京都の愛宕山は、平安京遷都に際して和気清麻呂が京の西北(戌亥=乾)にあたる山に「愛宕神社」を創建し、
祭神に天之迦遇槌命(アマノカグツチノミコト)を祀ることから、火伏せ(防火・鎮火)にご利益があるとして
信仰されています。全国にある愛宕神社の総本山です。
昔から「お伊勢へ七度、熊野へ三度、愛宕さんへは月参り」ということばがあるとおり、訪れる人が絶えません。
でも、清滝からの登山道は階段ばかりで、「もう二度と登りたくない」と嘆く声も聞かれます。今回は亀岡市の
越畑から登ります。愛宕山の別の顔をお見せしましょう。
芦見峠への林道が工事中のため、道のない斜面をトラバースして迂回しなければなりません。同じバスに乗り合わせた
30人ほどの大パーティ(京都の山岳会だそうです)が先に歩いていたおかげで、しっかりした踏み跡になっていました。
芦見峠に着くと、地面に雪がちらほら。
さらに進むと、一面の雪景色となりました。いろんな動物の足跡が見えて退屈しません。
これはタヌキかな?
おなじみ、ウサギの足跡。
シカ。
樹上から雪や水滴が落ちてくるので、アセビのトンネルを歩くときはロシアンルーレット気分です。
「うわっ!首筋に落ちてきた!」と、Mr.Dashが声を上げました。
地蔵山という名の通り、お地蔵さんが立っています。
「昭和42年」と彫ってあるので、わりと新しいお地蔵さんです。大きな手が特徴。この手でたくさんの人々を
救ってくださるのかな。
すこし進むと、一等三角点のある山頂です。ここで昼食をとりました。
山頂をあとにして、斜面を下り、ふり返ると地蔵山がきれいに見えました。「あれ?もうこんな距離を来たの?」
旧愛宕スキー場跡にある、中山再次郎氏の胸像があった場所に寄りました。中山氏は旧制京都府立第二中学校の
初代校長で、スポーツ振興のためにスキー場を開拓した方だそうです。愛宕スキー場は愛宕電鉄が経営していました
が、戦時中に鉄材としてレールが供出されて鉄道が廃止され、自然閉鎖となったとか。胸像まで供出されたそうです。
そんなものまで持って行かれたとき、関係者はきっと、敗戦を覚悟したでしょうね。
愛宕山の三角点峰に着きました。ここの三角点は石柱ではなく、丸い鉄製のプレートです。山名標示版もないピーク
ですが、今年まで鉄塔があっただけあって見晴らしがよく、京都の市街地をはじめ、大文字山や比叡山が見えます。
太いスギが目立ってきたら、寺社が近い証拠です。
さすがに、本殿への石段は避けることができません。本日初めての石段です。
愛宕神社に到着しました。
愛宕神社の神使は猪です。和気清麻呂が猪に助けられた故事にちなむとか、京の戌亥の方角にあるからとか、一帯に
イノシシがたくさん棲息していたからなど、諸説あります。境内には猪のモチーフがあちこちに。
山頂=本殿なので、記念撮影は本殿の中で。
灯篭の足元に、小さなユキダルマがありました。「もうすぐとけちゃうよー」と言いたげな、情けない顔してます。
月輪寺(つきのわでら)に下りてきました。京都市の天然記念物に指定されているシャクナゲがあります。尼さんが
住み込みで管理してらっしゃいますが、檀家がないので、建物の維持管理には苦労されているみたいです。寺への
アクセスは山道しかないので、暮らしは大変不便だと思います。
ひたすら下山します。広くて歩きやすい道ですが、さすがに長くてヒザが笑いそうです。
清滝の車道に出ました。下り坂から解放された嬉しさで、思わず万歳するT根さん。
さて、「階段が多い」と言われる愛宕山ですが、今回は階段もなく、自然林が多くて退屈しないコースを歩いて
いただきました。あまり知られていない愛宕山、いかがでしたか?
講座のご案内です。
受講をご希望の方は、左の「メッセージを送る」からお申し込みください。
詳しい資料をお送りします。(必ずメールアドレスをご記入ください。)
2016年10月~2017年3月の登山教室のスケジュールです。
どちらのレベルの教室も、平日と週末から選べます。
もちろん、両方を受講することもできます!
どの講座も、半年単位でのお申し込みとなります。
(1講座5000円で、各講座ごとのお申し込みもできます。)
【 人数限定登山 スケジュール】
10月21日(金)~23日(日) 錦秋の上高地から、北アルプス入門・蝶ヶ岳(2,677m)登頂
~2泊3日の山小屋山行~ →終了
11月15日(火) 芦生杉の大木に会いに行こう!
~北山の知る人ぞ知る秘境~ →終了
12月1日(木) 「オトナのフィールドアスレチック」のスリル登山・古光山
~曽爾村の名山を冒険し、お亀の湯でホッコリ~ →終了
1月19日(木) 霧氷の定番! [台高]高見山
~たかすみ温泉であたたまる、"湯ったり"ハイキング~ →満員御礼
2月1日(水)~3(金) 広大な乗鞍高原を、スノーシューで歩く
~乗鞍高原温泉の源泉かけ流しを楽しむ宿泊ハイキング~
3月12日(日) フクジュソウのメッカ! [鈴鹿]藤原岳
~阿下喜温泉であたたまる、"湯ったり"ハイキング~ →満員御礼
【山と酒の会 (旧 遊山の会 火曜日教室)】 (先着10名様限定)
11月5日(土) 曾爾の盟主・倶留尊山から、ススキの曽爾高原へ
~曽爾ファームガーデンで「曽爾高原ビール」を楽しむ~ →終了
1月17日(火) 酒の神様、三輪山へ初詣
~「三諸杉」の今西酒造で試飲~
2月7日(火) 矢田丘陵を法隆寺から縦走。松尾寺で厄除け祈願
~足湯と、南生駒にある「往馬」の菊司酒造で試飲~
3月7日(火) 三田の名山から、名水の里・木器へ
~茅葺の古民家・「千鳥正宗」の岡村酒造場で試飲~
【遊山の会】 日曜教室
10月16日(日) 便利な「山メシ」、いろいろ試食大会!!at 金剛山キャンプ場
~登山用の便利食材を集め、作り方の実習と、味くらべ~ →終了
11月20日(日) 冬の音羽三山、3座のピークハントを楽しむ小縦走
~観音寺のお葉つきイチョウ(県指定天然記念物)の黄葉~ →終了
12月11日(日) 生駒山麓の知られざる巨石文化のパワースポット探検ハイキング →終了
12月18日(日) 山城30山&日本300名山、地蔵山と愛宕山を歩く
~京都の名山歩きで年忘れ~ →終了
1月8日(日) 2017年の「登り初め」、干支の山「鳥見山」に登る
~初詣と、おしるこタイムであったまろう!~
2月19日(日) 古戦場・賤ヶ岳から余呉湖を望む、スノーシューハイク
~スノーシューで深雪の山を歩こう!~
3月5日(日) 早春の北摂の名山・ポンポン山へ
~魅惑のフクジュソウ群を訪ねる~
【のんびり山歩(さんぽ)の会】
(1)木曜教室
10月13日(木) 宮滝セラピーロードから紅葉の吉野山へ
~美しい溪谷から、如意輪寺などをめぐる癒し系ルート~ →終了
11月10日(木) 豊臣家にまつわる哀史の山を、ミニ縦走
~ムベの実のなる尾根から、大阪湾の眺めを楽しもう!~ →終了
12月15日(木) ミステリアスな寺社と、二つの園地をめぐる
~こんなトコロに、こんなパワースポットが!発見の旅~ →終了
1月12日(木) 2017年の「登り初め」、干支の山「鶏冠山」に登る
~金勝(こんぜ)アルプスの奇岩怪石めぐり~
2月16日(木) 丹波富士・牛松山と金刀比羅神社へ
~亀岡の冬の名物、「雲海」も期待!?~
3月25日(木) 和泉山系最後の秘境、川上新道を歩く
~ほとんど道標のない、複雑なルートに挑戦!~
(2)土曜教室
10月29日(土) 雲取山 山城30山、秋の京都北山を歩く
~北山の、人気の900m峰へ~ →終了
11月26日(土) 東山 「京都一周トレイル」の起点から、東山を縦走
~京都市街を一望できる、東山稜線の展望台へ~ →終了
12月24日(土) 明ヶ田尾山、鉢伏山 高山右近生誕地から、箕面北部の2座を結ぶ
~おつかれさま忘年登山。「箕面地ビール」で乾杯!?~
1月28日(土) 菅山寺 ウッディパル余呉から、菅山寺へスノーシューハイキング
~菅原道真公お手植えのケヤキがある静寂の古刹へ~
2月25日(土) 長命寺山、奥島山 琵琶湖を望む、西国33番札所の山へ
~巨石信仰の名残をたずねる~
3月16日(土) 栃原岳 猿楽発祥の栃原岳(波比売神社)から、梅花香る広橋梅林へ
~のどかな日本の原風景を歩く~
【奈良山岳自然ガイド協会主催ツアー Mr.Dash担当】
10月15日(日) [金剛] 二上山
~登山地図に載らない、二上山の隠れ名ルート~ →終了
詳しくは、教室のホームページをご覧ください。
祭神に天之迦遇槌命(アマノカグツチノミコト)を祀ることから、火伏せ(防火・鎮火)にご利益があるとして
信仰されています。全国にある愛宕神社の総本山です。
昔から「お伊勢へ七度、熊野へ三度、愛宕さんへは月参り」ということばがあるとおり、訪れる人が絶えません。
でも、清滝からの登山道は階段ばかりで、「もう二度と登りたくない」と嘆く声も聞かれます。今回は亀岡市の
越畑から登ります。愛宕山の別の顔をお見せしましょう。
芦見峠への林道が工事中のため、道のない斜面をトラバースして迂回しなければなりません。同じバスに乗り合わせた
30人ほどの大パーティ(京都の山岳会だそうです)が先に歩いていたおかげで、しっかりした踏み跡になっていました。
芦見峠に着くと、地面に雪がちらほら。
さらに進むと、一面の雪景色となりました。いろんな動物の足跡が見えて退屈しません。
これはタヌキかな?
おなじみ、ウサギの足跡。
シカ。
樹上から雪や水滴が落ちてくるので、アセビのトンネルを歩くときはロシアンルーレット気分です。
「うわっ!首筋に落ちてきた!」と、Mr.Dashが声を上げました。
地蔵山という名の通り、お地蔵さんが立っています。
「昭和42年」と彫ってあるので、わりと新しいお地蔵さんです。大きな手が特徴。この手でたくさんの人々を
救ってくださるのかな。
すこし進むと、一等三角点のある山頂です。ここで昼食をとりました。
山頂をあとにして、斜面を下り、ふり返ると地蔵山がきれいに見えました。「あれ?もうこんな距離を来たの?」
旧愛宕スキー場跡にある、中山再次郎氏の胸像があった場所に寄りました。中山氏は旧制京都府立第二中学校の
初代校長で、スポーツ振興のためにスキー場を開拓した方だそうです。愛宕スキー場は愛宕電鉄が経営していました
が、戦時中に鉄材としてレールが供出されて鉄道が廃止され、自然閉鎖となったとか。胸像まで供出されたそうです。
そんなものまで持って行かれたとき、関係者はきっと、敗戦を覚悟したでしょうね。
愛宕山の三角点峰に着きました。ここの三角点は石柱ではなく、丸い鉄製のプレートです。山名標示版もないピーク
ですが、今年まで鉄塔があっただけあって見晴らしがよく、京都の市街地をはじめ、大文字山や比叡山が見えます。
太いスギが目立ってきたら、寺社が近い証拠です。
さすがに、本殿への石段は避けることができません。本日初めての石段です。
愛宕神社に到着しました。
愛宕神社の神使は猪です。和気清麻呂が猪に助けられた故事にちなむとか、京の戌亥の方角にあるからとか、一帯に
イノシシがたくさん棲息していたからなど、諸説あります。境内には猪のモチーフがあちこちに。
山頂=本殿なので、記念撮影は本殿の中で。
灯篭の足元に、小さなユキダルマがありました。「もうすぐとけちゃうよー」と言いたげな、情けない顔してます。
月輪寺(つきのわでら)に下りてきました。京都市の天然記念物に指定されているシャクナゲがあります。尼さんが
住み込みで管理してらっしゃいますが、檀家がないので、建物の維持管理には苦労されているみたいです。寺への
アクセスは山道しかないので、暮らしは大変不便だと思います。
ひたすら下山します。広くて歩きやすい道ですが、さすがに長くてヒザが笑いそうです。
清滝の車道に出ました。下り坂から解放された嬉しさで、思わず万歳するT根さん。
さて、「階段が多い」と言われる愛宕山ですが、今回は階段もなく、自然林が多くて退屈しないコースを歩いて
いただきました。あまり知られていない愛宕山、いかがでしたか?
講座のご案内です。
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2016年10月~2017年3月の登山教室のスケジュールです。
どちらのレベルの教室も、平日と週末から選べます。
もちろん、両方を受講することもできます!
どの講座も、半年単位でのお申し込みとなります。
(1講座5000円で、各講座ごとのお申し込みもできます。)
【 人数限定登山 スケジュール】
1月19日(木) 霧氷の定番! [台高]高見山
~たかすみ温泉であたたまる、"湯ったり"ハイキング~ →満員御礼
2月1日(水)~3(金) 広大な乗鞍高原を、スノーシューで歩く
~乗鞍高原温泉の源泉かけ流しを楽しむ宿泊ハイキング~
3月12日(日) フクジュソウのメッカ! [鈴鹿]藤原岳
~阿下喜温泉であたたまる、"湯ったり"ハイキング~ →満員御礼
【山と酒の会 (旧 遊山の会 火曜日教室)】 (先着10名様限定)
1月17日(火) 酒の神様、三輪山へ初詣
~「三諸杉」の今西酒造で試飲~
2月7日(火) 矢田丘陵を法隆寺から縦走。松尾寺で厄除け祈願
~足湯と、南生駒にある「往馬」の菊司酒造で試飲~
3月7日(火) 三田の名山から、名水の里・木器へ
~茅葺の古民家・「千鳥正宗」の岡村酒造場で試飲~
【遊山の会】 日曜教室
1月8日(日) 2017年の「登り初め」、干支の山「鳥見山」に登る
~初詣と、おしるこタイムであったまろう!~
2月19日(日) 古戦場・賤ヶ岳から余呉湖を望む、スノーシューハイク
~スノーシューで深雪の山を歩こう!~
3月5日(日) 早春の北摂の名山・ポンポン山へ
~魅惑のフクジュソウ群を訪ねる~
【のんびり山歩(さんぽ)の会】
(1)木曜教室
1月12日(木) 2017年の「登り初め」、干支の山「鶏冠山」に登る
~金勝(こんぜ)アルプスの奇岩怪石めぐり~
2月16日(木) 丹波富士・牛松山と金刀比羅神社へ
~亀岡の冬の名物、「雲海」も期待!?~
3月25日(木) 和泉山系最後の秘境、川上新道を歩く
~ほとんど道標のない、複雑なルートに挑戦!~
(2)土曜教室
12月24日(土) 明ヶ田尾山、鉢伏山 高山右近生誕地から、箕面北部の2座を結ぶ
~おつかれさま忘年登山。「箕面地ビール」で乾杯!?~
1月28日(土) 菅山寺 ウッディパル余呉から、菅山寺へスノーシューハイキング
~菅原道真公お手植えのケヤキがある静寂の古刹へ~
2月25日(土) 長命寺山、奥島山 琵琶湖を望む、西国33番札所の山へ
~巨石信仰の名残をたずねる~
3月16日(土) 栃原岳 猿楽発祥の栃原岳(波比売神社)から、梅花香る広橋梅林へ
~のどかな日本の原風景を歩く~
【奈良山岳自然ガイド協会主催ツアー Mr.Dash担当】
詳しくは、教室のホームページをご覧ください。
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