「利益とは、それがなければいかなる責任も果たせず、よき雇用者にも、よき市民にも、よき隣人にもなれないというものである。」
利益とは創造価値の分配システムの乗り物にすぎない。上流は当然剰余価値だろう。 . . . 本文を読む
「私は、仕事を楽しんでいない組織のコンサルティングを引き受けない。仕事が好きで、かつ楽観的であれば、それだけで組織の空気は違ってくる。」
仕事が好きというのは、組織にとっていいことなのかな。
嫌いじゃないが、よくわからない。
苦虫をつぶしている社長の顔はみたくないだろう。
社長の顔を見ないで済む組織はやりやすいだろう。
だが時々思う。自分がコンサルタントで今のこの会社に助言するとしたら、何を言 . . . 本文を読む
「私は、ベルディが八〇歳で歌劇『ファルスタッフ』を作曲したときの「私は完全を求めてきた。だからこそ挑戦する責任があった」という言葉を忘れたことはない。」
ほんとにこんなことドラッカーが言ったのか?
完全主義者だったの?
コメントのしようがない。 . . . 本文を読む
「危険や弱みが機会の存在を教える。それらを機会に転化するとき、異常な成果が得られる。時には、そのような転化はマネジメントの姿勢だけでもたらされる。」
私にもそういう経験がある。
弱みを機会に転化するというのは、ベンチャーではよくある話。大手がベンチャー提案をなぜやれないか、提案を断られた時はとてもがっかりするが、よく考えてみれば、それが参入障壁でもあるのだから前向きに考えなきゃ。 . . . 本文を読む
「情報型組織が成立する条件は、全員が情報に責任をもつことである。」
研究組織は、ことに注意するべき。
結論だけでなく、結論の品質を保証するものの方が重要な時がある。特にコントロール。
<全員が>ということをどう保障するか。ドラッカーは何も言ってない。
. . . 本文を読む
「事実シュンペーターの経済学においては、問題は、利益は十分である。未来のコスト、企業存続のコスト、創造的破壊のコストを賄うのに十分な資本形成を行っているかである。」
これは、守 破 離に相当する。
シュンペーターは虚無主義と思う。社会には目的がある。私は好きではない。
志あるベンチャーといえども当面のコストだけでいっぱいいっぱい。
創造的破壊のコストを知恵で最小化しよう。
ご参考
htt . . . 本文を読む
「イノベーションにかかわる仕事、とくに事業、製品、サービスの開発を目的とする仕事は、既存事業の現場のマネジメントではなく、イノベーション担当の役員のもとにおかなければならない。」
イノベーション担当の役員、通常は社長とかCTOでしょうね。既存事業の現場のマネジメントではできないことをはっきりと認識しなさいということ。
自己否定につながる仕事はしたがらないのが普通。だから分社化も時には必要になる。 . . . 本文を読む
「最も簡単にかつ効果的に生産性を向上させる方法は、
1.仕事を定義し直すこと。
2.やる必要のない仕事をやめること。」
生産性とは要するに<早く仕入れて早く売る>ということ。逆にいえば
このサイクルに足もとの経営資源が貢献できているかどうかということを見直すことが事業の定義といえる。
社是のような抽象的トップダウンを事業定義というのではない。
資金が回転しているかどうか事業の管理をする場合も定 . . . 本文を読む
「プロにとっての最大の責任は、二五〇〇年前のギリシャの名医、ヒポクラテスの誓いの中にはっきり示されている。「知りながら害をなすな」である。」
「知りながら害をなすな」ヒポクラテスの誓いにこいうのがあるとは知らなかった。
専門家の職業意識全般に拡張するべき基本的原則。ここが崩れるとトヨタのように時間差でつけがまわってくる。
今起こっていないからといって危機は無いとは保証できない。
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「知識は仕事に適用されて富の源泉となる。そこに企業の機能がある。」
企業の機能とドラッカーが言うときは、超過利潤を産み出す機能ではなく、社会に知識を永続可能な知識として定着させる役割のことを言っている。知識は大学に貯蔵するものでも、個人の記憶でもない。<富の船>に載せてはじめて人類社会の永続の役に立つ。
Wikipediaができたとて、仕事に適応させなければ富の船に積み込むことができない。 . . . 本文を読む