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お楽しみはこれからだ❣️

本と映画とテレビと鉄道をこよなく愛するブログ

無縁社会

2010年11月14日 | 本・雑誌・漫画
無縁社会
NHK「無縁社会プロジェクト」取材班
文藝春秋

内容紹介
身寄りのない無縁死の急増は、家族や社会との絆が急速に崩壊しつつある現代社会への警鐘か? 大反響を呼んだ番組を単行本化。

内容(「BOOK」データベースより)
地縁、社縁、血縁が崩壊し、“ひとりぼっち”が急増するニッポン。無縁死はもはや他人事ではない。




日本は「心」が貧しい国になってきている。
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扉を開ける

2010年11月14日 | 写真・カメラ
扉を開ける
島袋 道浩
リトル・モア

内容紹介
胸にキュンとくる、メロディアスなコンセプチュアル・アート

旅するアーティスト、SHIMABUKUの20年間の代表作が集められた「本のかたちをした展覧会」

1990年代の初めより世界中を旅しながら、人間の生き方やコミュニケーションに関する作品を制作、
現在ベルリンを拠点に活動するアーティスト、島袋道浩。
パフォーマンス、インスタレーション、ビデオ、写真、ドローイング、テキストなど様々なメディアによる詩的でユーモアにあふれる作品は、旅の中で見た風景や出会った人々、そこにあったかけがえのない瞬間、
それらに触れた島袋の自由な想像力から生まれています。


写真は面白かったなぁ。


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小泉今日子推薦・・・漂砂のうたう

2010年11月14日 | 本・雑誌・漫画
漂砂のうたう
木内 昇
集英社

内容紹介
明治10年。根津遊廓に生きた人々を描く長編
ご一新から十年。御家人の次男坊だった定九郎は、出自を隠し根津遊郭で働いている。花魁、遣手、男衆たち・・・変わりゆく時代に翻弄されながら、谷底で生きる男と女を描く長編小説。

内容(「BOOK」データベースより)
谷底から見上げた「明治維新」。明治10年。時代から取り残され、根津遊廓に巣食う男と女の身に降りそそぐのは、絶望の雨か、かすかな希望の光か。『茗荷谷の猫』で大注目の新鋭が放つ、傑作長編小説。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
木内 昇
1967年生まれ。東京都出身。出版社勤務を経て独立。インタビュー誌『Spotting』を主宰し、単行本、雑誌などでの執筆や書籍の編集を手懸ける。2009年第二回早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


小泉今日子を時代小説に引き摺りこんだ本。
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LOVE CENTRAL(初回限定盤)

2010年11月14日 | 歌・CD
LOVE CENTRAL(初回限定盤)
クリエーター情報なし
NAYUTAWAVE RECORDS

曲目リスト
1. LOVE CENTRAL
2. その先へ
3. LIES, LIES. - ALBUM VERSION -
4. ANOTHER JUNK IN MY TRUNK
5. POISON CENTRAL
6. FALL IN LOVE AGAIN
7. ねぇ
8. せつなくなぃ?
9. 生きてゆくのです
10. GODSPEED!
11. 風切って行こう!
12. MY DARLIN’ DOGGYS♪
13. THE ONE


商品の説明
内容紹介
■初回限定盤:UPCH-29061 ☆3D チェンジングケース ☆トールサイズ・デジパック☆LOVE CENTRAL PHOTO BOOK(カラー/ 17.7cm×11.9cm / 12P)☆CD サイズ25 面折りたたみジャケット(カラー/ 60cm×60cm) *通常盤同様☆歌詩ブックレット(CD サイズ/ 24P) *通常盤同様



待ち遠しい。
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アオイホノオ 5

2010年11月14日 | 本・雑誌・漫画
アオイホノオ 5 (少年サンデーコミックススペシャル)
島本 和彦
小学館

内容説明
熱血芸大生の七転八倒青春エレジー!

時は1980年代初頭--
近い将来、ひとかどの漫画家に
なってやろうともくろむ
一人の若者がいた。
男の名は焔燃。
己の正義を信じる19歳は
不可能を可能にするべく
その眼、その心を研ぎ澄ませる--!!

プライドとジェラシーが火花を散らす
熱血芸大生の七転八倒青春エレジー
白熱の第5巻!!



「燃える」事は素晴らしい。

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姐さん「任侠」記

2010年11月14日 | 本・雑誌・漫画
姐さん「任侠」記
石原 まい子
宝島社

内容紹介
斬った張ったのヤクザの世界で、姐さんとして組員を気づかい、母として子どもを守り、組長の妻として人を束ねる過酷な毎日を描く、本物の極妻による初めての手記。 極道界の女として、女同士の闘いもあれば、妻同士の連携もあります。そして、極道も人の子―海水浴や綱引き、UFOキャッチャーに燃える組員たちの、けなげでほほえましいエピソードまでを織り交ぜた、本物の極妻の物語の数々!

内容(「BOOK」データベースより)
斬った張ったの極道の世界で、組員を気づかい、母として子どもを守り、組長の妻として人を束ねる過酷な日々。稼業世界の女同士の闘いもあれば、極妻同士の連携もある。そして、極道も人の子―海水浴や綱引き、UFOキャッチャーに燃える組員たちの、けなげでほほえましいエピソードの数々を綴った手記。

著者について
石原 まい子 (いしはら まいこ) プロフィール
東京都生まれ。極道の妻になり、その過酷な生活からアルコール依存症、数度の自殺未遂に陥るも復帰を果たす。薬物の恐ろしさと裏社会の壮絶さ、そして命の尊さを知る。極妻としての一生をまっとうすべく背中全体に刺青を入れたが、離婚。現在はカウンセラー、介護福祉士、美容コンサルタント。



こちらも数奇な人生。
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真珠湾攻撃総隊長の回想 淵田美津雄自叙伝

2010年11月14日 | 本・雑誌・漫画
真珠湾攻撃総隊長の回想 淵田美津雄自叙伝 (講談社文庫)
淵田 美津雄
講談社

内容説明
「トラトラトラ」で名を轟かせた男の遺稿。海軍機360機を率いてハワイ奇襲作戦を陣頭指揮し、数々の激戦を経て終戦。そして戦後、キリスト教に回心して米国で平和活動に従事した淵田美津雄の数奇な生涯

内容(「BOOK」データベースより)
海軍機動部隊の精鋭三百六十機を率いハワイ奇襲作戦を陣頭指揮し、ミッドウェー海戦で重傷を負い、原爆投下直後の広島で被害調査に従事し、厚木基地にマッカーサーを迎え、ミズーリ号での降伏調印式に立ち会った淵田美津雄は、戦後キリスト教に回心し仇敵アメリカへ伝道の旅に出る。激動の時代を生き抜いた男の真実とは。


ビックリする様な人生。
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全日本女子バレーチーム、銅メダル獲得したぁー!!!!!

2010年11月14日 | Weblog









テレビの前で叫びまっくってしまった。メチャメチャ嬉しい!最高やんけぇ!!
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東レキャンギャルに鎖骨美人の高校生

2010年11月14日 | エッセイ・日記・意見
東レキャンギャルに鎖骨美人の高校生




女性の「商品化」はますます進んでいる。「若さ」を売り物にしている。
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AKB48がギネス登録!!!

2010年11月14日 | エッセイ・日記・意見
AKB48がギネス登録!!!



売り出し戦略は凄い。
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ボンテージ姿で範田紗々ちゃんが来社

2010年11月14日 | エッセイ・日記・意見
ボンテージ姿で範田紗々ちゃんが来社




日本はどうなっていくんだろう?????
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川上慶子さん

2010年11月14日 | エッセイ・日記・意見

自分にとって、大切な人を突然奪われた川上慶子さん始め、多くの方々にとって、この25年は途方もなく長かったのだと思った。

今は、徒歩30分で登られる登山口が作られているが、事故直後から、今の登山口が出来るまで、御巣鷹の尾根は何時間もかけないと、たどり着かない場所だ。写真の中で、遠く山にU字型に木が生えて無い部分は、JAL123便が最初にそこに当たり、御巣鷹山に吹っ飛ばされた場所である。

事故の犠牲になられた520名の方々の御冥福をお祈りすると共に、遺族、親族、御友人の方々の深い悲しみに頭を垂れます。


風にそよぐ墓標-父と息子の日航機墜落事故-
門田 隆将
集英社


沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)
山崎 豊子
新潮社


沈まぬ太陽 Blu-ray(特典DVD付2枚組)
クリエーター情報なし
東宝

内容紹介
魂が、震える。
信念は決して消えない。激動の昭和をかけぬけた男の生き様とは・・・。
待望の、DVD&ブルーレイで登場。

★「沈まぬ太陽」の全てがわかる!豪華特典ディスク付き
『メイキング映像集』、『特番「なぜ時代は山崎豊子を求めるのか」』、『製作会見~完成披露試写会~初日舞台挨拶映像』、『特報・予告編・TVスポット集』など、
「沈まぬ太陽」の全てがわかる充実の特典内容(予定)。
★豪華特製ケース付き

【スタッフ&キャスト】
渡辺 謙 三浦友和 松雪泰子 鈴木京香 石坂浩二
原作:山崎豊子『沈まぬ太陽』(新潮文庫刊)
製作総指揮:角川歴彦 監督:若松節朗 脚本:西岡琢也 音楽:住友紀人

【商品仕様】
Blu-ray(本編ディスク)+DVD(特典ディスク)
◆Blu-ray(本編ディスク)◆
本編202分(10分間のインターミッションを含む)/片面2層/ビスタサイズ
<音声>
1.5.1ch(ドルビーTrueHD)
2.2.0chサラウンド(ドルビーTrueHD)
<字幕>
日本語
■映像特典■特報・予告編・TVスポット集

◆特典ディスク(DVD)◆ ※スペシャル・エディションDVDの特典ディスクと共通。
●メイキング「渡辺 謙in映画『沈まぬ太陽』」(公開特番の再編集版)
●メイキング「メイキング オブ 沈まぬ太陽」(新収録)
●特番「なぜ時代は山崎豊子を求めるのか」(日本映画衛星放送にてOAされた特番を再録)
●製作報告記者会見~完成披露試写会~初日舞台挨拶映像
●相関図&人物紹介(静止画)

◆封入特典◆
スペシャル・ブックレット(20P)、オリジナルポストカード(5枚)

※ジャケットデザイン、仕様、特典等は予定です。変更になる場合がございますので、ご了承ください。

発売元:角川映画 販売元:東宝
(C)2009「沈まぬ太陽」製作委員会
※映画『沈まぬ太陽』は、山崎豊子の小説をもとに映画化したフィクションです。登場人物、団体は全て架空のものです。
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
山崎豊子の国民的大ベストセラー小説を、渡辺謙ほかオールスターキャストで映画化した人間ドラマ。激動の昭和を舞台に、巨大組織に翻弄されながらも不屈の精神で信念を貫いたひとりの男の生き様を描く。メイキング、特番などの特典映像を収録。
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御巣鷹山の尾根にて。

2010年11月14日 | エッセイ・日記・意見









尾根を登り始めてすぐお墓。約30分、碑のある場所まで、至るところにお墓がある。様々な形のお墓が。碑に線香を手向け、さらに尾根を登って行くと、さらにたくさんのお墓が。あの瞬間に、命を奪われた人達、そして遺族の方々、友人の方々の無念、悲しみは計り知れない。

クライマーズ・ハイ [DVD]
クリエーター情報なし
アスミック・エース エンタテインメント



クライマーズ・ハイ [Blu-ray]
クリエーター情報なし
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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御巣鷹山に行ってきた。520名の貴い命が奪われ、川上慶子さんが救出された場所。

2010年11月14日 | エッセイ・日記・意見









昨日、調布の自宅を車で出て、関越道、上越道?、を通り、一般道をひたすら走って、迷いながら、午前8時に出発してから4時間30分かけて、午後12時30分、御巣鷹の尾根への登山口に到着する。明日、月曜日から登山口は冬季閉鎖に入ると看板が出ていた。今回、御巣鷹山に登ろうと思ったのは、自分が50歳になり、今から25年前、起きた日航機JAL123便墜落事故で貴い520人の命が失われ、川上慶子さん始め、4人が救出された御巣鷹山の尾根。「命」「生きている事とは?」「これからの人生」を内観する為。御巣鷹山の事故に関する、遺稿集、御遺族の書かれた本、数々のノンフィクション、そして小説を片っ端から読んだ。その場所に身を起きたかった。

茜雲 総集編―日航機御巣鷹山墜落事故遺族の二〇年
クリエーター情報なし
本の泉社

内容(「BOOK」データベースより)
今から二〇年前の一九八五年八月一二日、日航ジャンボ機が群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」に激突、炎上し、五二〇名が亡くなる航空史上空前の事故が起こりました。文集『茜雲』は毎年発刊され、今年は、二〇冊目となりました。今回発刊の二〇年目の文集『茜雲』には、高齢化する遺族たちが事故の記憶を次世代に伝えたい、事故を風化させないという遺族の強い思いを詰めました。そして、亡き愛する人への変わることのない想いと遺族一人ひとり違う二〇年間の心の軌跡が記されています。

内容(「MARC」データベースより)
日航ジャンボ機墜落事故から20年。残された家族によるゆるやかな連帯の輪「8・12連絡会」。遺族の思いのたけを綴った文集。亡くした人への変わることのない想いと一人ひとりの20年間の心の軌跡。



墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社プラスアルファ文庫)
飯塚 訓
講談社

出版社/著者からの内容紹介
遺体は何かを語りかけてきた……
520人、全遺体の身元確認までの127日を最前線で捜査にあたった責任者が切々と語る!人間の極限の悲しみの記録。

私は、愛する肉親を失った数千人の遺族の究極の悲しみの場に立ち会った。
どれもが、私の記憶の奥底に永遠に封じこめておきたい凄惨(せいさん)な情景である。できることならあの夏の出来事だけは私の記憶からすべて消し去りたいと思う。でも夏が近づくとあの情景が、もぞもぞと這(は)いだしてくる。忘れようにも、忘れられるものではないのである。それならば、今年はあの遺体確認捜査の責任者として1つの節目をつける年でもあると思った。
それは、夏から冬に至る127日間にわたる身元確認作業の中で、とくに藤岡市内の3つの体育館の中で行われた、47日間の実録を記すことであった。(中略)
遺族の極限の悲しみが集約された体育館の中で、各々の職業意識を越えて、同じ思いで同化していった1つの集団の記録を決して風化させてはならないと考えて本書を執筆した。――「はじめに」より抜粋

--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)
1985年8月12日、群馬県・御巣鷹山に日航機123便が墜落。なんの覚悟も準備もできないまま、一瞬にして520人の生命が奪われた。本書は、当時、遺体の身元確認の責任者として、最前線で捜査にあたった著者が、全遺体の身元が確認されるまでの127日間を、渾身の力で書きつくした、悲しみ、怒り、そして汗と涙にあふれた記録である。


隠された証言―日航123便墜落事故 (新潮文庫)
藤田 日出男
新潮社

内容(「BOOK」データベースより)
1985年8月12日、日航123便は群馬県御巣鷹山中に墜落し、520名の犠牲者を出した。発表された事故原因は圧力隔壁破壊。だが、その結論には多くの専門家が首をかしげた。何が隠されたのか。元日航機長の著者は、各種の資料を収集し、事故原因を追究する。そして、ついに内部告発者があらわれ、隠されていた証言が事故の真相と隠蔽の構図を浮き彫りにした。迫真のノンフィクション。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
藤田 日出男
1934(昭和9)年生れ。’56年3月大阪府立大学農学部獣医学科卒業。’58年、運輸省航空大学校卒業。同年、日本航空入社。パイロットとして、コンベア880、ダグラスDC‐8などに乗務。’94(平成6)年、同社を退社。航空安全活動歴は長く、’66年、「航空安全推進連絡会議」設立に参加。’87年、英国クランフィールド工科大学で航空事故調査のマスタークラスに学ぶ。現在、「日本乗員組合連絡会議」事故対策委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


墜落の夏―日航123便事故全記録 (新潮文庫)
吉岡 忍
新潮社

内容(「BOOK」データベースより)
1985年8月12日、日航123便ジャンボ機が32分間の迷走の果てに墜落し、急峻な山中に520名の生命が失われた。いったい何が、なぜ、と問う暇もなく、遺族をはじめとする人々は空前のできごとに否応無く翻弄されていく…。国内最大の航空機事故を細密に追い、ジャンボに象徴される現代の巨大システムの本質にまで迫る、渾身のノンフィクション。講談社ノンフィクション賞受賞。


クライマーズ・ハイ (文春文庫)
横山 秀夫
文藝春秋

Amazon.co.jp
硬派の警察小説や社会派ミステリーの分野で当代一の横山秀夫が、上毛新聞記者時代に遭遇した御巣鷹山日航機墜落事故取材の体験を、本格長編小説にまとめ上げた。常に新しい手法を模索し手抜きを知らない著者の、会心の力作だ。
組織と個人の軋轢、追う者と追われる者の駆け引きなどを緻密な筆でつづり、水際立った展開で読み手を引きこむのが横山の持ち味である。しかし本作では、あえてその筆の巧みさに自ら縛りをかけ、実体験をベースに抑制の効いた渋い群像小説となった。トリッキーな仕掛けや、えっ、と声が出そうなスリリングな結末、といったものはない。練りに練ってこれ以上は足し引き不可能な研ぎ澄まされた文章で、未曾有(みぞう)の大事故に決然と立ち向かい、あるいは奔流を前に立ちすくむ人間を描いている。

地方新聞の一筋縄ではゆかない、面妖と言っても過言でない人間関係、ひりひりした緊張感。おそらく横山自身が体験したのであろう新聞社の内幕はリアルで、読み止めを許さない。過去に部下の新人がなかば自殺の事故死を遂げた負い目をもつ主人公は40歳の遊軍記者だ。大惨事の現場にいち早く到着し、人間性のどこかが壊れてしまった26歳の若手記者や、現場雑感の署名記事をつまらぬ社内の覇権争いでつぶされる33歳の中堅記者、「下りるために登るんさ」と謎の言葉を残して植物状態になった登山家の同僚――どの登場人物も、著者の一部であり、また思い通りにゆかない人生を懸命に生きる、すべての人間の一部でもある。

本作は、普通に捉えれば著者の新境地だろう。しかし、これはむしろ横山が元々、奥深くに抱いていたものではないか。著者は本書を上梓することで、自身も過去に決着をつけようとしている印象を強く受ける。やや明る過ぎて物足りない感のある結末も、聖と俗を併せ持つ人間にもっと光を当てたい、救いたいという願いであり、そしてなにより著者自身が本作を支えに新たな一歩を踏み出すためのものだろう。また、そうであってほしい(坂本成子) --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。


出版社/著者からの内容紹介
85年、御巣鷹山の日航機事故で運命を翻弄された地元新聞記者たちの悲喜こもごも。上司と部下、親子など人間関係を鋭く描く。

北関東新聞の記者・悠木は、同僚の安西と谷川岳衝立岩に登る予定だったが、御巣鷹山の日航機墜落事故発生で約束を果たせなくなる。一方、1人で山に向かったはずの安西は、なぜか歓楽街でクモ膜下出血で倒れ、病院でも意識は戻らぬままであった。地方新聞を直撃した未曾有の大事故の中、全権デスクとなった悠木は上司と後輩記者の間で翻弄されながら、安西が何をしていたのかを知る――。 実際に事故を取材した記者時代の体験を生かし、濃密な数日間を描き切った、著者の新境地とも言うべき力作。

若き日、著者は上毛新聞の記者として御巣鷹山の日航機事故の 現場を取材しました。18年という長い時を経て初めて、その壮絶な体験は、 感動にあふれた壮大な長編小説として結実しました。それが本作品です。

――記録でも記憶でもないものを書くために、18年の歳月が必要だった。
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