「さっき綱引きの写真で主役だった子が、リレーのアンカーかぁ。どっちを掲載するかなぁ。うーん。」
とか、
「このアタック、かっこいいけど、どうだろうなー?こっちのサーブの顔のほうがかわいいから、本人はこっちがいいかもなー。」
とか、
パソコンを睨み付けて、写真を選んでいるとき、私は今までの人生では経験したことのなかった集中力をもって、仕事をしています(今まで仕事でお世話になった皆さん、ごめんなさい)。そんなときは、ゴハンを食べるのも面倒くさいし、家事なんてもっての外。洗濯機が、「ぴーぴーぴー!洗い終わりましたけどーーー!」と呼んでいるのに気付いても、聞こえないふり。いい具合に熟成してしまって、もう一度洗い直し・・・なんてことも。その集中力は一度途切れると、再燃させるのにちょっとした体力と気力が必要なので、出来ればノッているときは、仕事をし続けたいタイプです。
が、一人で店番(留守番)しつつ、超集中状態に入っているときに限ってこういう電話がかかってきます。
「ナントカカントカセンターです!お売りいただける中古車ありませんかっ?」
「博多のナントカカントカです!おいしい明太子はいかがですか?」
うーー。
「あー、ちょうどよかった!売りたい車が2台あるんですー。お願いしちゃおうかなー。」
「明太子、いいねー。1キロ送っていただきまひょ。」
そんな人、世の中にいるのかなぁ?
「いいえ、結構です。」
と短く答えて、むなしくダラダラ休憩時間に突入してしまう、意志の弱い若女将なのでした。