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🅼‐28.“病気にならない生き方”(28)~「睡眠時無呼吸症候群はこの習慣で治る」から

2022-07-09 07:00:00 | 🅼医療・健康本~本要約

 第3章『この習慣が健康な体をつくる』の 「睡眠無呼吸症候群はこの習慣で治る」を要約します。



 仰向けで寝ていると、誰でも舌の根もと(舌根)が垂れ下がり、気道が狭くなる。睡眠時無呼吸症候群の人は、この「気道狭窄」が著しく、気道を一時的にふさいでしまうため息が止まってしまうのである。このことで、睡眠中に窒息して死ぬことはないが、睡眠不足になり、免疫機能や代謝機能など生命維持機能を低下させることに加え、循環器系に負担をかけるので、心臓病や脳卒中になる確率が3~4倍も増加する怖い病気である。
 この病気は、患者の7~8割は肥満な人なので、当初は肥満によって気道が狭くなることが原因でないかと思われていたが、研究の結果、肥満と睡眠時無呼吸症候群に直接の因果関係はないことがわかっている。

 睡眠時無呼吸症候群には、気道が閉塞することによって起きる「閉塞型」と、脳の呼吸中枢の活動が低下することによって起きる「中枢型」、そしてこの2種の「混合型」がある。中でも、最も患者数が多い「閉塞型」を治すには、睡眠の4~5時間前から胃に何も入れないこと。 
 人間の気管は、空気以外のものが入らないような仕組みになっている。しかし、寝る前に胃にものが入っていると、横になることでその内容物が喉まで上がってくる。すると体は、気管にその内容物が入らないように、気道を狭め、呼吸を止めてしまう。これが著しく気道が狭くなる「閉塞型」の原因だと考えている。夜寝る前に食事をとると、インシュリンが大量に分泌されるが、インシュリンは、炭水化物もタンパク質も、全て脂肪に変えてしまうため、同じ物を食べても夜遅く食べると太りやすくなることがわかっている。つまり、肥満だから睡眠時無呼吸症候群になるのでなく、寝る前に物を食べる習慣が、睡眠時無呼吸症候群の発病と肥満の原因を同時に作り出している

 食事に限らず、夜寝る前に胃にものを入れるということは「悪い習慣」である。本人は寝つきがよくなるからというが、寝ている間に呼吸が止まりやすくなるため、血液中の酸素濃度が低下してしまう。もともと動脈硬化があったり、心冠動脈の細い人にとっては、命取りになってしまう。寝る前に食事だけでなく酒まで飲むと、リスクはさらに高まる。アルコールを飲むと呼吸中枢の抑制が起こり、血中の酸素濃度がさらに減少するからである。アルコール分解エンザイムの少ない人は、アルコールが長時間血中にとどまることになるので、要注意である。
 また、よく寝れるからと子供にホットミルクを飲ませる人もいるが、これも絶対やめてほしい「悪い習慣」である。これも胃にものが入っていると逆流しやすくなり、無呼吸が起き、次に強く息を吸った時にミルクを吸い込んでしまう。これが小児喘息の原因の一つでないかと考えている。

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