空きカンこと菅直人が東京18区で自民党の土屋正忠候補に1万票以上の差を付けられ、完膚無きまでやられて完敗、これで地方区では連敗した。やっと475番目の当選者、びりっ穴で比例当選した。またもやゾンビ議員で生き返ったことになる。最後の一議席を争ったのが皮肉にも民主党代表海江田万里だった。カン内閣の経産相時代、首相のカンに散々いびられて、予算委の閣僚席で悔し涙を流した。左手の掌には『忍』を墨で書いてあったのが挙手した時、テレビで放映され露見した。そのカンに惜敗率で負けてゾンビにもなれなかった。さぞかし悔しいだろう。「解散するなら受けて立つ、やれるものなら、どうぞやって下さい」と誠に勇ましかった。選挙戦最後の14日には「民主党はフェニュクス、不死鳥です。死にません」とタンカを切ったが、代表自身が敢え無く落選、死んじゃった。どうも地元で人気がなく地方区では苦杯を嘗めて比例復活で首が繋がっていたが今回はそれも敵わなかった。カンの選挙風景をテレビで拝見したが人気のないのがよく判った。駅頭などで辻立ち、愛想笑いをしながら握手を求めればサッと避けられ、ビラを渡そうと差し出せば拒否して逃げられる。一人立ち止まって演説を聞いていると思われる男はスタッフだった。目をしょぼつかせて、選挙民に無視される老人の姿はアワレを絵に描いたような光景だ。やっと当選が決まって午前3時過ぎに選挙事務所の奥から出て来たカン、負けた理由付けをしていたがオノレの不人気は絶対認めようとしなかった。”不徳の致すところ”も判らないようだ。帰り際に記者から「”万歳”をしないのですか」との問いには、答えず、無言で、しょんぼりと、うなだれて出て行った。党内にはカンに出処進退を教示する者はいないようだ。今後も天下に老醜を晒す事だろうから、海江田民主党代表がカンに引導を渡たしておけば命拾いしたのに、残念ながら先見の明がなかった。これも持って生れた運命だろうか。