さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

酸味と甘味がコラボ 絶妙な味わい「梅酒モーニ」

2019-07-28 16:53:00 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号では「梅酒スパークリング」を取り上げた。暑い季節に炭酸系の飲料は格別。
今週もスパークリングな味わいが魅力的な「梅酒モーニ」を紹介したい。


【写真】絶妙な飲み口の「梅酒モーネ」

「モーニ」という言葉を聞き慣れない方も多くいらっしゃるだろう。元々は、カンパリというビターオレンジなどのリキュールをグレープフルーツとトニックウォーター(炭酸水)で割ったものを「スプモーニ」という。
イタリアで生まれイタリア語で泡を立てるという意味の「Spumare(スプマーレ)」が語源。

梅酒モーニはカンパリを梅酒に置き換えたもので、その作り方は、梅酒をグレープフルーツと炭酸水で割るという単純なものである。

手軽さを求め、筆者は、市販のグレープフルーツジュースと強めの炭酸水を購入。
グラスに氷を入れ、梅酒2、グレープフルーツジュース1、炭酸水1の割合で混ぜ合わせる。

その味はというと、グレープフルーツ特有の酸味がまずやってくる。その直後に梅酒のまろやかな甘さが付いてきて、強炭酸が爽やかな後味を醸し出してくれるという感じ。
ポイントは梅酒の分量を多めに入れることだろう。同じ割合にするとグレープフルーツの酸味が勝ってしまい、梅酒の存在がわからなくなってしまう。
筆者は始め均等な割合から試したが、結局、梅酒の割合が多くなる結果となった。

ジュースでは無く、その場でグレープフルーツを絞ったならばその比率は変化するのかもしれないが、市販品で手軽に作られることが梅酒モーニの魅力でもある。

濃いめの梅酒に酸味を加える、あまり想像し得ない異なる果物のコラボレーションだが、その味わいは絶妙。
軽い飲み口が故に飲み過ぎに注意しつつ、ぜひ一度、お試しいただきたい。

(次田尚弘/和歌山)
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味わい方は自由自在 「梅酒スパークリング」

2019-07-21 16:48:46 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号では、県内産の梅酒とカルピス、炭酸水を混ぜ合わせた「カルピス梅酒」を取り上げた。
今週も炭酸が味を引き立ててくれる「梅酒スパークリング」を紹介したい。


【写真】梅酒スパークリング

梅酒スパークリングは梅酒とスパークリングワインを混ぜ合わせたもの。
梅酒ソーダでも爽やかな梅の風味を感じるが、ワインを使うことで更にフルーティさが増す。
炭酸水などで薄めないことから、しっかりしたアルコールを感じながらもさっぱりとした後味は、食中酒としても楽しめる。

ここ数年でスパークリングワインの人気が高まり、その産地や炭酸の強度、甘さや辛さなど、様々な種類が用意されてきた。
今回筆者が使用したのはスペイン産のやや甘口タイプ。
昨今の蒸し暑さ故に少々強めの炭酸が入ったもの、爽やかさを重視したく梅酒は酸味が少なく淡麗のものを選んでみた。

ポイントはグラスに氷を入れないこと。強めのアルコール度数を楽しむため味を薄めないようにする。
あらかじめグラスを冷蔵庫で冷やしておくことで、カクテルの基本である酒を入れる前に器を冷やすという先人の知恵を忠実に守る。
また、炭酸が逃げづらいよう口径が小さく背の高いグラスを選ぶのがおすすめ。

特筆すべきことはその後味。甘さが苦手な方には苦痛かもしれないが、梅酒ならではの甘みがしっかり残る。
ついつい何杯も飲みたくなってしまう逸品。アルコール度数が高めであるので、くれぐれも飲み過ぎにご注意を。

スパークリングワインの選択、炭酸の強さにより、同じ梅酒でも様々なアレンジが効く。
夏に限らず年中楽しめるオリジナルのカクテルに挑戦してみては。

(次田尚弘/和歌山)
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地場の梅酒でおもてなし「カルピス入りカクテル」

2019-07-14 13:32:43 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号では、和歌山県内で作られた44種の本格梅酒をそれぞれの味わいの特徴により図式化した「梅酒マッピング図」を取り上げた。

まもなく夏休みシーズンの到来。県外から帰省される方が多くなるこの時期、県内産の梅酒で客人をもてなすのも粋な計らい。
今週から、様々な味わいが楽しめる梅酒カクテルを複数紹介していきたい。

今週紹介したいのが「カルピス入り梅酒カクテル」。甘党の方、疲れを感じ甘いものが欲しいという方におすすめしたい。


【写真】カルピス入り梅酒カクテル

作り方は、まず、カクテルの基本である氷をグラスに入れる。そこへカルピスの原液を50ccと、梅酒50ccを入れよくかき混ぜる。甘すぎるのではないかと思われるかもしれないが、意外と気にならない。梅酒とカルピスそれぞれの酸味がマッチする。

高いアルコール度数が苦手、甘さが濃すぎるのは避けたい、後味をよくしたいという方には、更に炭酸水(ソーダ)を50~100cc混ぜ合わせるのがおすすめ。
甘さ、酸味は薄まるが、炭酸が入ることでさっぱりとした味わいが引き立つ。

選ぶ梅酒の種類については、甘さ重視であれば芳醇で甘さ・酸味が強くとろみのあるものを。
炭酸水を入れる方は酸味が少なく淡麗のものの方が後味がよい傾向にある。

これだけでも十分楽しめるが、ここに梅の実をグラスの中に浮かべると、梅の風味が広がり見た目からお洒落さを感じさせてくれ、梅から溶け出すエキスが、氷が解けるにつれ味が薄まるのを弱め、最後までカクテルを楽しませてくれる。

甘さ重視、カルピス入りの梅酒カクテルでお洒落なおもてなしをしてみては。

(次田尚弘/和歌山市)
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県と酒造メーカーが作成 44銘柄の「梅酒マッピング図」

2019-07-07 14:00:06 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号では、ご家庭で楽しめる香り高い味わいが特徴の「梅酒ビア」の作り方と、混ぜ合わせるお酒の選び方を取り上げた。

数多ある梅酒の中からそれぞれの味わいを知ることは容易ではない。銘柄によって甘さや辛さ、芳醇さや淡麗さが大きく異なる梅酒を見極めるために便利なツールがある。
今週は和歌山県内の本格梅酒をそれぞれの味わいの特徴により図式化した「梅酒マッピング図」を紹介したい。


【写真】梅酒マッピング図

梅酒マッピング図は県食品流通課が今年3月に公開を始めた。梅酒の消費拡大と「本格梅酒」の認知度向上がねらい。

本格梅酒とは、日本洋酒酒造組合が制定した自主基準で、梅、糖類、酒類のみを原料とし酸味料、着色料、香料などを使用していない梅酒のこと。

県と梅酒生産など31の事業者で構成する「本場・紀州産梅酒の会」、県内20の生産者が協力し44種の銘柄を甘味(辛口~甘口)、香味(芳醇~淡麗)にマッピング。
更に、酸味の度合いを星印で表示するなど、消費者が好みの味をもとに銘柄を選びやすくする工夫を加えた。梅酒ソムリエの金谷優氏が監修。

梅酒マッピング図は、香味を縦軸、甘味を横軸に、梅酒の銘柄が画像と共にマッピング。銘柄の横に番号が振られ、生産者と連絡先の一覧、県内6市町村の生産地も記載されている。
同課のウェブサイトからダウンロードすることができる。

無添加で県産の梅酒そのものの味わいに触れられ、梅酒カクテルに使用する銘柄選びや混合の割合を決めるうえで参考になるもの。
マッピング図を見ながら酒屋やスーパーで好みの梅酒を選び、カクテル作りに挑戦してみては。

(次田尚弘/和歌山市)



和歌山県作成の「梅酒マッピング図」へのリンク (和歌山県のHPに移動します)
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/071700/d00201236_d/fil/mapping.pdf


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