本とパンのあるくらし

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有松絞り

2013年02月16日 | 児童書
江戸時代、尾張の国(現在の愛知県西部)での物語を読みました。

 「有松の庄九郎」   作 中川なをみ
母親と長男夫婦の元で農業をして暮らしている21歳の庄九郎が主人公です。

     

四六時中働いても食うや食わずの貧しい生活をしている庄九郎。
どの農家も貧しく、特に次男三男は長男夫婦に遠慮しながら、分けてもらえる財産もなく、独立もできないまま一生を終えるということが多かった。

未来を見据えた庄九郎は、未開拓の新しい土地へ仲間と共に移住するが…。

何もないところからのスタート、度重なる困難、苦労にもめげず働き続ける江戸時代の若者達の気概に心をうたれる。

そして、この本で初めて有松絞りという染物の事を知った。

     

藍染の清らかなキッパリとした美しさ、その美しさに至るまでの工程の大変さも初めて知った。

実話を元にした良い作品。児童書とのことだが、大人が読んでも面白い。

こしだミカさんの力強い絵が、物語によく合っていました。


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2 コメント

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愛知県 (こまち)
2013-02-16 22:55:56
haykichiさん、愛知ご出身だったんですね。
子供のころから有松絞りにふれられてたとは素晴らしい。

日本の古くから伝わる丁寧な手仕事、染物って素適ですよね。

私がよく行く(今日も行きました)お気に入りのパン屋さんも愛知県出身。なんだか愛知県に縁があるなあ~。

このあいだのヘイミッシュ君からの可愛いひらがなコメントよかったです!


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Unknown (haykichi)
2013-02-16 20:15:14
私は愛知出身なので、有松絞りに子どものころから触れていました。
大人になって、有松絞りを作っているところに見学に行き、初めてこの染物の素晴らしさを知りました。
日本って本当に胸を張って自慢できるものがたくさんあると思います。海外にいて、より強く感じます。
こうした素晴らしい本がどんどん読まれるといいですね。
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