ぐうたらかあさんのなげき

二人の息子は発達障害、家事は嫌いなダメ主婦、そんな母のぐうたらな、でも悩み多き日々・・・

広汎性発達障害

2007-04-06 22:57:29 | 育児
うちのがきんちょたち、2人とも、他人の気持ちや状況を慮ることができず、ちょろちょろと落ち着きがない。

下の子は、保育園時代は保母さんや周りの子たちのフォローでうまくいっていたように見えたが、小学校に入ってからどんどん集団行動に加われなくなり、普通学級では対応しきれないと担任に言われ、特殊学級に2年生になってから編入し、1年たった。
先生のお蔭で少しずつ改善しているが、普通学級に戻れる日は、まだまだ遠いように思えた。

上の子は、保育園時代はそれほど問題にはならなかったが、小学校にはいってから、友達とトラブルつづき。ギャングエイジとなり、お友達に怪我をさせる事態にまでなり、この先成長につれて問題が増えてくるのではと思い、不安になった。

市内の『発達支援センター』に電話をすると、うちの子たちが産まれてから今まで関わった施設(保育園、学校、児童館、保健センターなど)に直接出向いてうちの子達のことをいろいろ調べてくれた。相談日を決めてもらい、夫と2人で出向き、話しをした。
アドバイスに従い、隣町にある病院の発達外来を紹介され、予約を入れ、二人とも診察してもらった。

2人とも『広汎性発達障害』といわれ、今後詳しい検査と診察・療育を行うことになった。

そのこと自体は、予測の範囲だった。専門家に相談しようと思ったときから、なんとなくそんな気はしていたから。
そんなことより、いままでどうしていろんな機会があったのに、誰も『専門的な判断をあおいだほうがいい』と助言をしてくれなかったのだろうと。
乳幼児健診の保健師さんも、保育園の保育士さんも、ふたりとも発音がわるくて通っていた『ことばの教室』の言語療法士さんも、学校の先生も、ちょっと他の子より幼い、成長が遅いだけ、でもちゃんと成長しているから・・・と言葉を濁すばかりだった。


下の子は、自閉症の特徴が顕著に出ていると、診察を受けたときに言われた。
上の子は、注意力に欠陥があるといわれた。
知的障害は恐らく無い、とも言われたが、気休めにしか聞こえず。

子供をたくさん見ている職業の人なら、きっとわかっていたのではと思う。
発達外来の医師は『3歳ぐらいから、療育をはじめるのが良かったのだけれど・・・』と言葉をにごした。でも、気付かないで大人になってしまう程度ともいわれた。
最近起こった殺人事件などを列挙し(小六の女の子が同級生をカッターで殺した事件や塾講師の大学生が教え子だった女の子を殺した事件など)、気付かずに問題をかかえたまま成長すると、こういうことを突発的に起こす可能性もあるともいわれた。

上の子は、落ち着きがなく、人の話を聞かない、注意力散漫、周囲の空気を読めず、必要以上に周囲の人や物に興味を引かれちょっかいをだしたり、追い掛け回したりからかったり、突然大声をだしたり、力加減を考えず人を突き飛ばす・たたく(本人は触っただけと言っていたりする)、そばに人がいても物を振り舞わす、投げるなど、人に迷惑をかけることがたびたびで、親や回りの大人に叱られることが多かったため、軽いチックの症状が出始めていた。追い詰めたのは大人達だと、医師にたしなめられた。

下の子は、年齢相応の常識が見についていない、注意力がない、強調性がない・・・
見た瞬間自閉症だと思ったと、医師にいわれた。

私達親の育て方が悪いのだと、ずっと思っていた。
勉強は出来なくとも、自分の力で生きていける人になってほしくて、マナーや常識的なことは、厳しく子供に言って聞かせていたつもりだった。
普通の子なら、それでよかったのかもしれないが、うちの子達にとってそれは暖簾に腕押し、厳しく接して悪い影響はあっても良いことはなにもなかった。
子供を精神的に追い詰めていただけだった。

医師に、子供の精神状態は母親の影響が大きいといわれ、哀しかった。私が一生懸命になればなるほど、子供は追い詰められていく。
これから母親は、子供の世話をするだけにしなさいといわれた。
しつけをするのはお父さん。それも叱るのではなくたしなめるのだと。

病院にいってからは、子供をしかることはしてない。毎日胃がきりきり痛む。
落ち着きがなくとてもとても子供だけでは留守番させられないので、2人を連れてスーパーに買い物にいけば、店で騒ぎ、ちょっかいを出し合い、喧嘩を始めたりする子達を横目に『おとなしくしてね~』なんてなまぬるい言葉をかけながらじっとしていることのなんとつらいこと・・・