D300SとD5200のスペックテスト
テスト結果1。クリックで拡大可。
上の図では、昼間、室内にて撮影したグレーカードの写真の一部を並べて示している。カメラは三脚に固定し、レリーズを用いてシャッターを切った。焦点距離は55mm、絞り優先モードで、F値は10に設定した。ミラーアップは行わなかった。写真はRAWデータとして記録した後、Capture NX2でNoise reductionを全て解除し、JPEG形式で保存した。保存したJPEG画像から同じピクセル数の画像を切り抜き、比較対象とした。D300SとD5200では画素数が異なるため、切り抜き画像内の被写体の大きさが異なる。
まず画質について比較する。D5200は高感度に強いと、どこかのレビューサイトに書かれていたが、これには必ずしも同意しかねる結果となった。ISO640以下ではD300S、D5200ともに良好な感度が得られている。ISO1600、3200では、D300SとD5200では、ノイズの現れ方が異なるように見える。D300Sでは白い小点の数が増加することにより、ざらついた画像になっているが、D5200においては、色むらが生じているように見える。どちらのノイズがより悪いともいえないが、D5200の感度が、D300Sと比較して優れているとは言いがたい。両者とも、概ねISO1600程度が実用限界ではなかろうか。ただし、D5200のISOレンジが広いことはメリットだ。ISO6400 + 2段で測定するような状況はほとんどないとはいえ、いざというときにこのような設定にトライできるのは悪くない。ISO100と200の使い分けについては今のところアイデアがない。
次に分解能だが、直線の部分を比較すると、画素数の低いD300Sの方が、むしろ分解能が高いように見える。D5200において、白と黒の境界は、ISO200においてもぼやけている(ISO100の写真は、フォーカスが外れて、ぼけているので比較できない)。一方、色に関しては、D300Sの画像ではカードの黒い部分が、均一に黒い。これに対して、D5200ではカードの黒い部分についた薄い汚れがはっきりと記録されている。すなわち、D5200は、D300Sと比較して、色分解能が高いという結果が出た。
ちなみに、D300Sを使って、18-200レンズと18-55レンズの描写性能を比較してみたが、焦点距離55 mmでは特に差は見られなかった。
テスト結果2。クリックで拡大可。
テスト結果2の上半分は、ISO640で撮影した画像に対してCapture NX2でNoise reduction処理とwhite balanceの修正を行った結果を示す。D300S、D5200のいずれにおいても、Noise reductionにより黒い部分が滑らかになり、引き換えに直線の分解能がやや落ちた。White balanceの修正効果は、視認できない。
テスト結果2の下半分は、動物の代わりに、ぬいぐるみを撮影して、Noise reduction処理の影響を特に受けやすい、毛皮部分の描写性能の差を見た。D300Sでは画像下半分の毛は、ほとんど黒毛であるかのように写っている。これに対して、D5200では黒・茶・白の三色であることがはっきりと記録されており、D5200の方が、毛皮の描写性能が高いことが分かる。Noise reduction処理を行うと、D300SでもD5200でも同じように、毛の部分の解像度が低下し、画像がぼやけた。このテスト結果は、メカニカルなスペックから考えると、動物の撮影においては、D300Sの方が良いだろうという判断を迷わせる。木に止まってじっとしている鳥を撮影する場合には、D5200の方が適していると予想される。
テスト結果1。クリックで拡大可。
上の図では、昼間、室内にて撮影したグレーカードの写真の一部を並べて示している。カメラは三脚に固定し、レリーズを用いてシャッターを切った。焦点距離は55mm、絞り優先モードで、F値は10に設定した。ミラーアップは行わなかった。写真はRAWデータとして記録した後、Capture NX2でNoise reductionを全て解除し、JPEG形式で保存した。保存したJPEG画像から同じピクセル数の画像を切り抜き、比較対象とした。D300SとD5200では画素数が異なるため、切り抜き画像内の被写体の大きさが異なる。
まず画質について比較する。D5200は高感度に強いと、どこかのレビューサイトに書かれていたが、これには必ずしも同意しかねる結果となった。ISO640以下ではD300S、D5200ともに良好な感度が得られている。ISO1600、3200では、D300SとD5200では、ノイズの現れ方が異なるように見える。D300Sでは白い小点の数が増加することにより、ざらついた画像になっているが、D5200においては、色むらが生じているように見える。どちらのノイズがより悪いともいえないが、D5200の感度が、D300Sと比較して優れているとは言いがたい。両者とも、概ねISO1600程度が実用限界ではなかろうか。ただし、D5200のISOレンジが広いことはメリットだ。ISO6400 + 2段で測定するような状況はほとんどないとはいえ、いざというときにこのような設定にトライできるのは悪くない。ISO100と200の使い分けについては今のところアイデアがない。
次に分解能だが、直線の部分を比較すると、画素数の低いD300Sの方が、むしろ分解能が高いように見える。D5200において、白と黒の境界は、ISO200においてもぼやけている(ISO100の写真は、フォーカスが外れて、ぼけているので比較できない)。一方、色に関しては、D300Sの画像ではカードの黒い部分が、均一に黒い。これに対して、D5200ではカードの黒い部分についた薄い汚れがはっきりと記録されている。すなわち、D5200は、D300Sと比較して、色分解能が高いという結果が出た。
ちなみに、D300Sを使って、18-200レンズと18-55レンズの描写性能を比較してみたが、焦点距離55 mmでは特に差は見られなかった。
テスト結果2。クリックで拡大可。
テスト結果2の上半分は、ISO640で撮影した画像に対してCapture NX2でNoise reduction処理とwhite balanceの修正を行った結果を示す。D300S、D5200のいずれにおいても、Noise reductionにより黒い部分が滑らかになり、引き換えに直線の分解能がやや落ちた。White balanceの修正効果は、視認できない。
テスト結果2の下半分は、動物の代わりに、ぬいぐるみを撮影して、Noise reduction処理の影響を特に受けやすい、毛皮部分の描写性能の差を見た。D300Sでは画像下半分の毛は、ほとんど黒毛であるかのように写っている。これに対して、D5200では黒・茶・白の三色であることがはっきりと記録されており、D5200の方が、毛皮の描写性能が高いことが分かる。Noise reduction処理を行うと、D300SでもD5200でも同じように、毛の部分の解像度が低下し、画像がぼやけた。このテスト結果は、メカニカルなスペックから考えると、動物の撮影においては、D300Sの方が良いだろうという判断を迷わせる。木に止まってじっとしている鳥を撮影する場合には、D5200の方が適していると予想される。