本とパンのあるくらし

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うさぎの島の知られざらる過去 大久野島

2019年08月12日 | 児童書
大久野島という広島の小さな島をご存知ですか?
その島で起こった出来事を描き、戦争の負の歴史を伝えている児童書を読みました。

主人公は中学生の香織。
島の老人から大久野島の知られざる過去を聞くのです。

「大久野島からのバトン」 今関信子

      画像はamazonよりお借りしました

この本を読むまで私も知らなかったのですが、戦時中この島では秘密裏に毒ガスを作っていたんですね。

戦争でも使ってはいけないとされていた毒ガス。
それを作っていた日本の小さな島、大久野島。

物語では十代半ばの少年が毒ガス製造の仕事に従事し、その苛酷さが描かれています。

今、大久野島は野生のうさぎがたくさんいるのどかな島になっています。
国民休暇村もあって、旅行者がやってくる。

そして、毒ガス製造の跡も残っていて、資料館もあります。
修学旅行生などが平和学習の為に訪れるそうです。

こんな小さな島で危険な毒ガスを作っていたという事実、それを作っていたがために体をこわし人生を棒にふった人達。
毒ガスで亡くなった多くの中国の人達。
このことを、もっと世の中に知らしめ、戦争の怖ろしさを今一度再確認していかなければと思いました。

74年前の夏に終わった戦争。
これからもこの負の記憶を残していき、次の世代に伝えていくことは大切ですね。

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