いろはにぴあの(Ver.3)

ピアノを趣味で弾いています。なかなか進歩しませんが少しでもうまくなりたいと思っています。ときどき小さな絵を描きます。

チェロとピアノの演奏会に行ってきました

2013年10月12日 | ピアノ・音楽

 今日は歌の仲間達との集まり。連弾したりリコーダーしたり歌を歌ったりして楽しみました。その後昨日に引き続き演奏会に行ってきました。若手二人によるチェロとピアノのデュオ演奏会です。

演奏 チェロ:神谷勝 ピアノ:小林真央

プログラム

バッハ作曲 ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第3番 ト短調 BWV1029

バルトーク作曲 ルーマニア民俗舞曲

ヒナステラ作曲 パンペアーナ第二番

~休憩~

ベートーヴェン作曲 モーツァルト『魔笛』の主題による12の変奏曲 ヘ長調Op.66

フランク作曲 チェロソナタイ長調

<アンコール>

シューマン作曲 トロイメライ

 大変意欲的で充実したプログラムでした。バッハのヴィオラ・ダ・ガンバは古い楽器をもとにした曲でありとても難しそうに思えたのですが、特に第二楽章でうっとりと。バルトークのルーマニア舞曲やヒナステラのパンペアーナ第2番は細やかで難しい動きがたくさんあったのですが色彩豊かな音色と民族の熱き血を感じさせる演奏でわくわくしました。ピアノと違い弦が外に出ている弦楽器、空気に触れている度合いがピアノよりも多く音もそのために移ろいやすそうな気がしたのですが、その移ろいやすさがうまく生かされて生き生きとした味わいが出ていたような気がします。

 後半も楽しませてもらいました。フランクのチェロソナタは難曲だと思うのですが、とても血の通った音楽で、最初から音楽の世界に惹きこまれ、ぞくぞくしぱなしでした。チェロがピアノが表情豊かにのびやかに歌っていました!なんてすばらしい音楽なのでしょう!終わったあとに感じたのはまさに希望そのものでした。素敵なものを聴かせていただきました。

 今後のご活躍を楽しみにしています!


エル・システマ・フェスティバル 2013

2013年10月12日 | ピアノ・音楽

 昨日は日本・ベネズエラ外交樹立75周年記念事業として開催された、エル・システマ・フェスティバル2013に行ってきました。会場は東京芸術劇場のコンサートホール。19:00の開演から盛りだくさんの内容で堪能してきました。

演奏:エル・システマ・ユーズ・オーケストラ・オブ・カラカス       

指揮:ディートリヒ・パレーデス

ピアノ:萩原麻未

曲目は

ヴェルディ作曲 オペラ『運命の力』序曲

グリーグ作曲 ピアノ協奏曲イ短調Op.16

<アンコール>

バッハ/グノー作曲 アヴェ・マリア

 ~休憩~

チャイコフスキー作曲 交響曲第5番

<アンコール>

サン=サーンス作曲 『サムソンとデリラ』より パーカッション

セキーニャ作曲 ティコティコ

バーンスタイン作曲 『シンフォニック・ダンス』より マンボ

 噂には聞いていたエル・システマ。どのようなステージなのだろうと期待していました。とにかく最初から最後まで圧倒されぱなしの3時間でした。終わった時にはすっかりラテンの祭りのルンルン気分に、音楽とはこうあるべきなのでは、と語ってしまいそうでした。

 最初のヴェルディ、オーケストラのメンバーがステージに溢れかえりそうな状態になっていました。コントラバスが10人、フルートが8人はいたでしょうか。弦楽器もたくさんいました。エル・システマの教育を受けた若々しい演奏家たちが表情豊かな音楽を奏でてくれました。音程もしっかりしていました。場面転換も鮮やかでまるで絵巻物を見ているようでした。

 次のグリーグではオーケストラのメンバーが激減。萩原麻未さんによるピアノが入りました。萩原さんの演奏を初めて聴いたのは彼女が中学生のときでしたが、そのころから地元のオーケストラをバックに協奏曲を堂々と演奏していてさすがだと感じた記憶があります。そのころから世界的な大ピアニストへの道筋へとつながっていたのかもしれません。グリーグ、オーケストラとも堂々と掛け合っていてダイナミックな演奏でした。第2楽章の中間部の夢見るようなところでのきらきらした輝き。第3楽章では一転して切れの良い演奏を聴かせてくれました。メンバーが激減したオーケストラのメンバー、しかし音の厚みがほとんど変わらなかったのがすごかったです。管楽器の音がのびやかに出ていました。

 その後萩原さんによるアンコール、アヴェ・マリアだったのですが、繊細なピアニシモが2階席にもしっかりと届いていました。細やかな真珠のような演奏。ピアニシモとなると音すら出なくなりやすいのに、さすがです。しびれました。

 休憩後はチャイコフスキーの交響曲第5番。大好きな曲なのですが生演奏で聴いたのは初めてでした。再び大所帯のオーケストラによる演奏。曲が曲だったのもあるのですが、どこかへ連れて行かれそうな圧巻の内容でした。第2楽章の有名なところでは空に舞い上がったような気分に、第3楽章では曲に合わせて頭を振りながら、第4楽章ではアドレナリンが放出しっぱなし、あの疾走しそうな場面ではこんな演奏をするのかと再認識。今でも口すざめそうです第4楽章。音楽よ永遠なれ、と口走りそうな状態でしたが、演奏者の方たちはそこで収まるような方たちではありませんでした。

 壮絶のアンコール3曲!!!ラテンのエネルギー爆発といったような状態でした。抜群のリズム感、超絶なパーカッション、立ったり座ったりトランペットや弦楽器の軸が上下したり回転したりと、噂にきいていた世界が目の前で繰り広げられました。最後のマンボまでイケイケドンドン、なんといっても演奏者の人たちがとても楽しそうで、これぞわれらの音楽だと体全体で表してくれました。ステージと客席が一体になり熱きラテンの渦に。楽しく興奮に溢れたひとときでした♪