第3章 この習慣が健康な体をつくるの❶「還元力の強い水こそよい水の条件」と❷「やせたい人はよい水をたくさんとろう」を要約します。
❶よい水の条件は、還元力の強い水。水道水は、消毒に使われている塩素の他、発がん性物質、ダイオキシンなどが含まれている。水道水に塩素を入れて殺菌することは、酸化された水になっている。酸化とは、電子レベルで見ると、電子が離脱または取られる過程のことであるが、還元は反対で電子を受け取ること。こうした状態の水を電気的に分解して作り出したものが、「還元水」である。
水に含まれるミネラルの中で大切なのはカルシウムとマグネシウム。細胞内にカルシュウムがたまると、動脈硬化や高血圧の原因になるが、マグネシウムをバランスよくとっていると、カルシュウムが過剰にたまることを防げる。このバランスが、2:1と言われている。ちなみに水の硬度は、カルシュウム量×2.5+マグネシウム量×4.1=硬度という公式で求める。軟水;100未満、硬水;100以上。還元作用のある浄水器を購入することもおススメ。
❷ 水を飲むだけでやせれるのは、交感神経を刺激され、エネルギー代謝が活発になり、消費カロリーが増すからである。交感神経が興奮することは、アドレナリンが分泌され、それが、脂肪細胞の中にあるホルモン感受性リパーゼを活性化させる。その結果、中性脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解し、たくわえらていた脂肪を燃焼しやすい形に。ちなみに、500㏄の水を一日3回きちんと飲み続けると、カロリーの消費量は約30%増えたというデータがある。
冷た過ぎる水は、体を一気に冷やしてしまうので、下痢や体調不良のもとになる。健康な人の平熱は36.5℃前後であるが、これが1℃下がると新陳代謝は約50%落ち込むと言われている。さらに、がん細胞が最も増殖しやすいのも、体温が35℃台のときだが、これはエンザイムの働きが鈍くなり、免疫機能が低下するためと考えられる。夏場でなければ、飲み水の温度は20℃前後が適温でないか。