中学・高校生という大事な時期に本を手放していた私は、20代になってから読書という世界に再び足を踏み入れました(親や先生方のおかげで幼稚園のころに「本を読む」という体質自体は与えられていたので、容易にその世界に戻ることができました、感謝)。その割には(いや、だからこそ、か)「これぞ、私の一冊!」という本がそれほどハッキリしている訳でもなく、ライトな読書家だと思います。
実は今月に入って偶然手にとった2冊がとても良くて、ココロがじんわり温かい秋になっています。こういう本との出会いって、本当に嬉しい。「うっうっ」と泣いちゃうんじゃなくて、気付いてみたらはらはらと涙が落ちていて、自分で「へ?泣いてる、あたし?」と驚くような本でした。途中から読むのが勿体なくなっちゃった本、久しぶりだったなぁー。
不惑といわれる40代ももう後半。やっと本屋さんの巨大な棚から、「わたしの好きな本」を選ぶ能力が身についてきたのかな、とこれからの自分がとても楽しみになってきました。
好きな本って人やタイミングによりけりだから、「オススメ」って訳じゃないけど、一応気になる方もいるかもしれないから作家さんとタイトルは記しておきますね♪ 因みに私は帯に「絶対泣ける!」などと謳っている本は大抵「はい、読了」と冷静に終えるタイプなので、感動巨編系ではないですよ。
阿川弘之著 「カレーライスの唄」
柚木麻子著 「本屋さんのダイアナ」