第3章『この習慣が健康な体をつくる』の「運動のし過ぎは百害あって一利なし」をする要約します。
人間の体には、「血液・リンパの流れ」「胃腸の流れ」「尿の流れ」「空気の流れ」そして「気の流れ」という5つの流れがある。これが滞ることなく流れることが健康維持に絶対必要である。そして、この流れをよくする働きをもつものが「運動」である。
全身を動かすことによって、血行もリンパの流れがよくなり、全身の新陳代謝が活発になる。新陳代謝がよくなると、ボディ・エンザイムが活性化するのに必要不可欠なビタミン・ミネラルが供給されやすくなるので、エンザイムが働きやすい環境がうまれる。その結果、体の全ての機能がよくなり、健康が増進される。
しかし、運動をし過ぎると、体内にフリーラジカルが発生し、健康を害する。人間の恒常性は、何かをし過ぎると崩れてしまう。個人個人の体力や生活、精神面までも含めたうえでの最適な運動が必要である。今まであまり運動をしていない人が急に激しい運動をすると、疲れてストレスを感じるかもしれない。ストレスは、体の中で大量のフリーラジカルを生み出すので、せっかく運動しても健康効果は望めなくなる。運動の目安としては、毎日、自分のペースで3~4㎞ぐらいの距離を歩くこと。
もう一つは、暇さえあれば、目をつぶって深呼吸することである。運動のメリットの一つに、肺の空気の流れをよくすることがあげられる。空気の流れがよくなると、新鮮な空気が入って来るので、新陳代謝が活発になり血液やリンパ、胃腸の流れもよくなる。過度な運動をしなくても深呼吸を一日数十回することによって、必要な酸素を充分に取り込むことができるようになる。また、深呼吸は、副交感神経を刺激し、精神状態を安定させ、免疫機能を高める効果もある。