若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

プロとは

2012-01-15 10:13:37 | 日々雑多

カメラマンをするようになって数年間、「仕事なんだから、プロなんだから。」と、いつもいかに冷静であるかということに心を砕いていました。

 

昨日の結婚式は、とても感動的なものでした。会場中からすすり泣きが聞こえました。でも、そんな涙の様子もカメラに納めなくてはいけないのがカメラマンの仕事です。泣いている場合ではありませんし、出来ればそっとしておいてあげたいと思いながらも、心を鬼にしてレンズを向けることもあります。正しいのか間違っているのか正直分からなくなる時もあるけど、人の記憶ってどうしても薄れていくものだから、やっぱり高いお金をかけてプロに依頼してくださった以上、「目に見えるものとして残して」あげたいという思いで、撮っています。だから、私は泣くべきじゃない、と必死で耐える努力をしていました。

 

昨日の披露宴。流れ全般を仕切っているホテルマンさんが、号泣していました。私の一番尊敬しているカメラマンが、何回も目をこすりながら撮影していました。それを見て、「いいよ、泣いても。」と思いました。それで仕事がおろそかになるのは論外だけど、結婚式って、冷静に滞りなく済めばいい、っていう「ショー」じゃないと思うから、気持ち入っちゃってて、全然いいんじゃないかなって。

 

さ、今日も午後から結婚式の撮影です。気持ち入れて、ガッツリ頑張ります。