さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

10月1日より新路線 関西=福岡にスターフライヤーが就航

2013-09-29 15:00:05 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

新規路線の就航が相次ぐ関西空港に、さらに新たな路線が開設される。

 

スターフライヤー関西=福岡便14往復計8便の運航。搭乗の28日前までに予約すれば片道4500円で利用でき、格安に九州方面への旅が楽しめる。

 

敬老の日を前日に控えた15()、体験搭乗会が関西空港で開かれた。

関西空港周辺に住む祖父母と孫による搭乗を募集し、応募総数1万2千人から100人が選ばれた。

 

離陸前に行われたセレモニーでは、同社営業本部副本部長の鈴木紀男氏が挨拶。

関西=羽田線の就航から6年、地域の皆様に支えられ1日5往復10便運航できるまで発展してきた。

新たに就航する福岡便も利用して欲しい」と呼び掛けた。

 

 

【写真】体験搭乗会の記念セレモニー(関西空港にて)

 

体験搭乗では関西空港を離陸した後、瀬戸内海を経由し、福岡や大分上空をフライト。

孫と参加した大阪府泉南郡の男性は「あいにくの天候だったが、プレゼントが当たる抽選会もあり楽しかった。

機内は豪華な作りで驚いた。この飛行機で九州へ旅行します」と話していた。

 

同社は、格安航空会社(LCC)各社と同じ機種(エアバス社320型機)を使用しているにもかかわらず、LCC各社では180席程度で運用している座席数を、同社は150席にまで減らし、シートピッチが極めて広い。

日本航空のクラスJと呼ばれる優等な座席と変わらないほどだ。

また、荒天時の振替輸送や、一定の預け荷物の無料引き受け、飲み物の無料提供など、おもてなし(ホスピタリティ)の高さも売りの一つ。

 

快適でかつ格安に九州と関西を結ぶ同社の新路線は、観光やビジネスの誘客という点で和歌山にとって頼もしい存在になるだろう。

 

(次田尚弘)

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観光誘客、地元再発見にも プレDCキャンペがスタート

2013-09-22 16:57:09 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

JRグループ6社が来年秋に実施する観光誘客活動「和歌山デスティネーションキャンペーン(わかやまDC)」を控え、14()からプレキャンペーンがスタート。

わかやまDCを想定したイベントやおもてなし企画を多数実施し得られた成果を検証・改善し、更なる充実を図るという。

 

14()から16()にかけJR大阪駅ビル5階の「時空(とき)の広場」で開催された開幕イベントについては、本紙18日付で紹介の通りだ。

 

 

 

【写真】JR大阪駅ビルで開催された開幕イベント

 

      

3ヶ月の期間中、約200のイベントが開催される他、期日限定で「高野・熊野アクセスバス」の運行や、手荷物を駅から宿泊施設へ配達してくれる「手ぶら観光」の促進など、様々な試みが実施される。

 

私たち県民にも協力できることがある。

わかやまおもてなし宣言」。訪れる観光客に「来てよかった」「もう一度来たい」と感じてもらえるよう、県民や県内に拠点がある企業や団体が自分にできるおもてなしを宣言し実行しようという試みで、県観光振興課が企画。宣言内容は自由。

登録証やハンドブックが進呈されるほか「おもてなし研修会」へ参加できる。

 

13()にオープンした「わかやまDC特設ウェブサイト」では、「和み旅」と題し観光地を9つのカテゴリーに分類。

楽しみ方やイベントの紹介、観光スポット検索や宿泊予約システムの提供など、和歌山を旅するためのアイテムが詰まっている。

 

気になる観光地の紹介ページで「マイスポット」登録すれば登録地点やイベントが一覧表示され、旅程が組みやすくなる仕組みは有効。

宿泊施設の検索も簡潔にまとまり、まるで旅行代理店が自宅で再現されるように活用できる。

DCは地元の私たちにとっても故郷の再発見ができる良い機会。この秋、県内各地を訪れたい。

わかやまDC特設ウェブサイト」のURLはhttp://www.wakayamadc.jp/ 

 

(次田尚弘/和歌山)

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あふれる「郷土愛」 名古屋で全国県人会まつり

2013-09-15 13:44:04 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

和歌山県人会です。地元の自慢品を揃えました」ーーー 。

 

97()8() 名古屋テレビ塔を望む久屋公園(中区栄)で、東海地方にある36の各県人会が集まり各県の食や観光情報を発信する「ふるさと全国県人会まつり」が開催され、「東海和歌山県人会」も出店した。主催者によると来場者は約7万人。

 

 

【写真】大勢の市民で賑う「東海和歌山県人会」のブース(8日正午頃)

 

ブースでは会員の方々に加え、地元の振興局や市町村、観光協会、各団体が応援に駆けつけ、山椒、えびせん、かんきつ類のゼリーやジュース、地酒、南高梅、イノブタの加工品などの試食・販売、観光パンフレットや紅葉情報の配布など、積極的に地元へをアピール。

7()午後3時からは会場のメーンステージで「南紀白浜 円月太鼓」が披露された。

各県、趣向を凝らしたブースを展開し島根県は産地直送の「サザエのつぼ焼き」をふるまうなど、これからの旅行シーズンに訪れたくなる仕掛けもあった。

 

この催しは自主的な集まりである県人会が思いをひとつにしてこそ成り立つもの。

地元とのつながりを持ち、特産品やパンフレットの入手から当日の応援部隊の手配まで、多様な主体を巻き込み、それをボランティアで取り組む姿勢。

地元を離れ長年が経ち、東海地方の方言を話しながらも言葉の端々に地元の方言が聞こえ、一生懸命になって地元の食材を食べてもらおうと声掛けをする姿を拝見し、本物の「郷土愛」を実感させられ、胸が熱くなった。

 

昨今はFacebookなどのSNSで地元のコミュニティが形成されるなど、インターネットを使い、容易に「同郷」というキーワードでひとつになれる機会が増えてきた。

小さな単位であっても、全国に広がるネットワークを一つひとつの核として、それらが各々の形で連携しあい、郷土愛を深める輪になって欲しい。

 

(次田尚弘/名古屋)

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「復旧」から「復興」へ 南紀のゆるキャラなどPR

2013-09-07 13:35:30 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

前号に続き、紀伊半島大水害からの復興に関する取り組みを紹介する。

 

824()25()の両日、県南部の観光協会や団体が中心となり関西国際空港で行われた「関空夏まつり」に出店。

わかやま南紀フェア」と題したブースでは、鮎の塩焼き(白浜町日置)、イノブタの串焼き(すさみ町)、龍神のかき氷(田辺市龍神)、紀州うめどりの唐揚げ(田辺市)の販売や、観光パンフレットの配布、旅行相談を実施。

御昼どきは長蛇の列ができ完売が続出するほどの人気だった。

 

 

【写真】「南紀熊野ゆるキャラオンステージ」(関空夏まつり)

 

また、ブース前の特設ステージでは「南紀おやじバンドスペシャルライブ」や「南紀熊野ゆるキャラオンステージ」を開催。

南紀熊野ゆるキャラオンステージ」には、「うめっぴ」、「イノブータン大王」、「だるだる」、「ほっとちゃんが参加」。

それぞれ、「JA紀南は本州で一番太陽に近い農協で特産物もたくさん(うめっぴ)」、「すさみ町特産のイノブタを食べに来て(イノブータン大王)」、「伝説・民話・妖怪を熊野の地域資源としてPRしています(だるだる)」、「龍神温泉でみんなほっとして(ほっとちゃん)」などとメッセージを発信。

 

「だるだる」が熊野に伝わる妖怪「ヒダル神」であることや、「ほっとちゃん」は龍をイメージし首には温泉手ぬぐいをかけているなど、ゆるキャラが所属する観光協会や団体の担当者による誕生秘話の紹介もあった。

プレゼントクイズでは県内の特産品が配られ好評。30分のステージの端々で、復興に向け頑張る和歌山を発信していた。

 

紀伊半島大水害における公共土木施設の復旧は94.5%(昨年度末)であるが、あくまで「復旧」。

「復旧」から「復興」へ。元の賑いを取り戻すと同時にパワーアップした和歌山の発信が求められている。

 

(次田尚弘/和歌山)

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紀伊半島大水害から2年 プレDC、頑張る和歌山を発信

2013-09-01 13:32:13 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

紀伊半島大水害からまもなく2年。県では道路や河川など公共土木施設の復旧に取り組み、昨年度末で被災箇所の94.5%の復旧が完了したという。

 

8月上旬、筆者は県南部の被災地を訪れた。

熊野川沿いを走る国道168号線は、熊野川の洪水により甚大な被害を受け、今もなお復旧作業が続いている。

 

国道のすぐ脇にある「白見の滝」は落差15mを誇る綺麗な白滝であったが、現在は大きな岩石や土砂でそのほとんどが埋まり、以前の豊かな情景を見る影もない。

 

 

【写真】「白見の滝」(熊野交通白見バス停付近)

 

熊野川の洪水を知る人は、「電信柱の上部まで熊野川の水が溢れた。

流されてきた自動車が近くの橋の欄干に当たる音が響き、恐ろしかった」という。

 

確かに滝の近くにある「道の駅瀞峡街道・熊野川」の案内標識の端(写真右下)は折れ曲がり、当時、その高さまで水に浸かったことが明らかだ。

懸命な復旧作業により施設の面では不自由を感じさせない程にまで回復しているが、所々に残る爪痕は当時の辛い記憶を伝え続けている。

 

観光客の減少を回復できていないことも課題として残る。県は来年「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産登録され10年を迎えるのを前に、914日から1213日までJRグループ6社と連携し「プレ和歌山デスティネーションキャンペーンDC)」を開催。

大水害で減少した観光客数の回復とさらなる魅力発信を目指す。

 

現地では10月~11月にかけ、熊野三山を舞台にした琴の演奏や狂言の披露や講演会が開催されるなど、イベントが盛りだくさん。頑張る和歌山を全国に発信したい。

 

(次田尚弘/和歌山)

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