ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

アラジン

2019-11-26 22:38:56 | 映画のレビュー

ディズニー映画の「アラジン」を観る。 

しかし、こちらはアニメではなく、実写版の方。もともと、ディズニーにはうといので知らないのだけど、この「アラジン」以外にも、実写版の作品があるのだろうか?

と思いつつ観た、この作品――いかにも「ザ・エンターティンメント」という感じで面白い! アラビアンナイトの夢物語の雰囲気はあまりないにしろ、観ていてワクワクするし、二時間以上の上映時間の間、少しも退屈はしない楽しさなのだ。

そうかあ……「アラビアンナイト」なんて小さい頃に読んだきりで、「アリババの洞窟」とか「空飛ぶ魔法の絨毯」のお話ぐらいしかおぼろげに覚えていなかったのだけど、願いをかなえてくれる魔法のランプというものもあったのだった……。

ランプの中にいる魔人(と言っていい?)は、全身まっさおな肌をしているのだが、これは原作通り? それとも、ディズニーの脚色なのかしらん?

ストーリーをかいつまんで言うと、栄華をきわめる華やかなりし、バグダッドの都で、青年アラジンは良い心を持っているものの、子猿アズーだけを友として、すりやかっぱらいみたいなことをして生活している。そんな彼は、「ドブネズミのような奴」と蔑まれているのだが、ある日、市場で宮殿を抜け出してきたジャスミン姫と出会う。

やんごとなき身分ゆえ、お金を持つということも知らないジャスミンは、貧しい子供たちのために、果物を盗んでしまう。彼女を王女と知らぬまま、助けたアラジンだが、ジャスミンが宮殿に住んでいることを知ると、しのびこむ。

そこに、王以上の権力を持つことを狙う、悪徳大臣ジャファーに、洞窟に眠る魔法のランプを取ってくるよう脅されるのだが、その裏をかいてランプを手にしたアラジン。

かくてランプの魔人は「三つだけ、願い事をかなえてやる」と約束し、ジャスミン姫が忘れられないアラジンは、自分を王子として、宮殿に入れてくれるように頼む――こんな具合に話はすすみ、最後はもちろんハッピーエンド!

アラジンは、美しいジャスミン姫と結ばれるし、ジャファーはランプの呪いから解き放たれ、自由の身になる。最近、こんなストレートでスカッと気持ちの良い物語にふれることが、グンと少なくなっている気がするので、とっても楽しめた映画であります。

もちろん、昔話でいうなら、アンデルセンの童話のような美しく、悲しく、清らかな物語も面白いのだけど(人魚姫とか、赤い靴とか)。

    

映像が、いにしえのアラビアというより、ハリウッドの楽しい活劇調なのも、愛嬌かな? 

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