りの持って行き場がない。学会のポスター発表の成功で高揚していた気分が、どよーんとした重苦しい気分に変わるのに時間はかからなかった。

さて、4時ごろMercedに到着。Walmartで食料・タイヤチェーンなどを購入した。6時半ごろYosemiteに到着。Yosemite Lodgeにチェックインした後、4人でレストランに行った。国立公園内でありながら、高級な雰囲気のレストランだ。ここでも、2時間、黙ってマシンガントークを聞き続けるという、つらい夕食会が待っていた。あまりのつらさに、食べたミートローフの味などすっかり忘れてしまった。学会発表と長時間の拷問ドライブの疲れもどっと出てきて、後半の1時間くらいは、会話が全く頭に入ってこなかった。早く時が流れてくれとひたすら願っていた・・・。

Lodgeに戻った後、Wadeが滝の夜景を撮りに行こうと言い出した。全くそんな気分ではなかったが、せっかく来たのだからと気を取り直して一緒に行った。





月に照らされたYosemite Falls。9時58分撮影。

集中していなかったにしてはよく撮れている。
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学会 at SF (6日目) ~学会~

2010-02-24 | 研究
9:15-10:15
“Membrane Protein Structure II”。9:15のGary Loriganのtalkから学会に参加。2日前のポスターセッションで会ったGawrisch研の日本人ポスドクがGPCRの固体NMR解析の話をした。CB2はmg量取れるらしい。Melanie CoccoがMyelinに発現する膜蛋白NOGOのNMR解析の話をした。膜外ループをVesicle存在下で解析するとへリックスだったということだが・・・・うーむ。


10:30-12:30
ポスターセッション。2時間ずっと自分のポスターの前にいた。約15人の人と話ができた。このうち日本人は約1/3。それでも10人ほどのアメリカ人と話したことになる。取り立ててunusualな質問やコメントがあったわけではないが、英語で自分の研究内容を簡潔に説明し、相手の質問を理解し、適切に受け答えをすることができたと思う。これは、自分の中での最低限の目標だったので、達成できたことを素直に喜びたい。ミネソタのVeglia研やTamm研のポスドクたち、すなわち同業者と話ができたことは、excitingな体験だった。この連中は相当よく“分かっている”ことが明らかだった。自分も負けてはいられない。今回のポスターセッションは、これまでに経験したポスター発表の中では最も成功した発表だったかもしれない。日本の学会では、せっかくポスターを出しても誰も見に来てくれないことがあったりする。そんな学会(Yく学会)には正直2度と出たくない。


1:00-1:30
“Mechanism of Electromechanical Coupling in Voltage-gated Ion Channels”。Rod MacKinnonのtalkだけを聞いた。VSDの話だったが、ちょっと勉強不足で、話の肝がいまいちよく分からなかった。確かPaddle modelとか何とかモデルとか、いくつかモデルが提唱されていて、どれが正しいか意見が分かれているという話を何年か前に聞いた。勉強し直さねば。それにしても、MacKinnonがTシャツで壇上に出てきたときにはびっくりした。しかも、遠目に見ると結構若そうだった。ちなみにMacKinnonは、aではなくて、iの上にアクセントをつけて発音する。
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