若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

青年の主張

2009-10-12 10:55:43 | マツモト写真
週末は、卒業アルバムを作っている中学校の文化祭でした。

体育館では、合唱部や吹奏楽部の演奏、英語スピーチ、様々な研究発表などが行われました(合唱部、上手だったなー。素直な発声がとてもキレイで)。その中で、途中から撮影を忘れて聞き入ってしまったのは、生徒会長さんによる『青年の主張』。

ハツラツとしたその生徒会長さんは、大人の私から見ても「そりゃあ、人気者だろうな」と納得するかわいい女の子です。澄んだ声でハキハキと主張が進みました。でも内容は意外なことに、本音を言えない悩み、のような感じ。「ふぅん」と彼女の撮影を終えても、別会場へ行かずに主張を聞いてみることにしました。

自分は部活のキャプテンをしていたけど、嫌われるのが怖くてきちんと後輩などに注意が出来なかったコトなどを例に挙げて、本音が言えないことを悔やみ、今後はきちんと自分の考えを表に出したいと言っています。でも、それだけではなく、大切なのは両面だと思う、と主張は続きます。

本音を言うことも大切、でも時には自分のコトバによって傷つく人がいないかを考えて、自分の希望とは違うことを言うことも大切だと思うと、彼女は言ったのです。大人の言葉にすると、それは『本音と建前』というような、ちょっとズルい感じに聞こえてしまうけど、15歳の彼女が真っ直ぐ前を見て語る中には、そのズルさは存在しない。一生懸命、人とのコミュニケーションについて考えている(悩んでいる)姿に感動を覚えました。

きっと、とても素敵な女性になるだろうな。そんな彼女にとっても、卒業アルバムの文化祭ページが思い出の大事な1ページになるように、私も一生懸命作ります。


いいタオル

2009-10-10 15:52:10 | 日々雑多
お風呂に入るときの、いいタオル。それは、適度に薄くて吸水力のよいタオル達です。特に私のお気に入りは、店に定期的にモップを届けてくれる業者さんの名入りタオルと、撮影のお客様である海苔屋さんが下さった年賀タオル、撮影中にどうしても必要で100円ショップで購入したタオルの3本です。

昔みたドラマで、「女が名入りタオルを洗い髪に巻くようになったら、もうおしまい」という台詞を聞きました。そのときは「ふーん」と思っていましたが、最近その台詞がよく頭をよぎります。でも~、頭にキュッて巻けるあの柔らかい薄さが絶妙で、ふわふわの花柄高級(っぽい)タオルだとどうも馴染まないからなぁ。

二代目はタオルに関してはそれほどこだわりはないようで、私のいいタオルに当たると、そっと戻してくれたりします。しかし、彼にも私には理解し難いこだわりがあります。それはパジャマ。私は毎日洗いたてのパジャマを着たいのですが、彼は違います。私が良かれと思って、洗濯の度に彼のパジャマを洗っていたら「あー、いい案配になってきてたのに」と残念がられてしまいました。へ?いい案配って、何が!?


生活の中のこだわりというのは、人それぞれ。自分の価値観を押し付けずに、相手の好みを尊重して「へー、そうなんだー」と受け入れて笑って流すのも、夫婦円満の小さな秘訣かな、と思ったりして。


600回目

2009-10-08 23:22:13 | 日々雑多
ブログを書き始めて2年と少し。よくまぁ、この狭い社会で生きている私がこれだけ書くことがあったなぁ、と感心します。そんな私のブログも今日で600回目の投稿だそうです(そういうことを瞬時に教えてくれるサービスにも感心してしまう)。

こんな私の日々の記録を、毎日100人以上の方が読んで下さっています。私の中で『絶対読んでくれている人』と『多分読んでくれてるのかなーっという人』を合わせても大体30人くらいにしかなりません。ということは、わたしの存じ上げない方で、読んで下さっている方がいらっしゃるはず。その方にはなかなかお礼を言う機会もないので、今日は改めて……。


いつも読んで下さっている皆さん、本当にありがとうございます。飽きっぽい大王の私が2年以上も日記を続けたのは人生の中で新記録!それも、一人でノートに向かうのではなく、誰かに語りかける気分で書いているから続いているのだと思います。

仕事や生活やテレビや音楽やインターネットやおしゃべりや食事や睡眠といった日常の中で奪われてしまいがちな、自分だけと向き合う時間。もしかしたら、このブログを書く時間だけが、そんな時間なのかもしれません。


時にはちょっとマジメに、時にはとことんアホなことを書いていきますので、これからも宜しくお願い致します!

花柄の傘

2009-10-07 16:41:44 | 日々雑多
これだけ雨が続くとヘコみます。週末に一日晴れましたが、その日は終日撮影だったので、その恩恵は受けられず、洗濯物と比例して私のうっぷんが溜まっていくような気がします。う~、太陽が見たい。


私は普段あまり、女らしい色柄(ピンクや花柄など)を好んで身に着けませんが、私の傘はチューリップみたいな形で、ピンクとブルーの花がびっちり描かれた超女っぽい傘です。それは、OLになったときの初任給で購入した傘。学生時代に使っていた傘があまりにもスーツに合わないので、これはいかんと買いに行き、一目で妙に気に入って決めたものです。割とイイものだったらしく、20年近く経った今も立派に現役です。


でも、最近はスーツとか着ないから、また似合わないんだ、この傘が。そんなコトも少し私をイライラさせる原因のひとつになったりします。


そんなこんなで、うだうだうだうだ文句を言っていたら、二代目が

「そうかなぁ。僕は雨の方が仕事にやる気が出るね。晴れていると、草原でピクニックして、歌をうたいたくなるからね。」


えー…っと、そんなハッピー野郎みたいな状態の二代目を一度も拝見したことがありませんが。

髪型オーダー

2009-10-06 11:07:59 | 日々雑多
お客様の晴れのお席にお邪魔することの多いこの季節。カメラマンがボサボサ髪では申し訳ないと、美容院に行ってきました。私は短いクセに髪型を変えるのが好きです(美容院に行ったのに、誰にも気付かれないと勿体無いことをしたような気がしてしまうのは、貧乏性か?)。

今回は是非、試してみたい髪型がありました。

我が家のトイレには、映画『パルプ・フィクション』の大きなポスターがあり、超色っぽい目つき&衣装で寝っころがり、だるそうにタバコを吸っているユマ・サーマンと毎日何度も向き合っています。そして、その髪型は何ともいえずカッコイイ。いつかやってみたいものだと思っていました。

また、女優の宮崎あおいさんの昨今の髪型も同じ感じ。どんな服装にも馴染みそうなその髪形に、今回は挑戦してみることにしました。

とはいえ、美容師さんに「パルプ・フィクションのユマ・サーマンみたいに」と言っても多分通じない。「宮崎あおいさんが、オリンパス『PEN』のCMでしている髪型にしてください」と言うのは、あまりにも恥ずかしい(やっぱりそこは年齢を考えると、『おいっっっ!』という美容師さんの心の叫び的突込みが怖過ぎる)。


結局、美容師さんには小さな声で「あのー、鳩山総理の奥さんみたいな髪型にしてください」とお願いしました。これもこれで、結構恥ずかしかったけど。



新入り

2009-10-03 18:25:21 | マツモト写真
金曜日に新しいカメラが届きました。10月2日新発売のカメラ、数日前にネットで予約した二代目はわくわくと待っていたようでした(そんな高価なモノまでネットで買う時代だよ)。

金曜日の夜は、合唱の練習日です。大抵は仕事をして待っている二代目ですが、時々時間があると映画を観たりして、彼なりの自由時間を過ごしているようです。昨夜は、私が出掛けるとき、スタジオでカメラの箱をオープンし、座り込んでいました。

3時間後。予想通り、二代目はスタジオの全く同じ位置で愛おしそうにカメラをいじっていました。「色々新しい機能があるんだよー。覚えられないよー。」と嬉しそうに。

明日は、結婚式の撮影があります。なんと、そのおニューカメラは私が使わせていただけるそうです。腕が悪い分、より良い道具のチカラをお借りするという訳です。でも、デビュー撮影は少し荷が重く、「落としたりしたら大変じゃん」と少し抵抗すると、二代目がバッサリ一言。

「どんなカメラでも、落としたりしてはいけません」

……ごもっとも!

Please help me!

2009-10-02 10:36:35 | 日々雑多
バナナケーキから久しぶりにハワイのことを思い出し、ハワイの旅といえば忘れられないもう一つの事柄を思い出しました。

ホームステイ・キャンプを終え、最終日のみワイキキのホテルに宿泊しました。まだ親以外との旅行すら殆ど経験のない私。ホテルの『オートロック』という機能に慣れていませんでした。ビーチから戻ってきて、シャワーを浴びて集合ね、とそれぞれの部屋に分かれた後、ふっと何かを思い出して私は隣室の友人を訪ねました。

もう分かりますね。鍵を持たずにドアを閉めてしまったのでした。友人はすべてシャワーを浴びていて助けてくれない。フロントに行って、この事態を説明して鍵を開けてもらわなくてはならない。しかも、私は水着姿!!

泣いていても仕方ないので、フロントに行き、助けを求めました。多分、『Please help me!』とか必死な顔で言ったんだろうなー。

……とはいえ、フロントのおじさんは水着で半泣きのアジア人の叫びをすぐさま理解してくれて、部屋を開けてくれたのでした。


海外旅行というのは、時に試練です(そこがまた魅力なんだけど!)。

バナナケーキ

2009-10-01 10:29:38 | 日々雑多
ピアニストの先生から、プリンのお返しに、とお手製バナナケーキを頂きました(発展過程のプリンを味見していただいただけなのに……)。バナナに微かなシナモンの香り……。高校生のときにホームステイした家のバナナケーキを思い出しました。


迷った末に、思い切って参加したYMCA主催のハワイキャンプ。とにかく、英語が大嫌い=成績も悪かった私にとって、それはかなり怖い挑戦でした。

1週間の行程の中、半分がホームステイで、半分が地元YMCAメンバーとの合同キャンプ。ハーゲンダッツのクッキー&クリームにどれほど私が感動しているのか、キャンプ場の星空がどんなに日本の空とは違うのか、そしてホストマザーの焼いてくれたバナナケーキがどんなに美味しいのか、伝えられない自分が本当に悔しくて、「絶対!絶対!英語が話せるようになるんだっ」と強く決意したのを覚えています(その後私は英語を猛勉強。成績もぐぅーんとアップしました。たーんじゅん)。

日本へ帰る日。思いがけず空港まで見送りに来てくれたホストマザーが、「Naomiがこのケーキをとても喜んでくれていたようだから」と一本バナナケーキを焼いてきてくれました。全然伝わらなかったと思っていた私の絶賛が、表情だけで通じたんだ~、とボロボロ涙が出てきたのを鮮明に覚えています。


バナナケーキはそんな青春の味です。