「私が持っている遺物」の今回は、石斧(せきふ)の話題です。
以下の14点は、同じ場所から出土したものとは限りません。そのため、
地表で採集した遺物は学術的に信憑性がなくなってしまいます。しかし、
個々の石斧は、機能的で芸術品そのもの!と、いつも感心していました。
これらは、石を打ち欠いただけの石器=「打製石器」でなく、更に磨き上げた
石器=磨製石器です。非常に見事に磨き上げられ、刃先も鋭く、文化度の高
さが推察できます。これらは、柄を付けて石斧として使ったり、手で握っ
て使う=握斧(あくふ)=ハンドアックスとして使われていたことでしょう。
(4) 石斧
⊞ ➊石斧 厚2.0、6.7×19.3/494.0g
⊞ ➊石斧 厚1.7、6.1×16.5/310g
⊞ ❸石斧 厚2.3、4.1×15.3/267.5g
⊞ ➊石斧 厚1.5、4.8×114.2/201.5g
⊞ ❺石斧 厚1.3、3.5×13.7/120.0g
⊞ ❻石斧 厚2.4、4.7×16.5/319.0g
⊞ ❼石斧 厚1.0、3.7×10.5/67.5g
⊞ ❽石斧 厚1.4、4.3×9.6/104.0g
⊞ ❾石斧 厚1.1、4.5×10.0/80.5g
⊞ ❿石斧 厚1.1、4.1×10.6/75.5g
⊞ ⓫石斧 厚1.3、3.2×6.8/52.5g
⊞ ⑫石斧 厚0.5、2.8×6.7/18.0g
⊞ ⓭石斧 厚2.7、3.4×11.3/187.0g
⊞ ⓮石斧 厚1.6、5.4×14.1/202.0g
人類が初めて道具として使ったのは、手で持てる適当な大きさ
の石だったことでしょう。それも手で握って使えるように加工する
ことに気づき、だんだん鋭い殺傷力の高い、しかもバランスのとれ
た洗練された形に変化したことが考えられます。材質は、硬質な硯
の原料になるような粘板岩?と思われるものが多いようです。しか
も、多くはよく研磨されていて、刃の部分が鋭く削られています。