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手抜き料理・2

2018年05月06日 10時24分43秒 | 手抜き料理
前回の記事、『手抜き料理』が好評(モモさん1名)だったので

すっかり気を良くして続編を綴ることにした。

このカテゴリは手抜きがコンセプトなので

栄養面や身体への良し悪しには目をつぶっていただきたい。


早くて安くて簡単なスピード料理を作るのに

特別な技術や知識はいらない。

ただし、発想の転換は少々必要だ。

多めに作った料理や下ごしらえした素材をタッパーやジップロックに入れ

名札をつけて冷凍庫にずらりとストック、なんてのじゃない。

そんな余裕がある人は、料理で悩まない。


『炊飯器』

うちの食生活は炊飯器2台、冷蔵庫2台、冷凍庫1台の協力によって

営まれている。

社会人と年寄りの5人家族は食材がたくさん必要だし

食べる時間がまちまちだからである。


ことに炊飯器2台の活躍はめざましい。

主婦なら誰しも経験があると思うが

全員の食事が終わると同時に炊飯器もカラになる状況は

滅多と無い。

うちの家族は三食ごはん党なので、米と取り組む回数が多く

米研ぎはもちろん、残りごはんの始末を考える機会も多い。

炊飯器をカラにしなければ、次のごはんが炊けないのは

当たり前だと思っていた。


そんなある日、新型の炊飯器を人からもらった。

夫婦だけなので小さいのを買ったからと、新品を箱ごとくれたのだ。

新型を試してみたくて、従来の炊飯器の横に並べ

ごはんを炊いてみた。


今使っているのと、たいした変わりは無かったが

ものぐさな私は新型炊飯器を再び収納するのがかったるくなり

そのまま交互に使うようになった。

するとどうしたことか、食事の支度が急に楽になった。


残りごはんを消費するために、チャーハンやおにぎりを作る必要がない。

化石になるとわかっていながら、冷凍保存することもない。

熱々の釜を涙目で持ち上げて、流しへ運ぶこともない。

年寄りは、残りごはんに対する思い入れが強いものだが

捨てているのを見られて、ひと悶着起こる心配も無い。

残りごはんを無視して、次の米が炊ける‥これは楽だ。


以前は大家族の番組を見て

複数の炊飯器が並ぶ台所にゲンナリしていたものだが

大変な時短になると知った。

食事の支度が大変な人は、まず主食から見直してみるのも手だと思う。

まあ、炊飯器2台を活用する生活が適合する家庭は

そう無いと思うので次に進もう。


『刻みネギ』

怠け者でいい加減な私が

唯一継続して行っているのは刻みネギのストック。

料理屋では常識だ。

病院の厨房でもやっていた。

ネギを洗って水分を拭き取り

小口切りにしてタッパーに入れておく。

水分を拭き取るのは、長持ちさせるため。


ネギの出番は多い。

切って冷蔵しておくと汁や納豆、その他のおかずに

いつでもたっぷり使える。

使う機会が無くて古くなりそうだったら、卵焼きに入れて一掃する。

ネギを切る作業は面倒だし、思わぬ時間がかかるものだ。

暇を見てやっておくと、料理をする段階になって慌てることが無い。


『ラーメンスープの素』

よその地方にあるかどうかわからないが

《ヒガシマル・ラーメンスープの素》は、手抜き料理の強い味方。

これを一袋、湯に溶いて麺を入れたら

一人前のラーメンができるという粉末だ。

見当たらなければ、似たようなラーメンスープの素をどうぞ。

私は天津飯や八宝菜、チャンポンをよく作るので

中華ダシは色々試してきたが

ラーメンスープが一番使いやすくて味がいい。


例えばチャーハン。

野菜や肉などの具を炒める時、塩胡椒と共に

「少し多いかな?」と思う程度を入れて混ぜ

それからごはんを入れる。


最初に味を決めてしまうのが、サッと作る基本。

ごはんを入れてから味付けに取り組むと時間がかかり

仕上がりがべとつくのでチャーハン作りが苦行になるのだ。

肉が無くても、カマボコやチクワ

魚肉ソーセージとよく合うため、チープさを感じにくい。


こうしてできたチャーハンの上に

焼いた卵を布団のようにかければオムライスになる。

事前にケチャップ入りのチキンライスを作ろうとするから

大変になるのだ。

上からケチャップをかければ、見た目はオムライス。

皆、だまされる。


元々がスープの素なので、ネギやゴマ、千切りにした大根

豆腐、パクチーなど思いつく浮き実を入れて中華スープもできる。

また、醤油味の一般的なおでんに隠し味として入れると

プロっぽい香りとコクが出て上級者を装える上

長時間かけて煮込んだフリもできる。

カレーもしかり。

ここぞという時に、試して損はないと思う。


『チキンライスの素』

どうしてもチキンライスでオムライスを作りたい人は

ケチャップを使わずにオムライスの素を使うといい。

永谷園だったと思うが、粉末が売られている。


そもそも水分の多いケチャップでは、シロウトにはうまく作れない。

人数の多い家の主婦から、炊飯器でケチャップライスを炊く話も

聞いたことはあるが、匂いの残った炊飯器を洗う手間を考えたら

そうまでしてチキンライスを作る必要性があるかどうか疑問だ。

粉末だと綺麗でおいしいチキンライスが簡単にできる。

鶏肉や野菜を足せば、手作りと言い張れる。


『寿司酢』

このように手抜き道は、すでに調味料選びから始まっている。

酢もそうだ。

各種の酢の物、南蛮漬け、酢豚、シメサバ‥

私は酢を使用する大半の料理を寿司酢で済ませる。

甘酢は酢に砂糖を合わせて作るんだから、同じこと。

酢の物用の合わせ酢も売ってはいるが酸っぱいし、寿司には使えない。

寿司酢なら全部一本で済み、味付けが早い。


え?寿司酢は糖分が心配?

な〜に、味を見ながら砂糖を足していたら

舌がバカになって結局甘くなる。

料理本の通りに計量したら

子供、下戸の男、年寄りは酸っぱがって食べない。

どっちもどっちなら、早い方がいい。


純然たる酢を使うのは、長芋を触って手が痒くなった時と

天ぷらの時くらいだ。

酢で手を洗うと、痒みがおさまる。

天ぷら粉を水で溶く時、酢を少し入れるとカリッと揚がる。

長くなったので、実際のメニューは次回に。
コメント (4)
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