島根原子力発電所

2011年04月16日 | 防災と琵琶湖




島根原子力発電所は、島根県松江市鹿島町(旧八
束郡鹿島町)片句にある中国電力の原子力発電所。
かつては「日本で一番県庁所在地に近い原発」と
言われていたが、2005年3月31日、所在地の鹿島町
が松江市と合併したことにより、日本で唯一、県
庁所在地に立地する原子力発電所となった。




1号機:原子炉形式:沸騰水型軽水炉 (BWR)
運転開始: 1974年3月29日
定格電気出力: 46.0万キロワット

2号機:原子炉形式:沸騰水型軽水炉 (BWR)
運転開始: 1989年2月10日
定格電気出力: 82.0万キロワット

3号機:原子炉形式:改良型沸騰水型軽水炉 (ABWR)
起工:2006年10月24日
運転開始: 2011年12月予定
定格電気出力: 137.3万キロワット(予定)

【主なトラブル】

1977年3月1日
1号機:制御棒駆動水が戻り、ノズルにひびが生ずる。

1981年6月16日
1号機:配管から蒸気漏洩。

1981年12月7日
1号機:制御棒駆動系挿入・引き抜き配管の、表面
に傷がみつかる。

1992年2月20日
1号機:中性子束異常信号の為、原子炉が自動停止
する。

1995年7月30日
2号機:緊急停止排出水容器・水位異常高信号の為、
原子炉が自動停止する。

2004年3月17日
2号機:格納容器内の、冷却機の凝縮水量と、床ドレ
ン量が増加し、原子炉を手動で停止させる。

2006年10月13日
1号機:復水貯蔵タンクに腐食がみつかる

2010年4月30日 
中国電力は、経済産業省原子力安全・保安院と島
根県、松江市に対し、島根原発1,2号機の総点検の
調査結果についての報告書を提出した。報告書に
よれば、点検計画表の誤記載による機器の超過使
用が506ヶ所、点検の誤記載と記載漏れも1159ヶ所
あったとされる。

2010年9月6日
経済産業省原子力安全・保安院は、1、2号機の点
検漏れや不備が多数あった問題に対する再発防止
策を盛り込んだ保安規程変更案を承認したと発表
した。

2010年10月21日
中国電力は2号機の点検不備の再発防止策などにつ
いて島根県と松江市に説明し、島根県と松江市は
運転再開を認めた。

2010年12月28日
中国電力は、島根原発2号機の定期検査を終了し、
当初計画より5ヶ月遅れで定格出力での運転を再開
した。1号機は2011年4月7日現在、検査のため運転
停止している。



2011年4月13日(読売)
「避難方法早急に考えねば」福島原発「レベル7」
で松江市




2010年5月31日(朝日)

運転開始後に活断層が見つかった中国電力島根原
発(松江市)の1号機と2号機をめぐり、中国5
県と大阪、京都、奈良、長野各府県の住民計約
130人が「地震で原発事故が起きる危険性がある」
として、中国電力に運転の差し止めを求めた訴訟
の判決が31日、松江地裁であった。片山憲一裁
判長は、耐震安全性は確保されているなどと判断
し、住民側の請求を退けた。住民側は控訴する方
針。



【エピソード】

大和シジミの養殖が盛んな宍道湖を訪問しようと
していた矢先の東日本大震災。それじゃついでに
島根原子力発電所も見てこようと急遽予定変更。

※活断層にプルサーマル計画の全国展開とは気が
 重いことだ。



【脚注及びリンク】
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(1)「宍道断層」(島根大学)
(2)「中国電力・島根支社HP
(3)「SPEEDI収集放射線リアルタイムデータ 島根県

(4)「島根原子力発電所敷地境界説明図
(5)「
舘野淳. “労多くして益少なし―不必要な「プ
ルサーマル」講演資料,2009.10

(6)「島根原子力発電所wikipedia
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