和歌山の観光資源発信のヒントとして、 ぜひ訪問したい場所があります。 それは長野県飯田市です。
信州の南、 南信地方の城下町で、 人口は10万人強。 特産品として有名なのは和紙をねじって飾りに用いる水引で、 全国の7割のシェアを誇っています。
そして有名なのが飯田のりんご並木。 戦災で焼かれた上、 戦後まもなく発生した大火で町の大半を焼失した失意の中で、 飯田東中学校の生徒たちが発案して世話をし続け、 10年近い長い年月、 町の住民に希望の火をともし続けています。
さらに特筆すべきは「 いいだ人形劇フェスタ」。 8月第1週の木曜日から日曜日までの4日間、 全国から人形劇団と人形劇ファンが飯田市に集まってきます。 また10年ごとに日程を拡大、 「世界人形劇フェスティバル」 として開催されます。 人形浄瑠璃の伝統から生まれた行事だそうですが、 同時に町おこしのイベントとしても成功しているようです。
さて、 歴史と文化の伝統では飯田に負けない私たちのふるさと和歌山です。 みんなの知恵を結集して、 県外からお客様を引き寄せることのできる、 新たな工夫を凝らしたいものです。
(宮本年起 / 和歌山)