「僕、その…(阿川さんのお友達でいらっしゃる)檀ふみさんって言ったら…」と甲斐さん
「僕、昔、あの…博多から船で5分の所で、能古島ってあったんですよ
(『あっ!そうだ!あの檀一雄さんの…(檀ふみさんの)お父さんの…』と阿川さん)
そう!その能古島に檀一雄さんの所有の家があって
その隣の土地が、僕の土地なの…(『ハイ!?』)
僕、その隣の土地を買ってたんですよ…(『いつ?デビューしたあと?』)
イヤイヤイヤ、えっと…28…あっ!30くらいの時…(『ナンで?』)イヤ、偶然、偶然、そこ…
(『さだまさしに触発されて?(笑)』)…イヤイヤ…(『島買う趣味が…?(笑)』)」
…って、確かに当時、さださんが島をお買い求めになったことがニュースになりましたが(笑)
あの頃、ヒット曲を出されたシンガーソングライターの皆さんの元には
軒並み、そうした勧誘がおありだったんですよね?(笑)
まあ、甲斐さんは「HERO」の頃ではなく、再婚なさった時に、お買い求めになったみたいだけど…
ともあれ…「そいで、その…焼き物の窯付きだったんですよ…あっ、その僕の土地…
(『何にしようとしたんですか?その土地は?』と阿川さん)
イヤ、何に…ナンかね、能古島、好きだったんですよ、昔から…
(『私、行ったことないんですけど、飛行機の上から見たことあるだけで…』)
きれ~な島ですよ!もう、5分で行くから…だから、まあ、ナンての?こう…
あのー、船が出ないとかっていうのは、内海はないんですよ
(『台風とかも、あんまり来ない?』)…そう!そう!全然…来てもあんまり…
で、あのー、檀一雄さんは、中洲で飲むじゃないですか?
だから、深夜はもう…ちょっと船ないじゃないですか?だから、水上タクシーがあるんですよ
(『あっ!ステキ!ベニスみたいなトコね』)
で、11時くらいまでかな?…あって、それでいつも帰ってる…うん
だから、そういうの全部、知ってたのね、もう(檀一雄さんの)本読んでたから…
それ、偶然に、その隣が…『このウチ、誰のウチなんですか?』って、買ったあとに…
(『買ったあとに気がついたの?』)…そうそう!そうそう!
(『フツー、売る前に「隣はね…」っていう話が…?』)
イヤ、もう、フツーの日本家屋なんですよ、フツーの…
ナンか…だから、あんまり気にしてなかった…
(『しばらく…お父様が亡くなられてから、あの…
ご長男の檀太郎さんが、お住まいだったんじゃないですか?』)…そうそう!そうなんですよ
実は、あの…檀太郎さんと…えーと…『万十屋』って言って…あのー『万十屋』っていうね
あのー、ナンだっけ?えー、料理屋…料理屋があるんですよ
(『「万十屋」という名前の料理屋?』)
で、そこを…そこのウチを、あのー、建てる時に、あの…檀さんが噛んでて、全部…
というのがあって、そこに行くと、いつも会うんですよ」と話されてましたが
確か、新国立競技場が完成した時に、それを手がけられた隈研吾さんも
「万十屋」さんのご自宅の建設にも携わられたと、おっしゃっていたような気が…?
それはともかく…阿川さんが「そいで、甲斐さんは、そこの土地は
まだ甲斐さんの土地なんですか?」とお訊ねになると
甲斐さんは「イヤ、もう…僕は離しちゃった…手離しちゃった
そこはでもスゴイですよ!あのね、高台にあるんですよ
高台にあって、そこから博多の夜景が…もう絶品の…(『海を隔てて?』)
そうです!そうです!そうそうそう!…(『ステキ!ねぇ、買い戻して~!』)
ウチを…ウチを建てようか、どうしようかと色々考えてたんですよ
けど、その内もう、ナンか…(『台風が来ないんでしょ?』)
そう、来ない来ない、バッチリですよ!それ…
(『終の棲家に、そろそろ良いんじゃないですか?』)…『終の棲家』…東京ですねぇ
(『東京が良いんですか?』)…東京が良いんですよ!東京好きなんですよ、ものすごい…
もう、友達みんな東京人ですよ」…って、まあ、博多にいらした時間の2.5倍くらい
東京にお住まいになっているし、やはり「住めば都」なんでしょうか?
ただ、阿川さんは、その能古島の土地に興味がおありらしく?「ばってん…」と呟かれた途端
甲斐さんは「『ばってん』!(笑)バカヤロー!(笑)
その、知ってる話題から全部口にするのって、ホント変わってないね?『ばってん』!(笑)」
…と、手を叩いて大笑いなさったあと
「ハイ、ということで…えー、2曲目かけましょう
スイマセン、今日ね、その…『FLASH BACK』っていう
僕の35周年記念のベストアルバムの特集みたいな感じなんで、スイマセン
ハイ、ということで…えー、これ、KAIFIVEのナンバー『風の中の火のように』」を流され
曲明けに「ハイ、ということで…えー『風の中の火のように』
えー『並木家の人々』の主題歌、ね?…(『これ、テレビドラマだった?』と阿川さん)
そうなんですよ…(『…の主題歌を甲斐さんが作って歌ったんですか?』)…そうです
あのー『北の国から』の杉田(成道)さんが、わざわざこう…
『ちょっと、甲斐くん、会おう』って言われて…
(『「主題歌作ってくれないか?」って言われるんですか?』)…ああ、そう!そう!
で…『翼あるもの』っていう曲があるんですけど
『ああいう感じの大きい世界がイイな』とかって…
(『そういう言い方されちゃうんだ!?(笑)』)
それ、ものすごい…すごい判るんです、もうムチャクチャ納得!
簡単な(物語の)筋を、ナンとなくこう…酒飲みながら聴いて『ああー!』って言って…
途中で、こう…引っかかる1ワードがあるんですよ
『ああ!ああ、判りました、だいたい判りました』って言って、みたいな…
(『「火」とか「風」とか、こう…』)
イヤ!(笑)そんな…そんな、中1か!(笑)一番最初に作る歌か!(笑)」
…と、阿川さんの「1ワード」に大笑いなさってましたが(笑)
杉田監督はもちろん、甲斐さんも、目や耳を通して入って来たストーリーから
まざまざと情景を思い浮かべる方みたいですし
そういう俯瞰的に物事を捉える者同士に通じる表現がおありなんじゃないかと…?