短刀 清光
短刀 銘 備前國住長舩清光作天文十九年十二月日
戦国時代を活躍期とするおさふね清光(きよみつ)には、多数の同銘工がいる。清光はいずれも焼幅の広い直刃を得意とし、本作のように刃中に小足入り葉などが入り、砂流し入り、匂い主調ながら刃縁に小沸が付いた出来となる。
直刃も刃文は、刃境に沸筋状に焼が入って二重刃風に見える部分があり、これに匂が絡んで明るく冴える。刃縁には沸のほつれが入り、匂の帯が流れ、乱れ込んだ清光の特徴的な帽子にも沸が付いて返りが乱れ、金線入るなど複雑。単調な直刃もあるが、このような作があるから、数多い中に光る出来が見出せ、楽しめるのである。
短刀 銘 備前國住長舩清光作天文十九年十二月日
戦国時代を活躍期とするおさふね清光(きよみつ)には、多数の同銘工がいる。清光はいずれも焼幅の広い直刃を得意とし、本作のように刃中に小足入り葉などが入り、砂流し入り、匂い主調ながら刃縁に小沸が付いた出来となる。
直刃も刃文は、刃境に沸筋状に焼が入って二重刃風に見える部分があり、これに匂が絡んで明るく冴える。刃縁には沸のほつれが入り、匂の帯が流れ、乱れ込んだ清光の特徴的な帽子にも沸が付いて返りが乱れ、金線入るなど複雑。単調な直刃もあるが、このような作があるから、数多い中に光る出来が見出せ、楽しめるのである。