近くの公園に散歩に出た。大池の上流にある小池でカルガモ親子が水中に頭を入れて餌を啄ばんでいた。子ガモは1羽のみ、散歩中の御仁によるとウシガエルに子ガモが食べられるのを見た人がいるとのこと。やたらに増えたカラスにも襲われる。遊びに来た飼い猫にも狙らわれ、餌に夢中の野鳥もやられる。子ガモを親ガモが身を挺して守っても守り切れない。翌朝公園にカルガモ親子の様子を見に来たが、小池にカルガモ親子は見当たらない、下の大池に移動したかと見廻すと母ガモだけ、時折子ガモを探すのか鳴いていた。1羽残っていた子ガモもやられてしまったようだ。写真はそのスナップである。
さて人間社会はどうだろう。連日、新聞、テレビが大騒ぎしている。『目黒女児虐待死』事件だ。東京都目黒区で妻の連れ子、結愛ちゃん5歳を虐待したとして父親が傷害罪で起訴された事件で、警視庁捜査1課は6日、結愛ちゃんを放置して死亡させたとする保護責任者遺棄致死の疑いで、父親の船戸雄大(33)と、母親の優里(25)を逮捕した。逮捕容疑は1月下旬から、結愛ちゃんに十分な食事を与えず、暴行を加えるなどして衰弱させた上、虐待の発覚を恐れて、医師の診察を受けさせずに放置。3月2日午後に肺炎による敗血症で死亡させた疑い。結愛ちゃんは一人だけ、室内灯のない別の部屋で生活させられ、自分で時計の目覚ましをセットして毎朝4時ごろに起き、体重測定と平仮名の練習をさせられていたという。ノートには「パパとママにいわれなくても、きょうよりかあしたはもっとできるようにするから。ゆるしてください」などと、両親への切実な訴えが何日間にもわたってつづられていた。
死亡までの経緯は ▼2016年8月 香川県善通寺市にあった女児の自宅から「子供の泣き声が聞こえる」と近隣住民が児童相談所に通報▼12月25日 女児が自宅前に放置され、26日に県の児相が一時保護▼17年2月 児相が一時保護を解除。県警が父親を傷害容疑で書類送検▼3月 女児が自宅前に再び放置され、児相が2度目の一時保護▼5月 県警が父親を傷害容疑で再び書類送検▼7月 児相が一時保護解除。保護者に「児童福祉司指導」を決定▼12月 父親が東京都目黒区へ転居▼18年1月4日 香川県の児相が児童福祉司指導を解除。女児が母親らと目黒区へ転居▼1月下旬 香川県の児相が、東京都の児相に経緯などを引き継ぎ▼2月9日 都の児相が自宅を訪問したが、女児に会えず▼3月2日 女児の体調が変化したと、父親が119番。搬送先の病院で死亡確認▼同3日 警視庁が傷害容疑で父親を逮捕▼同23日 東京地検が傷害罪で父親を起訴、 2016年から虐待され続けたのに児童相談所も司法も女の子を守れなかった。家庭内で行われる児童虐待だ、中々露見しない。見付かっても、「躾だ、教育だ」と言い張る。親らしくない奴ほど『親権』を振り回す。連れ子の母親は男に捨てられないようにと、夫婦相和して我が子を虐める。太鼓じゃあるまいし、父母から叩かれ、虐待されたら逃げ場もない。生地獄だ。現在も日本のどこかで同様な児童虐待が行われている、ただ事件にならないだけだろう。
【結愛ちゃんがノートに書き込んだ両親への“反省文”】
パパとママにいわれなくても しっかりと じぶんからきょうよりかあしたはもっと できるようにするから もうおねがい ゆるして ゆるしてください おねがいします もうほんとうにおなじことはしません ゆるして きのうぜんぜんできなかったこと これまでまいにちやってきたことをなおす これまでどんだけあほみたいにあそんだか あそぶってあほみたいだから やめるから もうぜったいぜったいやらないからね ぜったいやくそくします
小さな手で必死に書いたのだろう。かわいそうな遺書だ。子供は親を選べない。万物の霊長の人間とカルガモなど動物と、さてどちらが上だろう。考えさせられる。
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