わかりやすい反応

本日の天気はと

一得二両損。

最近のグルーポンにまつわる一連の問題をみてると、ついついそんな造語を編み出された方に共感を覚えてしまいます。

中小零細の店舗にしてみれば、半額以上のクーポン＋通常料金の2～3割マージンをもってかれたら、そりゃぁコスト的な対策を考えざるを得ないときだって出てくる。

チェック体制云々よりも、対象を広げすぎているところにムリが生じているような印象を受けます。

ないところから絞りあげる。

そんなん、貧困ビジネスとなんら変わらんような気がするのです。

と、ふと、われわれの不動産鑑定業界もそうやったなー、とね、思っちゃいました。

先般も某公的機関の方とお話をしている際、

「なんででしょうねぇ？あんな安値で落してたら、採算合わないでしょう？不思議ですよぉ。」

と言われ、

「そうですね。ホント、不思議です。」

としか言い樣がございませんでした。

幸せすぎなくてもイイんで、普通に暮らせる仕事相応分のみ頂戴できればいいハズなんですが、なんでだかねぇ。そこまではいただけない。

完全につぶし合ってるような、東京はそんな雰囲気で満ち溢れております。

先週も「必要とする御客樣との橋渡しの御手伝い」とかなんとか営業の電話を掛けてこられた方がいらっしゃいましたが、それとて勿論フリーじゃないし、ウチなんてちっぽけなところがそんなところにカネをかけてやってく余裕なんてあるハズがない。

でも、彼らにしてみれば

「カネさえ入れば対象なんてなんだってヨイ」

ワケで、なんだかなー、完全に足元みられとるよ、と感じました。

特に、我々は信用商売なんで、なんでもかんでもやりゃぁイイって類の業種じゃないところ、ムリクリな大幅割引とか狙いの不明な顧客誘引っちゅーのは、我々自身と顧客との長期的な信頼関係を破壊する結果に結びつきかねません。

わかりやすい反応ではあるけれど、使える人を、そして、使う人も、判断を間違っちゃいけないんだなと思います。

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