世界で最も美しいと言われるプリトヴィツェ湖群は一般に
ディナル・アルプス山脈と呼ばれる山地に点在するカルス
ト地形の一つで、Lička Plješevica山(Gornja Plješevica 山頂
の標高1640m)Mala Kapela山(Seliški vrh山頂の標高1280m)、
Medveđak山(標高884m)の山間に広がるプリトヴィツェ台
地に位置し、湖群名もこの台地名によっている。16の湖は、
山間から流れ出てくる水が標高636mから503mまで、およそ
8kmにわたって南北方向に流れる中で形成されており、上
流の湖群と下流の湖群がある。湖群はおよそ2km²に渡って
広がり、一番大きな滝は下流のプリトヴィツェ川が流れ込
んでできた大滝(78m)で 湖群の最下流にある湖からコラ
ナ川(Korana)に流れ出す。一帯の地質は主にドロマイト
(白雲岩)と石灰岩のカルストからなりこのことが際立っ
て特徴的な景観が生まれる素因となっている。湖群は、コ
ケ類、藻類、バクテリアなどの光合成が関与して生まれた
石灰質堆積物(石灰華)の自然のダムからできている。植
物片を混じえた堆積物は年々積み重なり年1センチメート
ルの割合で堆積物のダムが高くなっているといわれ、湖群
は紺碧、紺青、灰色など、目を見張るような色合いをもつ。
水の色はミネラルや有機物の量、あるいは日照の角度など
によって絶え間なく変化する。
プリトヴィツェ国立公園は主にナラやトウヒ、モミなどか
らなる鬱蒼とした森林に覆われアルプスと地中海の植生が
渾然となっている。特に植物群落の多様性が特筆に価する
がそれは微気候のラインナップ、多様な土壌、標高差など
によって生み出されている。一帯は同時に動物種や鳥類に
関しても際立った多様性を示している。ヨーロッパ種のヒ
グマやオオカミ、ワシミミズク、ワイルドキャット、オオ
ライチョウといった稀少な動物種が見られるほか、より一
般的な動物種も多く棲息する。鳥類は少なくとも126種が記
録され、そのうち70種以上がこの湖群を繁殖地としている。
【エピソード】
上図をみるとドロマイトと石灰岩の影響で水素イオン濃度
は高めに推移(8.0~8.5)。湖底部は有機物の分解生成した
溶存二酸化炭素の増加による水素イオン濃度の低下が見う
けられる。
【脚注及びリンク】
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1. 5 Beautiful Summer Vacation Destinations
2. UNESCO World Heritage Site
3. Plitvice Lakes National Park, Lika-Senj County / Kar-
lovac County, World of Waterfall
4. Nacionalni park "Plitvička jezera" • Naslovnica
5. Plitvice Lakes National Park, Wikipedia
6. Geologia Croatica, The conceptual hydrogeological
of the Plitvice Lakes
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