さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

和歌山はDC発祥の地 昭和53年から続く大型観光キャンペーン

2013-05-26 13:31:30 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

平成26914()から1213()の期間、和歌山県全域で、地域とJRグループの連携による全国大型観光キャンペーン「和歌山デスティネーションキャンペーン(わかやまDC)」開催されることは以前もご紹介したが、その歴史や具体的な取り組みについてご存知だろうか。

 

そもそもデスティネーションキャンペーンDC)は昭和5311月から昭和543月に、当時の国鉄和歌山県が実施したキャンペーン「きらめく紀州路」が始まり。

和歌山県ではDC開始10周年の昭和62年と世界リゾート博の平成6年、世界遺産登録の平成16年に開催。今回は10年ぶり、5回目となる。

 

今回、新たな和歌山の魅力紹介や滞在時間の延長、身近な観光資源を磨きあげ「おもてなし」を強化するなど、和歌山ならではのキャンペーンを展開。

和み、和らぐ。和歌山からはじまる旅。」をキャッチフレーズに、「特(スペシャル)」「歩(ウォーク)」「体験」「食」「湯」「笑顔」と題した企画を実施するという。

 

DCは現在宮城県で開催中(41日~630日)。

笑顔咲くたび 伊達な旅」をキャッチフレーズに、「松島・塩釜」「鳴子・平泉」「仙台・白石・福島」「三陸・登米」などのモデルコースの充実、復興応援の周遊バスや語り部タクシーの企画、イベント列車の運行など、宮城県の魅力発信と復興応援への思いを込めた積極的な活動が行われている。

 

仙台駅では、伊達政宗に扮した「Suicaペンギン(JR東日本が発売するIC乗車カードのキャラクター)」のモニュメントを各所に設置。観光客に人気を博している。

 

 

 

【写真】人気を博す、宮城・仙台DCのモニュメント(仙台駅前)

 

開催を来年に控えた和歌山にとって今年は準備をすすめる年。秋にはプレDCの開催が予定されている。

 

DC発祥の地として、全国に負けないPR活動でたくさんの方に和歌山の魅力を知ってもらいたい。

 

(次田尚弘/和歌山)

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自然保護の栄誉を伝承 南方熊楠の肖像壁画(田辺市)

2013-05-18 13:32:04 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

和歌山駅から特急で南へ約1時間の紀伊田辺駅田辺市の玄関口として栄える同駅周辺では地元にゆかりのある偉人による活躍の足跡を今一度見つめようとしている。

 

駅に降り立ち改札へと向かうと、モノクロ写真が貼られた大きなパネルが目に留まる。

田辺市ゆかりの人々」と題され、武蔵坊弁慶に始まり南方熊楠など総勢10名が、顔写真と共に紹介されている。

 

南方熊楠といえば和歌山市出身の生物学者で、とりわけ菌類の研究で有名なことをご存知だろう。

1867年、和歌山市駅に程近い橋丁に生まれ、雄小学校(現、市立雄湊小学校)、和歌山中学校(県立桐蔭高校)を卒業。

その後、現在の東京大学へ進学、中退し渡米。アメリカやイギリスで生活し、1900(明治33)年に帰国。1904(明治37)年から1941(昭和16)年に亡くなるまで田辺市に住んだ。

 

田辺市在住時、明治政府が決めた神社合祀政策により、田辺湾に浮かぶ神島(かしま)の森林が保護の対象を外れ伐採される計画が出た際には猛烈な反対をし、「エコロジー」という言葉を用いた自然保護運動を提唱。

地域住民や研究者、役人に働きかけた結果、神島国の天然記念物に指定され現存に至っている。

また、那智の原生林や野中の一方杉(田辺市中辺路町)の保護にも尽力するなど、和歌山県が誇る世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道」を構成する上でも大きく貢献されている。

 

先月10日、田辺市上屋敷町1丁目のNTT西日本田辺別館の壁面に南方熊楠の肖像画と説明文が設置された。

 

 

【写真】設置された南方熊楠の肖像壁画(NTT西日本田辺別館)

      

観光客の散策コースに位置し、南方熊楠の自宅近くであることから、田辺商工会議所田辺市NTT西日本和歌山支店などに働きかけ実現。肖像画は田辺市出身で南方熊楠とも交流があった楠本龍仙(くすもと・りゅうせん)の作品。

 

地元に根差した活動を通し地域に貢献した偉人の栄誉を称え、現在も市民や観光客に向けその足跡を伝えるという、地域コミュニティの奥深さに触れることができた。

 

(次田尚弘/和歌山)

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和歌山の魅力が満載 紀ノ川サービスエリア

2013-05-12 13:32:25 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

大型連休を故郷や行楽地で過ごされた方も多いだろう。自動車やバスで高速道路を利用すると立ち寄りたくなるのがサービスエリアパーキングエリア。お土産を買ったり、ご当地グルメを食べたりと、その土地のミニタウンのような存在で、時間さえ許せば経路にあるエリアを順々に巡りたくなる。

 

県内には紀ノ川印南サービスエリア吉備湯浅パーキングエリアがある。本紙エリアの紀北地域にある紀ノ川サービスエリアは和歌山インターのすぐ近く。

 

紀ノ川サービスエリアは、上り線、下り線にそれぞれ施設を構えている。上り線のレストランでは南紀勝浦から直送の海鮮や、本格的な和歌山ラーメンを味わうことも。旅の安全を祈願し八咫烏のマークを付けた「餞(はなむけ)の門」は記念撮影のスポットとしても親しまれている。

 

下り線では、新日本三大夜景百選に選ばれた夜景のスポットが用意され和歌山平野を一望できる。また、愛犬と遊べるドッグランが設置されるなど、それぞれ利用者の旅を盛り上げる仕掛けがされている。

 

特産品の販売も豊富。筆者は同エリアで限定販売されている「紀ノ川の恵みロール」がお気に入り。地元で収穫された不知火(しらぬい)を使い、和歌山らしい柑橘の風味が広がる逸品。

 

 

 

【写真】紀ノ川SAで限定販売されている「紀ノ川の恵みロール」

 

同エリアは私たちにとって旅の発着地点となることが多いため、利用シーンは少ないかもしれないが、和歌山の魅力を満載したプレミアムな空間。時間が許せばぜひ立ち寄ってみて欲しい。

 

(次田尚弘/和歌山)

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