指定されたのは、18:30。建設資材の商社。
従業員も十数人で、会社自体はそれほど大きくないが、市内では老舗の部類だと思う。
早めに行ってみると、忙しいようで応接室(といっても、荷物が無造作においてあって、広くないスペースにソファーとテーブルがおいてあるといった場所)で、しばらく待たされた。
求人票に書かれていた採用担当の名は女性常務だったが、現れたのは年配のおじさん。
この人、自分の役職も名前も言わない。
無言で私が持参した履歴書と職務経歴書を眺め、大昔勤めていた会社のことを(場所とか年商とか仕事内容とか何でやめたとか)聞いてきた。
私は、独身時代、ワンマン社長とその奥さんが牛耳っているような会社ばかりで勤めてきて、会社の資金に関する事務仕事は一切したことが無く、年商など聞かれたってさっぱりわからない。
それでわからないというと、何でわからない、事務なんてしてないんじゃないのといわれた。
私はパソコンやワープロで文書を作ったり、整理したり、社内の雑務をこなすような仕事が主だったので、金勘定することだけが事務仕事みたいな言い方に????
それに、子供について、忙しいときには遅くまで残業しなければならないというので、夫と自分の親は両方市内にいるし、困ったときには助けてくれるし、もう年齢的に大きいので留守番だって出来る、夫も多少は時間的に融通が利く仕事の仕方をしているので、何とかなるといったのですが、その答えの全てにけちをつけてというか、粗捜しの応酬で、私は言葉につまった。。。。
この会社では、子供の学校のことなどで休みをもらうなんてことは不可能だな、とこのとき思った。
ほとんどのやりとりがそんな感じ。質問されて答えると、それに対してけちをつけたりいやみを言ったり。
以前勤めていた会社のお菓子工場の場所を聞かれて答えると『あのへんにそんな工場あったっけ、小さい工場なんだな。わかんないよ。』とか、夫の仕事の融通が利くと言えば『そんなに暇な仕事してるんだぁ』とか、常にこんな感じのやり取りでした
だんだん答えるのも嫌になり、『なにか質問ある?』といわれたので、ここで初めて仕事内容を聞いてみた。そう、このおじさんは、どんな会社の面接に行ったってまず話してくれる、会社の業務内容や、もし採用したときにどんな仕事をすることになるかといった説明を一切してくれていなかったのだ!!!!!
最初から30過ぎの子持ちのおばさんなど、採用する気なんてないんじゃん。
自己紹介もろくにしてくれない、説明もしてくれない。
事務所内を見ると若い女の子ばかりの会社。
それなら、最初から面接などしないで、書類選考でふるいに掛けるくらいのしてよと、帰りの車の中で強く思った。
忙しいなら、こんな時間に面接するのは仕方ないけど、だからってこんな扱いのされ方
これまで、何度も色んな会社の面接に行ったけど、こんなに腹の立つ面接は初めてだった。
また、違う求人探しに行くかぁ。。。。。しんどいなぁ。。。
家に帰ると、留守番していた子供たちが、『お母さんお仕事決まった?』とニコニコして聞いてくる。『今日はだめだわぁ。。』というと、子供も残念そう。
私が働き始めないと、自分達の欲しいものがなかなか買ってもらえないってこと、子供も知ってるから、早く仕事してって、子供たちも私をせかすのだった
旦那は、仕方ない、ゆっくりいいとこ探せって言ってくれたけど、やっぱり自分に収入がないというのは、ずっと働いてきた私にとっては、非常に不安なのでした