県外で 「たま駅長」 のグッズが買える。 先日、 中国自動車道安佐サービスエリア (広島市安佐南区) を利用した際、 売店で 「たま駅長コーナー」 を見つけた。 和歌山電鐵の駅や同社のウェブサイトで販売されている商品の一部、 ボールペン、 鉛筆、 ファイル、 ドロップなどが販売されている。
なぜ広島の地で? と思われるだろう。 理由は、 同サービスエリアの施設運営を、 和歌山電鐵の親会社にあたる両備グループ (本社、 岡山市) が行っているから。 同コーナーの貼り紙には、 「安佐サービスエリアとたま駅長の関係」 と題し、 「当社の社長が、 たま駅長の生みの親なのです」 と、 小嶋光信社長がたまに駅長を任命したエピソードが紹介されている。
インフォメーションコーナーのスタッフによると、 たま駅長グッズは1年以上前から取り扱っており、 ファンだけでなく、 たま駅長の愛らしさに引き止められる人気コーナーだという。 筆者は同僚らと同サービスエリアを利用したが、 皆が 「これがローカル線を救った、 たま駅長か。 実際に見てみたい」 と話す。 これがきっかけでファンになり、 実際に貴志駅を訪れた者もいる。
和歌山県とは縁のない土地であっても、 運営主体が同じという共通点を切り口にグッズを販売し、 そこから新たなファン、 和歌山への観光客を獲得するという、 両備グループの取り組みに感銘を受けた。
(次田尚弘/広島)