狂人の頭の中

爺ネタ
時事ネタ
哲学?
倫理?ってなに??の時代に一言申す!?

狂人の頭の中 「終戦の日に向けて『戦艦大和に見る日本海軍』について考える」のこころだぁ~

2020-08-10 03:03:57 | 狂人の頭の中
BS TBSだったかな、「戦艦 大和」を特集してやっておりました。
途中から見たのですがひたすらに賛美しているところに違和感を感じた。
武蔵や大和が建造された時期には、世界の海戦は戦闘機を中心とする戦闘に
変わっており、巨大戦艦の時代はすでに終わっていたといわれております。
資源が無い日本が身を削って作った巨大戦艦。
装甲も並外れて厚く、魚雷などで横っ腹をやられても自動排水というのが
採用されて戦艦としては最先端を行っていた。
巨大戦艦に憧れる気持ちはわかりますが、注ぎ込んだ資材で何機の航空母艦と
戦闘機が作れたかと思うと、どちらが現実に即していたのかと考えさせられる。

日本海軍と言えば「山本五十六」という名前を思い出す方も多いだろうと思う。
今の大方の見方を顕著に表す言葉として「陸軍は空想家、海軍は現実家」といわれる。
しかし、最後には陸海軍共に「空想家」になってしまった。
山本五十六は「真珠湾攻撃」前に「一年は暴れて見せます」といったと言われている。
この言葉の裏側には「一年経ってメドが立たなければ敗戦する」ということだ。
しかし現実は厳しかったようで1942年5月に行われた「珊瑚海海戦」あたりから
戦況は連合国軍側に有利になっていくところをみると、旧日本軍は半年足らずしか
優位を保てなったということである。
話を端折るようだが終戦となる1945年8月15日まで日本は負け続けることとなる。

話は横道に逸れますが、旧日本軍が大陸に乗り出して戦線を拡大していく途中まで
軍隊の装備品は第二次世界大戦前の日露戦争当時のものを使っていた。
戦争を始める前からこんな事だから、満州事変がいかに突発的非可逆的な
アクシデントであったかを物語っていると言えよう。
このことには旧日本軍参謀、参謀本部という存在が大きなネックとなって
泥沼の大陸戦争へはまっていく大きな要因となることも現在では明らかになっている。

一言でいってしまえば、「身の程を知らずに風呂敷を広げすぎた」このことに尽きる。