先日、ユリ寺祭りの慰労会があった。
コメント欄でReiさんが、打ち上げの話を楽しみにしていると言ってくださったので
そのお気持ちに甘え、お話しさせていただこうと思う。
さて、慰労会のメンバーはユリちゃん、彼女の兄嫁さんとその娘
そしていつものマミちゃん、モンちゃん、私の合計6人。
ユリちゃんのご主人モクネン君から、我々料理番に金一封が出たということで
さっそくの女子会である。
兄嫁さん母娘は、初めての参加。
以前から我々の集まりに参加したいと言っていた兄嫁さんはともかく
娘のミクちゃんも来ると聞いて、「ホントかよ?」と思ったものだ。
若い娘がオバさんたちに混じって飲み食いなんて、何が楽しかろう。
ともあれ女子会の場所はユリちゃんの強い希望により、町内の小洒落たレストラン。
彼女の大好きな、こってりした横文字料理を出す店だ。
マミちゃん、モンちゃん、私は和食希望だけど
モクネン君からお金が出ているからには、ユリちゃんに従わざるを得ない。
同級生の女子会では、ほとんど私が予約係を引き受ける。
予約係だの幹事だのは、今まで数えきれないほどやってきたので慣れているが
この女子会に限っては、実のところイヤ。
たいていのことは受け入れ、楽しめるかどうかわからないけど
できるだけ楽しみたいという主義の私にも、嫌なことはあるのだ。
が、私以外は皆、現役で働いているので忙しい。
誰もやらないので私がやるしかなく、それが定着してしまった。
この女子会で予約係をするのが何で嫌かというと、プレッシャーとの戦いだから。
今までに何度か、やられているのだ。
何をって、ドタキャンだわさ。
だから気の小さい!私は、当日まで気が抜けない。
いっそ大人数ならどうってことないが、5〜6人という中途半端な人数だと
商売人のサガか、つい店側の迷惑を考えてしまう。
都会ならいざ知らず、我々が使うのは田舎の小店だ。
テーブルセッティングや仕入れの都合など
こっちが考えなくていいようなことまで、つい案じてしまうので
人数変更の電話をするより、欠席した人の分を自腹で払い
皆で食べてしまう方がよっぽど気が楽だ。
しかしそうすると他のメンバーが、騒ぐか引くのは明白。
私がこういうことについて異様にうるさいと知られたら
今後の付き合いに差し支えるので我慢している。
急な欠席の連絡に「了解!」で軽く済ませる私だが、心の方はメラメラなんじゃ。
で、ドタキャンだけど、これをやるのはけいちゃんとユリちゃん。
けいちゃんの方は人の世話をしたことが無いので、ドタキャンの迷惑を知らない。
「急に娘が来ることになったので、今夜は行けなくなりました」
「親の用事で…」、「今、姉が来ていて…」
家族の理由でいとも簡単に欠席するため、いつもヒヤヒヤしていたが
彼女は横浜へ行ってしまったので、もう心配は無い。
ユリちゃんの方はお寺の嫁だから、人の世話はプロみたいなもの。
だから友だち関係の集まりでは、あえて世話めいたことを避けるフシがある。
それはいいけどこの人、突発的な怪我が多いのだ。
「腕をガラスで切って縫ったから、車のハンドルが持てない」
「転んで右足を捻挫したので、今日はアクセルが踏めそうもない」
欠席の理由は壮絶である。
彼女だけは遠い市外在住なので、タクシーというわけにはいくまいし
何しろ怪我なんだから、ドタキャンを責めるつもりなど到底ありはしない。
しかし気位の高い選民なので、LINEで理由を述べる口上が気に食わん。
それはいつも、「悲しいお知らせがあります」で始まる。
事件?の状況説明、家族の冷たい反応を訴える話が長々と続いた後
「そういうわけで今日はお休みしますので、一人分キャンセルでお願いします」
決まってこれで終わる報告に、いちいちキー!と腹を立てなければならない。
明日のことは誰にもわからないので
次は自分がドタキャンする事態になるかもしれない。
それでも、“悲しいお知らせ”は違うだろ…そう思ってしまう。
これを何回かやられると
今まで、一度としてこのようなことが無かったマミちゃんとモンちゃんが
輝いて見えるというものだ。
マミちゃんは自分の親戚の店で女子会をやる時、予約係を交代してくれるし
モンちゃんは鎖骨が折れて日が浅くても来た。
彼女らも私と同じく商売人の娘なので、そこのところが分かり合えているように思う。
ともあれ今回の慰労会、長年の勘によれば、どうも悪い予感がする。
コース料理を頼んでおいて、ドタキャンは勘弁してもらいたい。
6人と言われたんだから6人で予約するしかないが
欠員が出るなら早目に連絡してくれれば…そう祈る私だった。
そして久しぶりの女子会が明日に迫った午後、ユリちゃんから電話があった。
「ミクちゃん(兄嫁さんの娘)が行けなくなったので、一人減らしてください。
それと来月、料理をしていただくのは5日になります」
話は早くも別件に移っとるし。
やっぱりね。
このメンバーには、無理があった。
酒好きのユリちゃんと兄嫁さんは、ミクちゃんに送迎させようとしたに違いない。
しかしミクちゃんは、それに納得しなかった。
説得を続けるも翻らないので、前日のキャンセルとなったのだ。
彼女らのこういう状況、今までに何度も見ているから間違いない。
が、目に入れても痛くない姪っ子について
よろしくないことをしゃべるわけにいかないユリちゃんは
事務的にサラッと流したと思われる。
ということでミクちゃんは欠席し、誰もミクちゃんのことには触れないまま
それなりに楽しい慰労会となった。
本当に久々のこってり料理は、美味しかった。
料理の一部
支払いの時、モクネン君からの金一封が1万円
祭りの実行委員会からの補助金が2万円で、合計3万円が出ていたことを知る。
税込6千円で飲み放題のコースだったため、支払いは5人でちょうど3万円ぴったり。
自腹で払う必要が無かったのは良かったのかもしれないが、タダ飯ほど恐ろしいものは無い。
我々は、ますますの労働を望まれるだろう。
こういうお金を飲み食いに使ってしまわず、コツコツ貯めれば
台所にエアコンが設置できるんじゃないのか…
暑い夏を前に、つい考えてしまう私だった。
コメント欄でReiさんが、打ち上げの話を楽しみにしていると言ってくださったので
そのお気持ちに甘え、お話しさせていただこうと思う。
さて、慰労会のメンバーはユリちゃん、彼女の兄嫁さんとその娘
そしていつものマミちゃん、モンちゃん、私の合計6人。
ユリちゃんのご主人モクネン君から、我々料理番に金一封が出たということで
さっそくの女子会である。
兄嫁さん母娘は、初めての参加。
以前から我々の集まりに参加したいと言っていた兄嫁さんはともかく
娘のミクちゃんも来ると聞いて、「ホントかよ?」と思ったものだ。
若い娘がオバさんたちに混じって飲み食いなんて、何が楽しかろう。
ともあれ女子会の場所はユリちゃんの強い希望により、町内の小洒落たレストラン。
彼女の大好きな、こってりした横文字料理を出す店だ。
マミちゃん、モンちゃん、私は和食希望だけど
モクネン君からお金が出ているからには、ユリちゃんに従わざるを得ない。
同級生の女子会では、ほとんど私が予約係を引き受ける。
予約係だの幹事だのは、今まで数えきれないほどやってきたので慣れているが
この女子会に限っては、実のところイヤ。
たいていのことは受け入れ、楽しめるかどうかわからないけど
できるだけ楽しみたいという主義の私にも、嫌なことはあるのだ。
が、私以外は皆、現役で働いているので忙しい。
誰もやらないので私がやるしかなく、それが定着してしまった。
この女子会で予約係をするのが何で嫌かというと、プレッシャーとの戦いだから。
今までに何度か、やられているのだ。
何をって、ドタキャンだわさ。
だから気の小さい!私は、当日まで気が抜けない。
いっそ大人数ならどうってことないが、5〜6人という中途半端な人数だと
商売人のサガか、つい店側の迷惑を考えてしまう。
都会ならいざ知らず、我々が使うのは田舎の小店だ。
テーブルセッティングや仕入れの都合など
こっちが考えなくていいようなことまで、つい案じてしまうので
人数変更の電話をするより、欠席した人の分を自腹で払い
皆で食べてしまう方がよっぽど気が楽だ。
しかしそうすると他のメンバーが、騒ぐか引くのは明白。
私がこういうことについて異様にうるさいと知られたら
今後の付き合いに差し支えるので我慢している。
急な欠席の連絡に「了解!」で軽く済ませる私だが、心の方はメラメラなんじゃ。
で、ドタキャンだけど、これをやるのはけいちゃんとユリちゃん。
けいちゃんの方は人の世話をしたことが無いので、ドタキャンの迷惑を知らない。
「急に娘が来ることになったので、今夜は行けなくなりました」
「親の用事で…」、「今、姉が来ていて…」
家族の理由でいとも簡単に欠席するため、いつもヒヤヒヤしていたが
彼女は横浜へ行ってしまったので、もう心配は無い。
ユリちゃんの方はお寺の嫁だから、人の世話はプロみたいなもの。
だから友だち関係の集まりでは、あえて世話めいたことを避けるフシがある。
それはいいけどこの人、突発的な怪我が多いのだ。
「腕をガラスで切って縫ったから、車のハンドルが持てない」
「転んで右足を捻挫したので、今日はアクセルが踏めそうもない」
欠席の理由は壮絶である。
彼女だけは遠い市外在住なので、タクシーというわけにはいくまいし
何しろ怪我なんだから、ドタキャンを責めるつもりなど到底ありはしない。
しかし気位の高い選民なので、LINEで理由を述べる口上が気に食わん。
それはいつも、「悲しいお知らせがあります」で始まる。
事件?の状況説明、家族の冷たい反応を訴える話が長々と続いた後
「そういうわけで今日はお休みしますので、一人分キャンセルでお願いします」
決まってこれで終わる報告に、いちいちキー!と腹を立てなければならない。
明日のことは誰にもわからないので
次は自分がドタキャンする事態になるかもしれない。
それでも、“悲しいお知らせ”は違うだろ…そう思ってしまう。
これを何回かやられると
今まで、一度としてこのようなことが無かったマミちゃんとモンちゃんが
輝いて見えるというものだ。
マミちゃんは自分の親戚の店で女子会をやる時、予約係を交代してくれるし
モンちゃんは鎖骨が折れて日が浅くても来た。
彼女らも私と同じく商売人の娘なので、そこのところが分かり合えているように思う。
ともあれ今回の慰労会、長年の勘によれば、どうも悪い予感がする。
コース料理を頼んでおいて、ドタキャンは勘弁してもらいたい。
6人と言われたんだから6人で予約するしかないが
欠員が出るなら早目に連絡してくれれば…そう祈る私だった。
そして久しぶりの女子会が明日に迫った午後、ユリちゃんから電話があった。
「ミクちゃん(兄嫁さんの娘)が行けなくなったので、一人減らしてください。
それと来月、料理をしていただくのは5日になります」
話は早くも別件に移っとるし。
やっぱりね。
このメンバーには、無理があった。
酒好きのユリちゃんと兄嫁さんは、ミクちゃんに送迎させようとしたに違いない。
しかしミクちゃんは、それに納得しなかった。
説得を続けるも翻らないので、前日のキャンセルとなったのだ。
彼女らのこういう状況、今までに何度も見ているから間違いない。
が、目に入れても痛くない姪っ子について
よろしくないことをしゃべるわけにいかないユリちゃんは
事務的にサラッと流したと思われる。
ということでミクちゃんは欠席し、誰もミクちゃんのことには触れないまま
それなりに楽しい慰労会となった。
本当に久々のこってり料理は、美味しかった。
料理の一部
支払いの時、モクネン君からの金一封が1万円
祭りの実行委員会からの補助金が2万円で、合計3万円が出ていたことを知る。
税込6千円で飲み放題のコースだったため、支払いは5人でちょうど3万円ぴったり。
自腹で払う必要が無かったのは良かったのかもしれないが、タダ飯ほど恐ろしいものは無い。
我々は、ますますの労働を望まれるだろう。
こういうお金を飲み食いに使ってしまわず、コツコツ貯めれば
台所にエアコンが設置できるんじゃないのか…
暑い夏を前に、つい考えてしまう私だった。