大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

景気の動向

2009-06-26 11:00:00 | 政治・経済
最近の景気の動向について率直に思うがままに綴ってみます。

一番気になるのは、新幹線の乗車率の少なさと空席率の高さですね。JR東海の乗客数はかなり少ないんじゃないかなと思うのです。ちょっと前だったら、景気の動向はタクシーの運転手に尋ねるといいみたいな判断基準があったのですが、いまはタクシーの空車率で景気の動向を計ることはちょっと無理でしょうね。飛行機の空席率もかなりのものですね。企業も極端な経費の節約に走っているし、インターネットとテレビ電話で、大抵のことは交通手段を使わなくても会議や会合、また打ち合わせなども可能になりました(出張しなくてもいいってことですよね)。

レストランや小売店もかなり閉店していて、僕のまわりの知人も結構やめています。とにかく驚きの連続です。外食産業の落ち込みは著しいですね。銀座のクラブやバーも数百店が店を畳み、女の子たちもきっと試練に立たされているんじゃないかなと想像されます。ちょっとかわいいだけじゃ生きていけません。米びつからお米が無くなるようにお金がメルトし、目減りしている日本。毎月アメリカ国債を買うことによって、大切な日本のお金が消えていくわけですね。アメリカ国債を日本政府がアメリカの言いなりに買ってもおそらく購入代金は1円たりとも返ってこない、つまりアメリカに毎月貢いでいると思うと、あまりのばかばかしさに怒りの感情も出てきません。つまり、なるようにしかならない、諦観ですかね。

副島隆彦先生の話を伺うと、出版業界の給料の落ち込みは著しく年収700万円あった人が、いまは300万円になったそうです。いずれ大本営発表をしているマスコミや出版社は、自業自得の世界というか墓穴を掘ることになるんじゃないかな。日本国民の真の利益は何かと考えてみたときに、いろんな諸問題が出てくると思いますが、副島隆彦さんや、植草一秀さんのブログを見ると、これからの日本の進むべき道ははっきりと明示されていて、とても参考になると僕は確信しています。

ご多分に漏れず美術業界もちょっと悲惨というか、いよいよアート小バブルはじけちゃった感じですね。近代日本画も洋画も所謂コンテンポラリーアート作品もきれいに値段が下降線を辿っています。どのくらい下がるのかな。あと2割か?3割か…?ほんの一握りの作家と数名の物故作家だけが、ちょっと値段が上がっているさみしい状況です。でもね、アート界は4年後はいいと思うよ。好転するかも。明治から大正、昭和、平成と100年以上の美術品をめぐるマーケットをちょっと調べてみるとよくわかります。もちろん、世界の美術品の歴史的なマーケットの流れを調べてみるともっとはっきりわかります。僕はここで、はっきり主張しよう。アートディーラーは人の百倍勉強しよう。自分を磨こう。自分自身を魅力的になれるように知性と教養をしっかり身につけよう。俗な言い方だけど、これが大事だと思う。僕は精進するよ。
とりあえず、ビジネスの基本中の基本として、経費をかけない、知恵を絞る、体を動かす、騙されても邪魔されても真面目に正直に生きる。

いまの経済は、ちょっとグラグラと揺らいでいるけれども、視点を変えて10年後から現在(いま)を想像してみる。20年後の世界から現在をイメージする。たぶん僕は生きていないと思うけど、50年後から現在を想像してみるのもちょっといいかも。何が言いたいかというと、目に見えない将来に対する不安と恐れを現在の圧倒的多数の日本人は、必要以上に過剰反応というか神経過敏になりすぎていると思うのです。まずは、自分自身を信じてみて自信を持ち前向きに生きることから、ちょっとずつ一歩一歩、歩いていくのがいいと思うのです。

生意気言ってごめんなさい。