飲み会や打ち上げで撮影した何気ない写真を、私は頑固に紙焼き写真で配っています。それは、「写真紙焼き推進運動家」の配偶者を持っているから、というのもありますが、未来の面白さの確率が高いな、という期待があるからです。
例えば。
10年前に亡くなったおばあちゃんと、5年前に死んじゃったペットの犬が戯れている、15年前に撮った写真があったとします。
A.その写真のデータがフロッピーに保存されてるのは覚えている。捨てはしない。
B.その写真がおばあちゃんの裁縫箱に入っていた。10年経った今日、裁縫箱を整理しようと開けてみたら、ふいに出てきた。
ね、紙焼き写真の方が、よくない?
そんな訳で、頑固に紙焼き写真を配るわたしを、「時代遅れやねぇ。」って顔で見ないで、嬉しそうに受け取ってください。んで、楽譜や今読んでいる本にでも挟んで、仕舞い込んじゃって。そして、いつか、またその歌をうたうとき、その本を読もうかな、と手にとったとき、その写真を見て、「きゃー、私も〇〇ちゃんも、若っ!」などと、楽しんでもらえたら、本望なのです。