いろはにぴあの(Ver.3)

ピアノを趣味で弾いています。なかなか進歩しませんが少しでもうまくなりたいと思っています。ときどき小さな絵を描きます。

みんなのショパン

2010年11月01日 | ピアノ・音楽
 「みんなのショパン」を見ました。感動しました。

 戦後の荒れた時代、中学校で幻想即興曲を弾いている先生がいました。その演奏を聴いた生徒は感動し、その先生に幻想即興曲を演奏してくれるように何度もせがみました。先生は幻想即興曲をはじめとし、ショパンの曲をたくさん弾いてくれました。先生はピアノが大好きでしたが、戦時中ピアノを弾くのは非国民だと言われて大変な思いをされたそうです。ちなみにその生徒さんは今は70代、そして先生は80代。今回の再会では久しぶりに幻想即興曲を弾いてくれるように頼んだところ、先生はしっかり演奏してくださいました。幻想即興曲のおかげで生徒と先生とのつながりが60年以上深く保たれたのです。

 ピアノとはまったく縁のなかったお笑い系の芸能人。しかし別れの曲が弾きたいということで、仲道郁代のレッスンを受けることになりました。全くの初心者だった彼、毎日電子ピアノを持ち込んで猛練習しました。はじめは片手だけでも大変だったのですが、1ヶ月後の本番では前半部を両手、しかもペダル付きでたどたどしいながらも通して演奏しました。本気になったらここまでできるのですね。

 ダン・タイ・ソンの舟歌の演奏もありました。ショパンコンクールでアジア人初で優勝した彼は、自分の優勝によってベトナム人もがんばればヨーロッパの音楽をここまで演奏できるんだということが証明できたし、自信につながったのではないかと語っていました。戦時中、防空壕の生活でピアノが練習できない状況だった時は紙の上にピアノの鍵盤の絵を描いて、その上でひたすら指を動かしていたそうです(恥ずかしながら今になって知りました(汗))。

 ショパンの舞もありました。日本舞踊とショパンはとても合うと思いましたが、三味線はどうなのでしょう。雨だれのアレンジはちょっと違和感を感じてしまったのですが。。。そうそうたるピアニストたちの演奏も聴けて、充実した番組だったと思います。
 
 特に最初の幻想即興曲の話には心打たれました。音楽の原点を思い出したような気がして。他の趣味の話でしたが、「主人も母も見送った後に始めた趣味。上達も見られないような気がするのだがなんとか続けている。しかし同年代の同じことをしている人を見て、自分も趣味からの引き際を考えなければいけないのではないかと思うようになった」という相談があったのです。それに対して、「自分が趣味から身を引くことによって、果たして利益を得る人がいるのか?歳を重ねても趣味を続けることが、自分が知らない若い人たちに対しても夢や希望を与えることにつながり、見事な引き際となるのではないか」という趣旨の回答が載っていて、その話ともリンクしそうになりました。

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2 コメント

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見たかった~~(泣) (さとみ)
2010-11-01 14:49:45
こんにちは♪
この番組、番組紹介やHPで知っていて、「ぜひ見たい!」と日にち・時間までチェックして何日か前までは覚えていたのですが・・・。
昨日は忙しく朝から新聞を読む暇もなく、今朝になってから、そういえば昨日の新聞を見てないと思いつき広げて思い出しました・・・。
早くに録画して
おけばよかったと後悔の最中でした。
再放送、しないですかねえ?
またチェックして、今度こそは録画しようと思っています。
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再放送あったらいいですね (のここ)
2010-11-01 18:50:37
さとみさん、こんばんは♪
この番組、テレビでも紹介されていましたよね。日にち、時間までチェックされて何日か前まで覚えていらっしゃったとは。。。そこまでされていたのに、あいにく当日はお忙しかったのですね。
家はBSは録画ができないので、そのまま見る他ありませんでした。見始めた時はどのような内容かも分からずに見ていたのですが、文章にも書いたとおり勇気づけられました。
再放送、本当にあったらいいですね。あるように祈っておきます。
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