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昔の話で恐縮であるが
結婚にあたり、3人のおかたからアプローチがあった。
モテた…ということではない。
いにしえの田舎町では、恋愛はもとより
親しいというだけでも結婚が前提となり
現在の世情とは、少しニュアンスが違うと思われる。
そういう時代であった。
たいていのことは“時代”ですませられる、いい年齢になったもんだ。
その中の一人は、まだ学生であった。
穏やかで良い人だが、恋愛感情は湧かない。
しかも名字がちょっとイヤ…。
もう一人は消防士。
これも名字がかなりイヤ…。
しかもしかも!農家の長男!
うちのルーツはどこを掘っても稲作農家だ。
農家の嫁がどれほど厳しいものか、よ~く知っている。
改善されつつあるとはいえ、長い歴史を完全に覆すのは難しい。
最後の一人は…言わずと知れた我が夫。
これは簡単明瞭で、好きな名字であった。
我が家と同じ自営なのも、安心感があった。
君がいないと死ぬ…と言う。
あまりの情熱に恐れをなして、一度断わったら
ものが食べられなくなって寝込みやがった。
死んでも構わない…いやむしろ、その時死んでもらっておけば
あまたの女人を苦しめて罪を重ねることもなかったであろう。
しかし、そこへ出て来たのがヤツの母親。
私と両親に「なんとか付き合ってやって欲しい…」と言う。
それで情にほだされ結婚したのか…というと、そうではない。
「バカだからよしたほうがいい」
と止める家族をふりきり、私は自分の意思でヤツに決めた。
決定打は…
「プラッシー」じゃ。
昔、お米屋さんだけで販売していたあのオレンジジュース。
何が嬉しいといって、ヤツの家に行くと
プラッシーが飲み放題なのだ。
農家出身の我が家は、米屋とつきあいがなく
その上清涼飲料水のたぐいは極力避ける主義だったので
プラッシーは夢の飲み物であった。
プラッシーの次は、キリンレモン!
どっちもケース買いして、たんまり冷やしてある。
結婚したら毎日飲める…と思った大バカ者の私であった。
年月は経過し、学生君はいまや花のお江戸でテレビマン。
消防士君は、市役所のエライさんになった。
どちらも良い妻をめとり、幸せに暮らしているという。
プラッシーなんかに魅せられるような愚か者と
結婚しなかったからにちがいない。
今、プラッシーはスーパーで普通に売られている。
なにげに腹立たしい。
結婚にあたり、3人のおかたからアプローチがあった。
モテた…ということではない。
いにしえの田舎町では、恋愛はもとより
親しいというだけでも結婚が前提となり
現在の世情とは、少しニュアンスが違うと思われる。
そういう時代であった。
たいていのことは“時代”ですませられる、いい年齢になったもんだ。
その中の一人は、まだ学生であった。
穏やかで良い人だが、恋愛感情は湧かない。
しかも名字がちょっとイヤ…。
もう一人は消防士。
これも名字がかなりイヤ…。
しかもしかも!農家の長男!
うちのルーツはどこを掘っても稲作農家だ。
農家の嫁がどれほど厳しいものか、よ~く知っている。
改善されつつあるとはいえ、長い歴史を完全に覆すのは難しい。
最後の一人は…言わずと知れた我が夫。
これは簡単明瞭で、好きな名字であった。
我が家と同じ自営なのも、安心感があった。
君がいないと死ぬ…と言う。
あまりの情熱に恐れをなして、一度断わったら
ものが食べられなくなって寝込みやがった。
死んでも構わない…いやむしろ、その時死んでもらっておけば
あまたの女人を苦しめて罪を重ねることもなかったであろう。
しかし、そこへ出て来たのがヤツの母親。
私と両親に「なんとか付き合ってやって欲しい…」と言う。
それで情にほだされ結婚したのか…というと、そうではない。
「バカだからよしたほうがいい」
と止める家族をふりきり、私は自分の意思でヤツに決めた。
決定打は…
「プラッシー」じゃ。
昔、お米屋さんだけで販売していたあのオレンジジュース。
何が嬉しいといって、ヤツの家に行くと
プラッシーが飲み放題なのだ。
農家出身の我が家は、米屋とつきあいがなく
その上清涼飲料水のたぐいは極力避ける主義だったので
プラッシーは夢の飲み物であった。
プラッシーの次は、キリンレモン!
どっちもケース買いして、たんまり冷やしてある。
結婚したら毎日飲める…と思った大バカ者の私であった。
年月は経過し、学生君はいまや花のお江戸でテレビマン。
消防士君は、市役所のエライさんになった。
どちらも良い妻をめとり、幸せに暮らしているという。
プラッシーなんかに魅せられるような愚か者と
結婚しなかったからにちがいない。
今、プラッシーはスーパーで普通に売られている。
なにげに腹立たしい。
まだ脳ミソが全快してないんです。
後ほどコメントします。
しかも!結婚前から家族にバカだと見抜かれていただなんて・・・( ̄  ̄;)
それでも当時は、ホントに大好きだったんですね!
でも、寝込むほど好きになってもらえたら考えちゃうよね(^^;
見捨てられないし、情に厚いみりこんさんを
見抜いてたのかもしれないですね!(^-^)フフ
人生で初めて聞いたんですが
私も
『君がいないと死ぬ』なんて言われてみたいなぁ
相当魅惑的なんですね!…ウソウソ
みりこんさんも好きだったんですね?顔と名字が(笑)
反対されればされるほど燃えるし?
熱烈に求められたなんて羨ましいです!
私は若気の至りで自分から持っていきましたから~
同時に ” 愛のスコール ” とかも好きだった~
きゃっ! みりこんさんモテモテじゃん!
選択肢が多いと 「こっちを選んどけば・・・」 って
空想の世界がたくさん広がるね~
私は・・・分岐点がありません
早く元気になってね!
つきつめれば、こんなもんです(笑)
バカ…見抜かれてましたね(笑)
こっちは「よく知らないのに何がわかる」
って気分でしたが、年を取ったらよ~くわかります。
腐ったリンゴは、みなまで食べなくても
見ただけでわかりますもんね。
ただのオレンジジュースです(汗)
お米屋さんにしか売ってないことが魅惑だったのかも。
先日久しぶりに飲んだら、昔より酸っぱくなっている
ように思いました。
死ぬ…と実際言われてみ?
気色悪いから(笑)
そっか~。若いモンは知らないのだな…。
熱烈に 求愛されて 結婚し
釣られたサカナが エサを調達
ほ~っほっほ。
なぜかスーパーや量販店でなく、町の小さな
駄菓子屋さんにあります。
時々買ってます。
プラッシーは、その昔、我が町のはずれに製造工場があり
それでこの辺では多く出回っていたのかもしれません。
分岐点…多分、どれを選択しても結果は同じだと思います!
でも「空想の世界が広がる」というきょんさんの考え
すごく好きです♪