前々回、路面電車仕様の「たま電車」について紹介させていただいたところ、岡山にも和歌山とよく似た「たま電車」があるとは知らなかった、岡山の市民も「たま駅長」の存在をよく知っているのか、などと大きな反響をいただいた。今回は、主に岡山県内で普及している「たまルン」というポイントカードについて紹介したい。
主に岡山県内で利用できる「たまルン」は、和歌山電鐵の親会社にあたる両備ホールディングスが、昨年4月から発行。資本提携のある岡山高島屋、同社のグループ会社、カードの制度に賛同する加盟店などで買い物をすれば、一定金額毎にポイントを付与される。
【写真】ポイントカード「たまルン」
(http://www.tamarun.jp/で紹介されている)
カードの提示で割引などの特典を受けられたり、月2回程メールマガジンの送付を受けることができる。
特徴は、使用範囲を1つの企業内に限ることなく、地域密着型の経営をモットーとする両備ホールディングスと岡山高島屋が共同発行し、さらに、地域で加盟店を募るなど、地域のオープンカードの役割をしていることだ。岡山高島屋を訪れた際、来店者の多くがカードを使う様子を見てそう感じた。
「たまルン」は、広島市内の店舗(安佐SA)でも利用できることから、以前から筆者も所持しているが、キャラクターである「たま駅長」がなんとも愛らしい。ポイントをルンルン楽しく貯められそうなデザインだ。
路面電車仕様の「たま電車」、ポイントカード「たまルン」をはじめ、岡山でも「たま駅長」は地域活性のシンボルとして定着していることを、和歌山の皆様にお伝えしたい。
(次田尚弘/広島)